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ゲームブックの旅
昭和から平成初期のゲームブックや玩具、旧車、映画、モータースポーツ、アニメ、漫画等なんでもご興味があるお方です。

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今年の4月…、あの円谷プロダクションが1000万円の制作費用を投じた超大型特撮番組「マイティジャック」放送開始50周年…。

今回はこの「マイティジャック」のコミカライズ作品を取り上げる事になります。MJのコミカライズといえば、横山まさみちさんによる週刊少年サンデー連載版、森藤よしひろさんによる少年ブック連載版、そのほか小学館学年誌連載版等がありますが、今回のMJのコミカライズは、本放送終了から約37年後に角川書店の「特撮エース」にて連載された熊谷カズヒロさんによる「マイティジャック THE SHADOW FORCE」となります。

ストーリーや設定等は原作となった特撮テレビドラマ版とほぼ大差こそはないものの、原作となった特撮テレビドラマ版では生かし切れなかった部分を熊谷カズヒロさんが上手く新解釈しており、MJ側とQ側の人物を上手く工夫されており、原作以上のクオリティといえる完成度を誇るこれぞ正しきMJの世界となされております。

第1話となる「パリに消えた男」では本コミカライズ版のみ登場の無人戦闘メカの「フライングリザーズ」、作者の熊谷カズヒロさん、シンプルでいかにも成田テイストを溢れるようなメカを造形し、デザイン性も無人戦闘メカとしての強さも素晴らしかったと思います…。

先ほど述べていたMJ側の人物とQ側の人物に関してですが、特撮テレビドラマ版よりも上手く熟されており、当八郎と当の友人でもある佐川の関係、源田明の想い、桂めぐみとQの女性工作員のライバル関係等の描写などがあったりと「これこそが真のMJだ!!」という高クオリティな完成度と言えます…。熊谷カズヒロさんといえば「サムライガン」や「モンテ・クリスト」等でその名が知られておりますが、この特撮エースで連載された熊谷版マイティジャックは、第03話「燃えるバラ」の時点で打ち切り、未完結状態となっております…。今年でマイティジャックは放送開始から50年目なので、またいつの日かどこかの漫画雑誌で熊谷カズヒロさんによるマイティジャックが再開する事を祈って…。

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不定期更新の本ブログ。久々に樋口明雄先生によるゲームブック作品にしてファミコン冒険ゲームブック第12巻となる「ミシシッピー殺人事件 リバーボートの冒険」を取り上げます。

本作はアクティビジョンがコモドール64、Apple II向けのアドベンチャーゲームとして開発/発売され、後にジャレコがファミコン/MSX2向けに移植した作品で、ファミコン版は動作が悪く、即死トラップがあったり、手詰まりになることが多いせいでクソゲーという不名誉な扱いを食らっております…。しかし、このゲームブック版「ミシシッピー殺人事件」とかはファミコンゲーム版よりも格段とした推理&冒険によるアドベンチャーゲームとなっております。

さて本作のストーリーはと言いますと…、「トム・ソーヤーの冒険」の作者でもあるマーク・トウェインの大ファンで、頭脳力がさえたジム・マッケンジー、ジムの友人にして、西部のガンマンに憧れ、行動力のあるラリー・スナイダー、そしてジムが憧れている赤毛の美少女、ヴィッキー・ローリングの少年少女の三人組は、ある事件によってとんだ冒険に発展していったのだ。それはジムの尊敬するマーク・トウェインが講演のためにデルタプリンセス号でニューオリンズに来日したその日事である。蒸気船デルタプリンセス号から下船していた乗客の内、赤いワンピースの女性、ジョーン・テーラーが何者かの手によって狙撃されてしまったのだ。この事件現場を見ていたジムとラリー、そしてヴィッキーの少年少女の三人組はジョーン・テーラーを狙撃した犯人を捜す冒険活劇が今、幕を開いたのだ…。

