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『ふたりぼっち』

『ふたりぼっち』


これが正しいのだと・・ずっと思っていた。

ただ笑ってやり過ごしていれば、全て滞りなく・・何の問題もなく、世界ですら進んでくれるのだと・・
信じているしかなかった、あの頃。

もうそれすら随分と昔に感じるのは、制服をも卒業したからだろうか?

ただ言えることは、あの頃の私は・・決して厭な顔をせず、ただ何も考えず、頷いていれば・・円滑に進んでくれたこと。


私はいつも『ひとりぼっち』の世界にいた。

なのに、初めてだったのかもしれない。

そんな私の世界に、君が入ってきたのは・・秋のこと。



文化祭という学校行事の中では一大イベント、部活も委員会もクラスも、そのお祭りムードを成功させようと日に日に盛り上がっていた。

だけど、放課後の教室という密室ほど、人間のドス黒い心が綻ぶ場所はないだろう。

私は常にそんな世界が学校には広がっていると、思っていた。

「あっイイよ、委員長のその意見がイイなぁ〜賛成賛成!」

「ホント?良かった。じゃあ〜後は瑠香ちゃんに任せちゃおうかな、ヨロシク〜」

「OK」

そうしてカバンに荷物を詰めてサッサと去っていった、無責任なクラスメート。

私は手を振り教室が出るまで見送ると、漸く頬の力を一気に緩ませることが出来た。

あの文化祭実行委員長は、何でも面倒なことは・・私に仕向けて押し付けてきた。

そうしてコチラの意見などハナッから押し殺して、自分の意見どはなければNOを突き通す。



文化祭実行委員長のお望みのままに。


自分自身が使い捨ての駒であることくらい、十分すぎるほど分かっているつもりだった。

偽善者ぶる私は、やっとのことでヒトリになれた教室で『偽善笑顔』の尖端部分を己の心に浴びせた。

ズキズキと生まれる傷みが、私を人間に戻そうとしてる・・そんな錯覚に陥らせてくれる。

其の行為はヨソから見たら、あまりにバカバカしいことだろう。

だけど類は友を呼ぶものなのか・・。

私は、偽りの笑顔には磁石の作用があるのだと・・そんな絶望しか見い出せずにいるのが今なのかもしれない。


「ったく・・いつまでも、そんな作り笑いが通じると思ってるんじゃねぇ〜ぞ」


吐き捨てるように君に言われたストレートボールは、私に何も言い返せないオマケ付き。

そう、リュウはまるで学校全体を客観視している私のようで・・ちょっと似すぎてるくらいだ。

最も君からすれば、迷惑な話だろうけど・・。

でも、それとは裏腹に思ってしまうけど・・リュウが困ってる顔をするのは、一番私にはツライことだからね?

それは私の原因だと分かっていても、何だか君の方が一層苦しそうに顔をしかめてるんだ。


「ねぇ、自分はもう死に近いほどの限界を感じてるんだよ・・なんて、誰に云えるんだろうね?」


此処数ヶ月、自分自身に問いかけているセリフ。

鏡に映るように、リュウは徐々に私へと近づいてきた。

その頬に浮かぶ文字は、目障りなノイズと同じだった。

なのに・・そんな感情を押し殺して、リュウはちゃんと聴いてくれる様子。


「ヒトリなんて、自分が生み出した闇に過ぎないんだぞ?きっとだけど」


同じやりとりから生まれる、同じセリフ。

あの時は、このセリフの本意になどに気付く余裕はサラサラ無かった・・そんな子どもな私。

その聲は・・・・過去から未来に向けての、伝言だったんだね。

「だけどな、たとえヒトリのときだって、それは己の心の一部だから・・自分を否定はすんなよな?」

まるで泣きやまぬ妹を慰める兄のような眼差しで、そんな兄からの不器用な、でも私への精一杯のアドバイスだった。

「リュウって、いつも難しいことばかり言うから、分かりづらいよぉ〜」

そんな苦言を吐く私、だけど混乱している頭にリュウからの伝言を・・必死で記憶しようとしている自分がいた。

其の瞬間、無音で忍び寄ってきたのは・・過去の残像。

「でも、昔に戻りたいなんて・・そんなの愚問に過ぎないでしょ?」

思わず口にしてしまったのは、私の中で、日に日にリュウの存在が大きくなってゆくのを拒みたかったから、かもしれない。

己の心に留めていれば、リュウのほとほと困り果てた顔も見ないで済むからだ。

少々心細い訴えかもしれないけど・・もう暴走は自分の力では、止められなかった。

「どうだろうなぁ〜。俺も、たまに考えるからな・・」

こんなに緊迫している状況でも、憎らしいほど時間の針は誰にでも平等に『今』を刻んでいる。

残酷なほどの正確さを保って、私に彷徨う理由を引き連れる隙を与えていた。

未だ見えぬ迷路という螺旋の出口を目指して・・。

「へぇ〜そうなの?リュウでも・・・・思うんだ」

「俺だって、迷子になるんだよ。当たり前だろ?」

意外と現実主義だから、否定されるかと思っていた私には、なんだか嬉しい返事でもあった。

「迷子が道を探すも諦めるのも、見つけるのだって、いつでも可能なんだからさ。消えてるのは・・時間だけさ」

そんなリュウの自信に満ちた結論、それが正論なら・・私はズルズルと続けるよ?

この永遠にも続いていそうな迷路を・・そう、昔の私を引き連れて。




【後書】
既に更新停止状態ですが・・何とか日記代わりに、私の存在証明として・・残します。
久しぶりに、自分の作品と向き合う時間が作れて・・今、色んな作品と向き合ってます。
その第1弾です。
また・・此処へ戻って来れそうになったら、遊びに行かせて下さい!!

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