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Q6
自衛隊が「憲法第9条を絵に描いたような軍事力」とは、どういう意味? A
目衛隊は、ある部分だけが世界最高水準だが、ほかの部分はそれほどでもない、バランスのとれていない軍隊なのです。両腕だけは筋トレで徹底的に鍛え上げてあるのに、下半身は細くて弱々しい姿。あるいは、水泳だけは世界記録を持っているのに、自転車やマラソンは平凡な記録しかないトライアスロン選手。そんな姿をイメージしてください。 まずは世界最高水準の部分から見ていきましょう。自衛隊の能力で、世界トップクラスと文句なくいえるのは、海上自衛隊の対潜水艦戦(ASW=Anti−Submarine Warfara)能力と掃海(AMW=Anti−Mine Warfare)力です。 対潜水艦戦は、対潜哨戒機・対潜ヘリ・護衛艦・潜水艦などを使って、敵の潜水艦を補足・探知し、必要とあらば攻撃することです。海上自衛隊の主力は対潜水艦戦用艦艇と航空機で、とくに一時は100機体制になった哨戒機P−3Cは、アメリカが調達した267機につぐ規模を誇ります。日本のASW能力は、アメリカについで世界第2位といってかまいません。 掃海とは、海中や海底に敷設された機雷(艦艇が触れたり近くを通ったりすると爆発)を除去することで、海上自衛隊の機雷除去能力も世界トップクラスです。 航空自衛隊の防空戦闘能力も、要撃戦闘機、地対空ミサイルをリンクさせ、世界トップクラスの実力があります。これはアメリカやイスラエルの空軍につぐ水準と見てよいでしょう。 アメリ力が日本に求めた「自立できない自衛隊」
その一方、海上自衛隊は空母も巡洋艦も原子力潜水艦も持っていません。あえて言うな対潜水艦戦と掃海の能力以外は備わっていないに等しい「単能海軍」です。航空自衛隊の戦闘機も、大半が防空戦闘のための要撃戦闘機で占められており、対地・対艦攻撃能力は限られています。 このように、自衛隊は一部の能力だけが突出しており、ほかの部分はそれほどでもなく、全体として見れば国家レベルの戦力投射能力がありません。言い換えれば、自衛隊は「憲法第9条を絵に描いたような」姿をした戦力です。なぜ、そんな姿になったのでしょう。
理由は明らかです。第二次大戦で唯一最後まで抵抗した日本を恐れ、旧帝国陸海軍の復活を懸念するアメリカが、日本にそのような形の軍事力を求め、日本側も戦前の反省を踏まえて要求に応えたからです。現在の自衛隊の姿、つまりアメリカを助けにいくことができない日本の軍事力は、アメリカ自身が日本に求めたものなのです。アメリカ本土が攻撃されても日本が助けにいけないのは当たり前で、アメリカは日本に助けにきてほしいなどとは、まったく考えていないのです。 このような、自立できない構造の自衛隊だけでは日本の防衛などできるわけがないのは、誰が見ても明らかです。そして、そんな日本の平和と安全を高いレベルに押し上げているのは、日米同盟なのです。つまり、日本の防衛力は自立できない構造の自衛隊という軍事組織と日米同盟(アメリカの軍事力)という二本の柱によって成り立っているのです。 |

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