という樋口明雄先生による完全オリジナルストーリーで、「トム・ソーヤーの冒険」の作者でもあるマークトウェンが本人役で出演しており、トム・ソーヤーの冒険や江戸川乱歩の少年探偵団的な冒険推理要素を備わった少年少女ミステリー系アドベンチャー物で、スタジオ・ハードの推理系のゲームブックとしては池田美佐さんの「ポートピア連続札事件」に続く第2作目と述べておきましょう…。本作のゲームシステムは樋口明雄先生のデビュー作となる『ルパン三世 黄金のデッド・チェイス』と同様の2部構成の物語で、前半は推理力を熟すジム、後半は行動力の高いラリーが主人公となっており、前半で使用する事となるタイムチェックや後半で使用する事となる体力ポイント、そして知力ポイントの管理とほぼ標準的なゲームシステム。特に前半戦はタイムポイントがあるため、無駄な行動を取るのは禁物です。制限時間が無くなるとデルタプリンセス号が出航してしまい、犯人を逃してしまう形でゲームオーバーとなるので、あまり無駄な事を取るのは避けた方が良いとか…。

さて本ゲームブックのイラストは「ポートピア連続殺人」に引き続き、スタジオ・ハードのイラストレーターでは劇画調で渋い中村亮さんですが、ゲーム説明文のイラストは可愛らしい見田竜介さんが担当しております。ちなみにこのヴィッキー・ローリングは同じ樋口明雄先生の『超時空パイレーツ おみそれ三人組の冒険』にもゲスト出演しているとか…。

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以前、国会図書館で読んでいた特撮ファン必見の架空設定系ムック本…、それが「U.W.W ウルトラシリーズ・超兵器の世界」っす…。内容は見ての通り、ウルトラシリーズの防衛組織の架空設定をキッチリと詰め込んだ書籍で、ホビージャパンから発行された「Mark1」の「パラレルメカノロジー」をベースにし、そのまま月刊ホビージャパンで「U.W.W」として連載された物を一冊に纏めており、U.W.Wで題材された防衛組織は主に科学特捜隊(ウルトラマン)、ウルトラ警備隊(ウルトラセブン)、MAT(帰ってきたウルトラマン)等をメインとさせ、SF的解釈という形で開発経歴や運用についての解説をさせようと長谷川裕一さんの「すごい科学で守ります!シリーズ」の原型ともいえる書籍本で、公式設定よりも画面から見られる情報をリアルに解説という方向となっているため、本書の時系列順を「MAT→科学特捜隊→ウルトラ警備隊」という方式が特徴的なのも凄いです…。

もちろん、ウルトラ戦士(ウルトラマン、ウルトラマンジャック、ウルトラセブン)等は未確認生物扱いとされており、防衛組織メカ解説などをリアルSF考証に徹していたとか…。

それと55Pから72Pまでは成田亨、池谷仙克、高橋昭彦(井口昭彦)、河森正治、小林誠&小林治、幡池裕行、増尾隆幸等による豪華描き下ろしイラストや月刊少年マガジン版「惑星大戦争」やウルトラシリーズのコミカライズ等を手掛けた居村眞二によるウルトラ警備隊を主役とした「40万年の沈黙」という描き下ろし漫画が掲載されていたりとウルトラファンや特撮ファンをおもわずともニヤリと言わせる要素が多く…。

ちなみにこの「U.W.W」を手掛けたメンバーたちは青井邦夫(イラストレーター)、一戸寛(サラリーマン)、女美由寿(当時学生さん)、田中清美(イラストレーター)、小林伸光(歯科医師)、長谷川正治(イラストレーター)、●S(まるえす 当時ホビージャパン担当編集者)、山本直樹(フリーライター)、吉田穣(イラストレーター)と結構凄い人物が勢ぞろいだぁ…。なお「U.W.W」と同じリアルSF考証的に解説する架空設定系の企画として他にも「マイティジャック」や「東宝自衛隊/東宝特撮の超兵器」等もホビージャパンで連載されておりましたが、こちらの方は「U.W.W」のようにムック本(単行本)化がなされていないのが残念です…。ホビージャパンさん…、架空設定系のマイティジャックや東宝特撮の超兵器等も単行本化してくれたら嬉しいのですが…。

