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原作が、大好きな『泣いた赤おに』というのを知っていたせいか、もう、途中から涙が出っぱなし……。 2Dでの鑑賞でしたが、非常に綺麗な映像も堪能できました。 以下ネタバレありです コタケが本当に可愛い! 子どものこ憎たらしい部分、それでも許しちゃいそうになるほど可愛い部分、もうこれでもかってほど表現されています。 過去の母親を人間に殺されてから人間嫌いになった、鬼のナキも、このコタケと触れあっていくうちに次第に閉じていた心が開いていきます。 この部分。過去の戦争なんかにもちょっと繋がるなぁと思いました。 親族を戦争で殺されると、誰だって相手の国が、その国に住む人間が全員敵に思えてしまう。 親族を失った悲しみ、憎しみは簡単には消えない。 でも、その憎しみは無理解を呼び、別の争いを産んでしまうのだ。 彼らの触れあいを見て、憎むべきは敵そのものではなく互いの無理解なのでは……と思いました。 痛みも、親族を想う気持ちも、同じ。 俺たちは姿かたちは違うけど、本当は同じ場所から来てるんだ……と。 前半は特に、コタケとナキのほんわか面白いエピソード満載だったと思います。 ただただ、コタケの笑顔を見たくて、コタケを想って行動するナキの姿は、健気でとても胸が詰まります。 しかし、それ以上に切ないのは、このナキを見守るグンジョー。後半の影の主人公と言ってもいいでしょう。 乱暴で嫌われ者のナキのたった一人の親友です。 昔、原作を読んだ時は、青鬼の事を想うと釈然としない気持ちになりました。 でも、本作には、ちゃんとグンジョー(青鬼)にも物語が用意されていて……。 たぶん、ナキのために母親探しに出られなかったのは、半分は本当。でも、半分は踏み出せない自分の言い訳にしていたグンジョー。 村に乗り込む前、海を眺めながら何を想い、何を決意したのかと思うと、胸が締め付けられます。 そして、クライマックス。 原作を知っていてもグンジョー、どうしたの?と思いそうになるほどの迫力。でも、良く見ると、村人の誰も傷つけていないし、家も壊していないんですよね(壊したのは村を囲んだ塀だけ) グンジョーの気持ちを知ったナキの前に記された『とどまれ』のサイン。 フラッシュバックする二人の友情、そして200年泣くのをやめていたナキから零れ落ちた大粒の涙……胸に迫る切なさは、滂沱の涙を止めさせてはくれませんでした。 一つ何か難点を上げるとしたら、他のもののけの扱い。 タイトルに「friends」とあって、個性豊かで面白いキャラクターがたくさんいるので、もう少し彼らが物語に関わって来てもいいかもしれません。 ただの、お笑い&解説要員じゃ、もったいなかったかなぁ。 声はナキにSMAPの香取さん。賛否両論ですが、時々両津さんを思い出す以外は、特に問題なかったように思います。特筆すべきはグンジョー役の山寺さん。本当に、一言一言……表現が豊かで……。手紙のシーンは、もう、ずるいよ……と言うしか。 私は大泣き。子ども達も、長女は途中から嗚咽しておりました。逆にいっこ上のお兄ちゃんは?だったようですが……。 あとで感想をきくと、やっぱりグンジョーの想いを推し量るまでは、難しかったよう。 でも、今はわからなくても、感じるだけでも良い。これから、ゆっくりゆっくり、わかってもらえたらいいな、と思いました。 大人も子どもも楽しめる作品です。 同じ時間を笑って泣いて、終わってからも、たくさんお話しが出来ました☆ たまには、テレビ番組やおもちゃのプロモーションとは関係のない、純粋の『物語』に、一緒に触れてみてもいいんじゃないでしょうか。 |

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