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ゲームブックの旅
昭和から平成初期のゲームブックや玩具、旧車、映画、モータースポーツ、アニメ、漫画等なんでもご興味があるお方です。

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スタジオ・ハードの男性ゲームブック作家で一番多く手掛けていた竹田明さん。この1991年となれば双葉社のゲームブック発売本数もブームが下火になっていくつれ、徐々に新刊のペースも減らされて行く状態となってしまうブーム末期状態でもあった。

なお今回は前作イースIIのコンビでもあった竹田明さんと奥田ひとしさんのゲームブック第2号にして竹田明さん最後のゲームブックとなる「イースIII」のゲームブックをご紹介します。

今作のストーリーはと言いますと、イースIでは、「現代世界からやって来たヒロユキ少年の精神によりアドル・クリスティンと冒険し、魔王ダルク・ファクトを倒し、更にアドルの銀の武具を狙って冒険者アドルを追跡し、その成り行きで一緒に天の国イースに転送され、ユーロは何故かアドルと勘違いされながらも、アドルと一緒にダームを撃破してから約3年後の事、冒険家のアドルは相棒ドギと一緒に冒険旅行中、ドギの故郷でもあるフェルガナ地方にあるレドモントの街に訪れた。そのドギの故郷フェルガナ地方の採石場での落盤、穀物などの不作、バイスタイン城城主のマクガイア等の不穏な動きが漂っており、どうやらこれにはこの地方に伝わる伝説の魔王ガルバランが関係しているのと噂されており、アドルとドギはその真相を確かめるため、ドギの故郷フェルガナ地方を冒険する事となったのだ…。

アレンジ感覚が濃かった前2作となる「イースI・II」のゲームブック版と比べると、原作設定が原作ゲーム版にほぼ忠実的となった作品っす。第1作目ではヒロユキの精神が憑依してしまったアドル、第2作目ではアドルそっくりの流れ者のコソ泥棒兼武器商人の少年ユーロ等が主人公でしたが、本作のゲームブック版は原作ゲーム版と同様、アドルが主人公となっております。当然、原作ゲーム版忠実と言ってもやはりゲームブック独自の展開も幾つかあり、具体的に言うとゴールドアーマーを入手したアドルがガーランド撃破後、突如ゴールドアーマーの色が黒く変色し、ガルバランの部下になって闇堕ちエンドとなったり、城内でエレナを静かにさせようとしてアドルがエレナにキスしたりと数多くの独特の展開が存在しますが、その中でエピローグにおいてはガルバラン撃破後、アドルとドギは平和になったレドモンドの街を後にしようとしたときにショートヘアスタイルにし、男物の旅行服を着たエレナが無理やり、アドルとドギと一緒に彼ら二人の冒険に同行しようとした部分が印象に残っております…。なお本作のゲームシステムは主人公でもあるアドルのHP(ヒットポイント)、リングパワー、剣ポイント、盾ポイント、鎧ポイント、彫像や4つのリング等のアイテム管理とAからVまでのアルファベットチェック等とほぼ標準的で他のスタジオ・ハードのゲームブック作品とはほぼ大差がない事とか…。ちなみに1986年の「影の伝説」から書き続けてきた竹田明さんは本作をゲームブック作家から引退。その後の彼の消息は未だに分らぬ状態で、今は何をしているのだろうかなぁ…と思っている。ちなみにゲームブック版イースII、IIIのイラストを担当された奥田ひとしは、PCエンジン専門雑誌『マル勝PCエンジン』にて「イースII」と「イースIII」の間に起きた物語を描いた「イースIV」のコミカライズを手掛けており、この奥田さん、意外とイースシリーズとの縁が深いなぁ…と思っております…。なお次回のゲームブックはいつ取り上げる分かりませんが、出来れば、池田美佐さんの「ガイアの紋章」と樋口明雄さんの「天外魔境」、上原尚子さんの「熱血硬派くにおくん」と「邪聖剣ネクロマンサー イシュメリア魔空戦記」、三原治さんと上原尚子さんの合作「ファイナルファンタジー クリスタル継承伝説」、塩田信之さん最後のゲームブック作品となる「機動戦士ガンダム Gの影忍 太陽系の秘宝」、滝沢一穂さんの「アシュギーネ 爬人の邪都」と「地球防衛少女イコちゃん」、椎葉克宏さんの「超音速攻撃ヘリ エアウルフ 東京極秘指令」、千葉暁さん&渡部聖さんによる「ナイトライダー 無人兵器ゴリアテの挑戦」、草野直樹さんの「機動戦士ガンダム シャアの帰還 逆襲のシャア外伝」等の双葉社&ケイブンシャゲームブック作品を取り上げたいなぁ…と思っております。

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前回の記事で予告していた通り、「霊幻道士 キョンシー大戦争」で塩田信之さんのサポートを手掛けた竹田明さんによるゲームブックとなります。