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久々のスタジオ・ハードによるゲームブック作品のご紹介となりマッスル。双葉社のゲームブックでもお馴染みなウィザードリィシリーズの3作目「ダイヤモンドの騎士」っす…。前2作品(「ウィザードリィ 魔術師ワードナの野望」、「ウィザードリィ2 ル・ケブレスの魔窟」)においては定番のゲームブック作家でもある塩田信之さんが担当しておりましたが、1989年の「機動戦士ガンダム Gの影忍 太陽系の秘宝(バンダイ)」をもって、撤退したため、本作と「ウィザードリィ・外伝I 女王の受難」においては、塩田さんの後輩格となるゲームブック作家でもある橋爪啓さんと山崎和緒さんがそれぞれ一本担当されております。

で本作のストーリーはと言いますと…。幸福と平和の国でもあるリルガミン王国。だがその平和と幸福は邪悪なる魔導士ダバルブスの陰謀と呪いによって、リルガミン王国の平和と幸福の象徴でもあるニルダの杖が失われ、この杖がリルガミン王国の元に戻らぬかぎりは、近い将来、あらゆる災厄と混沌として災いをもたらし、リルガミン王国は滅亡の危機にさらされてしまう!! リルガミン王国の王女マルグダは戦士レオンに邪悪なる魔導士ダバルブスによって奪われたこの王国に伝わるニルダの杖を奪回しておくれと懇願。王女マルグダからの懇願を聞き入れた戦士レオンは共に戦う仲間たちと共にあの邪悪なる地下迷宮に突入する…。しかし戦士レオンとその仲間たちに待っていた物はダバルブスによって呼び出された多くのモンスターたちが潜んでおり、行く手を阻む様々な罠と謎が待ち構えており、戦士レオンたちはダバルブスによって奪われたニルダの杖を奪回する事が出来るのか…。

というストーリーです。この双葉ゲームブック版ウィザードリィシリーズは原作ゲーム版においてはゲーム性を特化しており、ゲームブック版においてはストーリー性とキャラクター性を重視した作品となっているのはお約束かなぁ…。本作のゲームシステムはと言いますと、戦うパーティーメンバーの設定(善、中立、悪)、HP管理、アイテム管理、AからSまでのアルファベット管理、マジックポイント管理、武器数値管理、パーティの先頭管理、呪いチェック、レベル管理の9つ。ほぼ「ウィザードリィ 魔術師ワードナの陰謀」に近いゲームシステムであるものの、ゲーム自体の難易度は結構高いです…。

ちなみにこの後書きで橋爪啓のプロフィールを見ると…、あれ沙藤いつきさんのペパーミントゲームブック「トラブルくらぶ事件ファイル(オリーブたちのアブない放課後、放課後のキス泥棒)」と同じプロフィール…。もしや橋爪啓さんは沙藤いつき名義でも活動なされた事も…。つまり、同一人物ではないかと思っていたりします…。本作の表紙イラストと本文イラストは影次ケイさんで、山崎和緒さんの「時の継承者 ファンタシースターIII」の本文イラストを手掛けていたお方と…。原作版のウィザードリィにはなかったキャラ描写があるのもお約束で、戦士レオン、盗賊ピオ、鬼姫エルフの魔術師アーシャ、侍のムサシ、女嫌いな僧侶のエクセリオン、外観は西洋人であるものの物腰や言動が東洋人っぽい忍者のサスケ、酒豪で気の良い司教のニコラウスと完全に個性派ぞろいなキャラが多く登場しております。特に鬼姫エルフの魔術師アーシャ、茨を自分の馬鹿力でぶっちぎったり、本編とは無縁な余りのパラグラフで本作のゲームブックの色気のある本文イラスト(アーシャ、アーシャに化けていたエンジェル)についてレオン、ムサシ、サスケのスケベっぶりとその事に突っ込むアーシャとのやり取り的なショートストーリーがあったりするが本編クリア後に見るとさらに面白いかもしれんなぁ…とか。

久々のゲームブック紹介となりましたが、このゲームブックレビューはいつまで続くは分からないけれども、まぁあるところまではがんばってレビューする予定っす…。

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個々の所しばらく、ゲームブック紹介ネタが少なっていて、ブログの更新もほぼ消化不良気味なマイケル村田っす…。

