萬屋ユカリン

リコメ、遅くなったけどやっと出来た〜。後はブログ更新か〜(汗)

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Q35 
マスコミに登場する論者に問題はありませんか?
A
集団的自衛権に反対する防衛省OBを、あたかも「正義の士」のように仕立て上げ、支付キャンペーンの一翼を阻わせた例もあります。
2014年になって何回、自衛隊の将官OBたちが苦々しげにつぶやくのを聞かされたことでしょう。
「こんな人と仕事をしていたかと思うと、不愉快です」
自衛官たちがそう評するのは、元内閣官房副長官補の柳澤協二氏のことです。
朝日新聞(2014年6月27日付朝刊2面)の「ひと」欄は、次のように写真入りで柳澤氏について紹介しています。
〈「自衛隊を活かす会」をつくった元防衛官僚柳沢協二さん(67)
現職のころは思いもしなかった道を歩いている。集団的自衛権をめぐりメディアに度々登場する。
6月、自衛隊を活かす会をつくった。テロ研究者、紛争地で武装解除を担った大学教授と立ち上げた勉強会だ。国際貢献や対テロ戦争など今日的テーマを議論する。
「現場で何が起き、何が求められ、どんな手立てがあるのか、自衛隊の可能性を提言したい」
元防衛官僚だ。官房長などを経て、小泉政権から5年、内閣官房副長官補として官邸を支えた。
最も神経をつかったのは、自衛隊のイラク派遣だ。ひとりも死なせるわけにはいかない。輸送機は全席防弾、弾が貫通しないよう宿営地の居住用コンテナに土嚢を積んだ。現地の隊員は銃の代わりに笑顔で手を振った。結果、殺しも殺されもせず、帰還。一発も撃たなかったんですよ」と語る。
安倍晋三首相は憲法解釈の変更で集団的自衛権行使を認めようとしている。「裏口入学以下」「血を流すのは自衛隊員だ」と憂える。
今年初めて憲法記念日に護憲の会で語った。「死ぬのは自衛隊員。日本で一番戦争をしたくないと思っていますよ」と代弁した。
退職して5年。新聞の切り抜きや資料が机に山積みだ。自らが関わってきた政策を検証しする。「戦争責任と同じでね、自分なりに真撃に向きあわなければ、人生に責任をもつことになりませんから」〉
イラク復興支援は誰の「手柄」?
はじめに断っておきますが、私は柳澤さんには何の恨みもありませんし、個人攻撃をするつもりもありません。ただし、イラク復興支援に関わった当事者の一人として、聞き捨てならない言葉ばかりです。呆れてものが言えません。自衛隊の将官OBたちの怒りはどれほどのものかと思います。
イラク復興支援については、番匠幸一郎イラク復興支援群長と佐藤正久イラク復興業務支援隊長ら陸上自衛隊の第一陣が可能な限りの知恵を絞って安全策を講じる一方、私は2003年夏から、小泉純一郎首相、飯島勲首相秘書官、先崎陸上幕僚長、佐々木良昭東京財団シニアリサーチフェローとともに、イラク復興支援に派遣される自衛隊の周辺の環境を安全にする取り組みをしたわけです。
のちに統合幕僚長となる折木良一氏も陸上幕僚副長として一緒に活動しました。防衛省側は、小泉首相の直接の命令を受ける形で守屋武昌事務次官が全てを動かしていたのです。
そして、首相官邸側でイラクの件に関わっていたのは、のちに外務事務次官を経て初代の国家安全保障局長となる谷内正太郎官房副長官補です。防衛省側から出ている同じ官房副長官補といっても、柳澤氏はイラク派遣部隊の安全措置が講じられたあとの2004年4月に着任し、その前は防衛研究所長でしたから、イラク復興支援への関わりは濃くはないのです。
朝日新聞が柳澤さんの仕事のように書いている「輸送機は全席防弾、弾が貫通しないよう宿営地の居住用コンテナに土嚢を積んだ」のは守屋次官と統合幕僚会議、陸上幕僚監部が現地の部隊の意見を聞きながら講じた対策ですし、「現地の隊員は銃の代わりに笑顔で手を振った」のは、番匠、佐藤両指揮官ら現地部隊の創意工夫なのです。
少なくともイラクについては、小泉首相周辺で谷内氏の名前が出ることはあっても、柳澤氏の名前を聞いたことはありません。
このくらいのことは、一日か二日の取材期間があれば確認できるはずです。柳澤氏がどのような言動をしようと勝手ですが、社会の公器であるはずの朝日新聞が「元防衛官僚」で「イラク派遣時に官房副長官補として首相官邸に勤務していた」ことだけをもって重要な当事者として扱い、あたかも「正義の士」のごとく虚像を振りまき、集団的自衛権反対の社論を広げるための小道具に使うというのはいかがなものでしょうか。
この記事は、基本的な取材をしていないという点だけでも、誤報に等しい傷跡を朝日新聞の歴史に残すものです。朝日新聞は、ジャーナリズムとしての誇りをもって再取材し、その結果を紙面に反映すべきです。


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