今回はどんな物を取り上げようかと言いますと…、このブログを立ち上げたきっかけとかでもしておきましょうかね…? それは同じゲームブックファンだった山口プリンさんの冒険記録日誌の読者でもあった私も「ここはあえてスタジオ・ハードのゲームブックをメインとしたゲームブック紹介ブログでも立ち上げてみるかなぁ…」という考えでこのブログを立ち上げたのです。まぁ、最初はスタジオ・ハードのゲームブックを紹介するブログとして活動してきたのですが、次第に映画ネタや生頼範義展や成田亨の書籍、様々な書籍やアニメ、特撮物、そしてスタジオ・ハード以外のゲームブックも取り上げるようになってきました…。

だが、最初の内はイケイケゴーゴー乗りでやってきておりましたが、今の更新ペースはほぼ不定期で更新するという状態…。終いには本ブログの更新を休止する可能性があるかもしれん…。

そういう分でこの私の「ゲームブックの旅」というブログを何卒、温かい目で見守ってください…。あっ、誹謗中傷等の悪口は絶対にコメントしてはいけませんよ(これは御約束事のマナーですからね…)。ちょっと記事の内容が荒削りな物で申し訳ございませんでした…。私、なにか悪い事でも…?

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3月3日は、桃の節句ですが、京橋の東京国立近代美術館 フィルムセンターでとっても超レアなポルノアニメ映画を観に行きました!! それが、「ヤスジのポルノラマ やっちまえ!!」っす!! 虫プロのアニメラマ(「千夜一夜物語」と「クレオパトラ」)を配給した日本ヘラルド映画は「夕やけ番長」、「赤き血のイレブン」等のテレビアニメを送り出した東京テレビ動画と谷岡ヤスジを起用し、製作期間7カ月、制作費用7000万円、制作人数2万人、使用セル画数4万枚と東京テレビ動画劇場長編作初挑戦にして、社運を賭けた野心作です!!

で本作のストーリーはと言いますと、1971年の東京都内(?)に住むダメ男でもあるブス夫。ついでに言えば、独身で金なしであり、赤●地帯が消えてしまった日本で、セッ●スに飢え悶々とした生活の日々を送っていた。しかしそんなブス夫は自動車メーカーに入社し、美人のユキ子を目に付けた。しかしユキ子はブス夫に靡いてくれず、己の体を使ったセッ●スセールスマンとなり、女性の顧客を獲得し、社内成績を向上させる。しかしライバルのエリート課長からの妨害され、ユキ子に一度失恋するも、結局最終手段で強引に課長を日本刀で脅しつつ、ようやくユキ子と結婚。しかし新婚旅行先のホテルで偶然にも先輩から強引に麻雀に誘われてしまい、ユキ子は窓から飛び込んできたムジ鳥によって…。

というストーリーっす。原作者の谷岡ヤスジさんらしいサイケデリックなギャグやアサーや鼻血ブー等の流行語ギャグがフル活用されたカルトアニメムービーの一品で、出演者も凄く、鈴木やすし、鈴木弘子、南利明、雨森雅司、コロムビア・トップ、大塚周夫、肝付兼夫、小原乃梨子、増山江威子、納谷六朗、田中亮一、関敬六他多数超豪華メンバー陣、原画に谷口守泰、村中博美他、製作総指揮or実質監督の新倉雅美、脚本に吉田喜昭と制作メンバーも結構豪華でした。本作の感想ですが、前述通り、赤塚さんと並ぶギャグの巨匠でもある谷岡さんらしいサイケデリックなギャグがフルに活用され、大人のためのアニメ映画と言えるエログロアニメ映画の一品でしたなぁ…。内容もほぼ無軌道で独身時代のブス夫が性と欲に溢れまくり、自動車メーカーに入社後、天国のような生活から一転して、あっけなく地獄のどん底人生を歩みゆくという物。しかし、公開当時は完全に酷評されまくられた挙句、映倫からクレームが来てラストシーンも含めてほぼ11か所カットした挙句、ラストシーンも撮り直しされたとか。勿論興行的には惨敗で一週間で打ち切られ、東京テレビ動画もガタガタとなり、2度目の倒産。その後、日本テレビ動画として再出発し、「ミュンヘンへの道」、「モンシェリCoCo」、そして日テレ版「ドラえもん」を生み出すも、社長でもある新倉雅美が失踪したため、日本テレビ動画も潰れるという末路に…。

本作のソフト化の機会は、権利者の所持が不明なため、未だにソフト化が厳しい現状です…。なんか今回は記事が荒っぽい上にこんなR18映画を取り上げてしまって申し訳ございませんでした…(いつか記事の改稿も行うつもりなので…)。画像はどこかの転●なのでもうしわけございません…、パンフレットがないので…。次回はゲームブックかコミックか映画を取り上げたいけど、今月は出来るかなぁ…?

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スタジオ・ハードの男性ゲームブック作家で一番多く手掛けていた竹田明さん。この1991年となれば双葉社のゲームブック発売本数もブームが下火になっていくつれ、徐々に新刊のペースも減らされて行く状態となってしまうブーム末期状態でもあった。

なお今回は前作イースIIのコンビでもあった竹田明さんと奥田ひとしさんのゲームブック第2号にして竹田明さん最後のゲームブックとなる「イースIII」のゲームブックをご紹介します。

今作のストーリーはと言いますと、イースIでは、「現代世界からやって来たヒロユキ少年の精神によりアドル・クリスティンと冒険し、魔王ダルク・ファクトを倒し、更にアドルの銀の武具を狙って冒険者アドルを追跡し、その成り行きで一緒に天の国イースに転送され、ユーロは何故かアドルと勘違いされながらも、アドルと一緒にダームを撃破してから約3年後の事、冒険家のアドルは相棒ドギと一緒に冒険旅行中、ドギの故郷でもあるフェルガナ地方にあるレドモントの街に訪れた。そのドギの故郷フェルガナ地方の採石場での落盤、穀物などの不作、バイスタイン城城主のマクガイア等の不穏な動きが漂っており、どうやらこれにはこの地方に伝わる伝説の魔王ガルバランが関係しているのと噂されており、アドルとドギはその真相を確かめるため、ドギの故郷フェルガナ地方を冒険する事となったのだ…。

アレンジ感覚が濃かった前2作となる「イースI・II」のゲームブック版と比べると、原作設定が原作ゲーム版にほぼ忠実的となった作品っす。第1作目ではヒロユキの精神が憑依してしまったアドル、第2作目ではアドルそっくりの流れ者のコソ泥棒兼武器商人の少年ユーロ等が主人公でしたが、本作のゲームブック版は原作ゲーム版と同様、アドルが主人公となっております。当然、原作ゲーム版忠実と言ってもやはりゲームブック独自の展開も幾つかあり、具体的に言うとゴールドアーマーを入手したアドルがガーランド撃破後、突如ゴールドアーマーの色が黒く変色し、ガルバランの部下になって闇堕ちエンドとなったり、城内でエレナを静かにさせようとしてアドルがエレナにキスしたりと数多くの独特の展開が存在しますが、その中でエピローグにおいてはガルバラン撃破後、アドルとドギは平和になったレドモンドの街を後にしようとしたときにショートヘアスタイルにし、男物の旅行服を着たエレナが無理やり、アドルとドギと一緒に彼ら二人の冒険に同行しようとした部分が印象に残っております…。なお本作のゲームシステムは主人公でもあるアドルのHP(ヒットポイント)、リングパワー、剣ポイント、盾ポイント、鎧ポイント、彫像や4つのリング等のアイテム管理とAからVまでのアルファベットチェック等とほぼ標準的で他のスタジオ・ハードのゲームブック作品とはほぼ大差がない事とか…。ちなみに1986年の「影の伝説」から書き続けてきた竹田明さんは本作をゲームブック作家から引退。その後の彼の消息は未だに分らぬ状態で、今は何をしているのだろうかなぁ…と思っている。ちなみにゲームブック版イースII、IIIのイラストを担当された奥田ひとしは、PCエンジン専門雑誌『マル勝PCエンジン』にて「イースII」と「イースIII」の間に起きた物語を描いた「イースIV」のコミカライズを手掛けており、この奥田さん、意外とイースシリーズとの縁が深いなぁ…と思っております…。なお次回のゲームブックはいつ取り上げる分かりませんが、出来れば、池田美佐さんの「ガイアの紋章」と樋口明雄さんの「天外魔境」、上原尚子さんの「熱血硬派くにおくん」と「邪聖剣ネクロマンサー イシュメリア魔空戦記」、三原治さんと上原尚子さんの合作「ファイナルファンタジー クリスタル継承伝説」、塩田信之さん最後のゲームブック作品となる「機動戦士ガンダム Gの影忍 太陽系の秘宝」、滝沢一穂さんの「アシュギーネ 爬人の邪都」と「地球防衛少女イコちゃん」、椎葉克宏さんの「超音速攻撃ヘリ エアウルフ 東京極秘指令」、千葉暁さん&渡部聖さんによる「ナイトライダー 無人兵器ゴリアテの挑戦」、草野直樹さんの「機動戦士ガンダム シャアの帰還 逆襲のシャア外伝」等の双葉社&ケイブンシャゲームブック作品を取り上げたいなぁ…と思っております。

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前回の記事で予告していた通り、「霊幻道士 キョンシー大戦争」で塩田信之さんのサポートを手掛けた竹田明さんによるゲームブックとなります。

日本ファルコムの代表作のRPGでもある「イースシリーズ」第2作目「イースII」のゲームブックっす…。シリーズ第1作の「イース 戦慄の魔塔」は塩田信之さん&大出光貴(伊吹秀明)さん、青木邦夫さんが担当されておりましたが、今作と次回作のイースIIIにおいては竹田明&奥田ひとしのコンビとなります。

で本作のストーリーはと言いますと、前作「イース 戦慄の魔塔」にて6冊全てのイースの本を集めたアドル・クリスティンは、そのイースの本の力によって、遥か上空に浮かんでいる天空の国イースに飛ばされた。しかし、そのどさくさまぎれにアドルと一緒に飛ばされてしまったアドルそっくり少年ユーロ・ランドルフが居たのだ。ユーロは流れ者の武器商人として活動していた。ある日、ユーロはエステリアに着いた時、どういうわけかユーロはあのダルク・ファクトを倒すためのアドルと勘違いされており、エステリアの老人から「おめえさん、あの伝説の銀の装備品を付けておらぬのか?」と尋ねられた時、ユーロはあの「伝説の銀の鎧と盾と剣」の存在を知り、ダームの塔に向かい、おっかねぇモンスターたちを避けながら、30分後、やっと最上階に辿り着いたユーロが見ていた物はあのアドルとダルク・ファクトとの死闘の真っ最中で、あのアドルがダルク・ファクトを撃退後の呆然と立っているアドルの姿を見たユーロはこれは伝説の銀の装備を奪う絶好のチャンスだ!!と思ってこそこそアドルに近づいた瞬間、謎の光によってユーロはアドルと一緒に気を失ってしまった…。とふと気づいた時にはそこは何の変哲もない草原地帯でユーロは一足早く気付いたものの、ショックが大きかったアドルはまだ起きられない状態で、ユーロはこれは好都合と思い込み、アドルの装備品とイースの本6冊を根こそぎに盗み取って、アドルに気づかれる前に逃走してから、数分後謎の少女リリアに見つかり、アドルになりすましたユーロは「こ、ここはひょっとして天国で、自分は死んじまったのか!?」と思っていたものの、リリアから天空の国イースと告げられる。そしてユーロはどういう分、自分はアドルと勘違いされて、イースの勇者になってしまったのだ…。

といった感じっす…。前作「イース 戦慄の魔塔」との繋がりは手掛けている著者が違うため、関連性はあるかどうかわからんが、まっ、ルパン三世ゲームブックでは他のルパンゲームブックシリーズとの関連性があるため、そういう事にしておきます。本作のゲームシステムはと言いますと…、ユーロのHPやMP、経験値、アイテム等の管理やA〜Wまでのアルファベットチェック、戦闘や運試しにはおいてはサイコロを使用するシステムとなっております。本作の表紙イラストは日本初のゲームブックでもある「出発!スターへの道」のイラストを手掛けた平野俊貴さんですが、本文イラストは「ルパン三世 アムネジアの砂漠」の奥田ひとしさん。奥田さんによるスタジオ・ハードゲームブックは本作と次回作のイースIIIのみでしたが、イラストのクオリティは良く、特にリリアやマリア等の女性キャラが何気に艶かしくて素敵ですが、出来れば、奥田さんによるルパン三世ゲームブックのイラストも見て観たかったかもというのは余計かなぁ…。ただ、残念な事に前作の冒険談であの現実世界からやってきたヒロユキの事は一切書かれていないので、ヒロユキ君はきっと現実世界ではフィーナそっくりのガールフレンドが出来た可能性もあるかもなぁ…。まっそういう事で次回は竹田明さんのゲームブック最終作となる「イースIII 伝説の魔王」を取り上げたいと思います…。

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親しきゲームブックファンからのコメントで、ヤフオクにて落札したゲームブックが届いたので紹介いたしまっす…。

「ルパン三世 暗黒のピラミッド」で組んで竹田明先生と塩田信之先生による双葉社の映画作品のゲームブック…、それがキョンシーアクションゲームブック、「霊幻道士 キョンシー大戦争」っす!!

双葉社&スタジオ・ハードが映画作品からのゲームブックを手掛けるのは1986年の「ガバリン」から約2年ぶりの作品となりますが、第1作の「ガバリン」の方はパズルや迷路等がメインで、ストーリーや設定などはほぼ原作映画版に準じたもので、『ルパン三世ゲームブックシリーズ』と同様、双葉文庫ゲームブックシリーズで発売されましたが、第2作の「霊幻道士」の方は独自のストーリー性やアニメ調のイラスト等をメインとし、セガ・マークIII/マスターシステムの「スペースハリアー」、「ファンタジーゾーン2」、「ファンタシースター」、PCエンジンの「邪聖剣ネクロマンサー」、「ガイアの紋章」、他のオリジナル作品と同様、冒険ゲームブックシリーズのレーベルで発売されております。

さて本作のストーリーはと言いますと、霊幻道士の見習いのナム。一流の霊幻道士に目指す修行中の最中、横浜にある大デパート双葉から、大キョンシー展に展示されている価値のある宝石「楼蘭玉」をいただくと言う怪盗ウーロンからの予告状が大デパート双葉に届き、この楼蘭玉は中国至宝のひとつでもあり、もしそれが怪盗ウーロンに盗まれたら、外交問題に発展しかねない状況に陥ってしまうという貴重な宝石でもある、「楼蘭玉」の警護を任せられたナムは、楼蘭玉をキョンシー使いにして怪盗ウーロンから守る使命を果たす戦いが幕を開いたのだ!!!

というストーリーで、忠実感があった「ガバリン」とは打って変わり、オリジナル設定やキャラクターが無縦横断に大暴れするキョンシー&カンフーアクションコメディ色の濃い作品となっております。ゲームシステムは体力ポイント、クンフーポイント、道士ポイント、知力ポイント、運勢ポイント等のチェック、それとプレイ前に装備する事となる桃剣/銭剣等の装備状況の確認、そしてAからZ、♡と☆の記号チェック位、そして戦闘や運試しに使用する事となるサイコロを2個使用するだけでほぼ標準的なゲームシステムとか…。

なおこの記号チェックで♡と☆のチェックがなぜあるかと言いますと、それは本作のエンディングが3種類マルチエンド方式によって変化するものであり、ナムは途中でダブルヒロイン二名に遭遇する状況によってエンディングが変化します。キャラクター紹介でウー・ロンの息子でもあるリー・ローン。ここでネタバレになってしまいますが、絶版になってしまったのでやっぱり明かしちゃいましょうかなぁ…。実を言うとこのリー・ローン、本当は女性で「うる星や●ら」の藤波●之介のように父親が娘を男のように育ててきたせいで、男扱いされるのを嫌う部分があったりと、藤波●之介からの影響下があったようなヒロインキャラの1人で、登場人物紹介欄には掲載されなかったミンミンも可愛くて好きっすが、ラストのエンディングCで、ナムのガールフレンドが二人となれば、主人公のナム本人はミンミンとリー・ロンに引っ掻き回されるというエンディングが一番好きかもしれんなぁ…と。

なお、表紙カバーイラストこそは同じ塩田さんの「スペースハリアー」と池田美佐さんの「ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女」のくつぎけんいちさんですが、中表紙と本文イラストは滝沢一穂先生の「銀河の三人 復活のヴィザーン」のイラストを手掛けた加藤礼次朗さん、スタジオ・ハード製のゲームブック後期(1988年〜1992年)を代表するイラストレーターとして大活躍するんだなぁ…。

次回は本作で塩田さんのサポーターとして参加されていた竹田明先生による「イース2&3」のゲームブックを紹介予定とします。

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2018年新春は、「マジンガーZ」の長編映画版を見たり、「成田亨画集<復刻版BOX>」等を読んだりとかなり興奮しており、今年最後のお年玉と言えば、上野の森美術館で開催された「生頼範義展」に行ってきました。私が平塚でお仕事している仕事仲間と一緒にこの天才なるイラストレーターの展覧会に行って興奮したっすなぁ…。

生頼範義さんは、油絵風の画法で描かれる超有名的なイラストレーターで、美術家の成田亨氏と並ぶ巨匠でもあり、主に「日本沈没」や「ゴジラシリーズ」、「スターウォーズシリーズ」、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」等の映画作品のポスター、平井和正や小松左京の小説作品、「FUTURE WAR 198X年」のイメージイラスト、塩田信之先生のゲームブックデビュー作となる「妖魔館の謎」、扶桑社版「マジンサーガ」の表紙等の数多く手掛けた超偉大なるイラストレーターとしても過言でもありませぬ…。

生頼先生は1935年兵庫県生まれで、第2次世界大戦中に鹿児島県川内市に疎開し、鹿児島県の立川内高等学校卒業後、東京に上京し、東京芸術大学美術学部油画専攻に入るものの、1957年、東京芸術大学美術学部を中退。1960年代頃からイラストレーターとしての活動を開始し、様々な書籍の表紙や挿画や新聞広告等のイラストを手掛け、1973年、活動拠点を東京から宮崎県に引っ越し、その後、書籍や映画、パッケージ等のイラストをジャンル問わずに活躍の幅を世界的に広め、東宝のゴジラシリーズや日本沈没、ジョージ・ルーカスのスターウォーズシリーズ、松竹/サンライズの逆襲のシャア、塩田先生のデビュー作でもある「妖魔館の謎」、平井和正/小松左京の小説作品等を初めとする数多くのイラストを2010年まで多数提供。

2011年は脳梗塞により、療養生活となり、イラストレーターとしての活動を休止、その療養生活4年目となる2015年10月、肺炎のためこの世から去られました…。

この生頼氏よる「緑色の宇宙」はSF小説作品やスターウォーズ、そしてあの「さらば宇宙戦艦ヤマト(未使用)」までも使われており、いかにもイラストレーターという域を越し、もはや芸術家になる程のレベルとして高く評価しております…。

生頼さんによる映画はスターウォーズやゴジラ、FUTURE WAR 198X年、逆襲のシャア、日本沈没等でのイメージが濃いですが、出来れば『オーディーン 光子帆船スターライト』、『ガンヘッド』、『映画ドラえもんシリーズ』、『劇場版ポケットモンスターシリーズ」等のポスターデザインや『DVDウルトラセブン コレクターズボックス』や『DVDウルトラマン コレクターズボックス』等のDVDBOXのイラストも手掛けて欲しかったなぁ…。だけども、『オーディーン』や『ガンヘッド』、『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』ならば違和感ないものの、さすがにドラえもんやポケモンとなると違和感ありありかも…。

もちろん、今年初めての新春のお年玉がマジンガーZ、生頼範義、成田亨とか平成末期としては素晴らしい意味で豪華かもしれません…。

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