日本ファルコムの代表作のRPGでもある「イースシリーズ」第2作目「イースII」のゲームブックっす…。シリーズ第1作の「イース 戦慄の魔塔」は塩田信之さん&大出光貴(伊吹秀明)さん、青木邦夫さんが担当されておりましたが、今作と次回作のイースIIIにおいては竹田明&奥田ひとしのコンビとなります。

で本作のストーリーはと言いますと、前作「イース 戦慄の魔塔」にて6冊全てのイースの本を集めたアドル・クリスティンは、そのイースの本の力によって、遥か上空に浮かんでいる天空の国イースに飛ばされた。しかし、そのどさくさまぎれにアドルと一緒に飛ばされてしまったアドルそっくり少年ユーロ・ランドルフが居たのだ。ユーロは流れ者の武器商人として活動していた。ある日、ユーロはエステリアに着いた時、どういうわけかユーロはあのダルク・ファクトを倒すためのアドルと勘違いされており、エステリアの老人から「おめえさん、あの伝説の銀の装備品を付けておらぬのか?」と尋ねられた時、ユーロはあの「伝説の銀の鎧と盾と剣」の存在を知り、ダームの塔に向かい、おっかねぇモンスターたちを避けながら、30分後、やっと最上階に辿り着いたユーロが見ていた物はあのアドルとダルク・ファクトとの死闘の真っ最中で、あのアドルがダルク・ファクトを撃退後の呆然と立っているアドルの姿を見たユーロはこれは伝説の銀の装備を奪う絶好のチャンスだ!!と思ってこそこそアドルに近づいた瞬間、謎の光によってユーロはアドルと一緒に気を失ってしまった…。とふと気づいた時にはそこは何の変哲もない草原地帯でユーロは一足早く気付いたものの、ショックが大きかったアドルはまだ起きられない状態で、ユーロはこれは好都合と思い込み、アドルの装備品とイースの本6冊を根こそぎに盗み取って、アドルに気づかれる前に逃走してから、数分後謎の少女リリアに見つかり、アドルになりすましたユーロは「こ、ここはひょっとして天国で、自分は死んじまったのか!?」と思っていたものの、リリアから天空の国イースと告げられる。そしてユーロはどういう分、自分はアドルと勘違いされて、イースの勇者になってしまったのだ…。

といった感じっす…。前作「イース 戦慄の魔塔」との繋がりは手掛けている著者が違うため、関連性はあるかどうかわからんが、まっ、ルパン三世ゲームブックでは他のルパンゲームブックシリーズとの関連性があるため、そういう事にしておきます。本作のゲームシステムはと言いますと…、ユーロのHPやMP、経験値、アイテム等の管理やA〜Wまでのアルファベットチェック、戦闘や運試しにはおいてはサイコロを使用するシステムとなっております。本作の表紙イラストは日本初のゲームブックでもある「出発!スターへの道」のイラストを手掛けた平野俊貴さんですが、本文イラストは「ルパン三世 アムネジアの砂漠」の奥田ひとしさん。奥田さんによるスタジオ・ハードゲームブックは本作と次回作のイースIIIのみでしたが、イラストのクオリティは良く、特にリリアやマリア等の女性キャラが何気に艶かしくて素敵ですが、出来れば、奥田さんによるルパン三世ゲームブックのイラストも見て観たかったかもというのは余計かなぁ…。ただ、残念な事に前作の冒険談であの現実世界からやってきたヒロユキの事は一切書かれていないので、ヒロユキ君はきっと現実世界ではフィーナそっくりのガールフレンドが出来た可能性もあるかもなぁ…。まっそういう事で次回は竹田明さんのゲームブック最終作となる「イースIII 伝説の魔王」を取り上げたいと思います…。

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親しきゲームブックファンからのコメントで、ヤフオクにて落札したゲームブックが届いたので紹介いたしまっす…。

「ルパン三世 暗黒のピラミッド」で組んで竹田明先生と塩田信之先生による双葉社の映画作品のゲームブック…、それがキョンシーアクションゲームブック、「霊幻道士 キョンシー大戦争」っす!!

双葉社&スタジオ・ハードが映画作品からのゲームブックを手掛けるのは1986年の「ガバリン」から約2年ぶりの作品となりますが、第1作の「ガバリン」の方はパズルや迷路等がメインで、ストーリーや設定などはほぼ原作映画版に準じたもので、『ルパン三世ゲームブックシリーズ』と同様、双葉文庫ゲームブックシリーズで発売されましたが、第2作の「霊幻道士」の方は独自のストーリー性やアニメ調のイラスト等をメインとし、セガ・マークIII/マスターシステムの「スペースハリアー」、「ファンタジーゾーン2」、「ファンタシースター」、PCエンジンの「邪聖剣ネクロマンサー」、「ガイアの紋章」、他のオリジナル作品と同様、冒険ゲームブックシリーズのレーベルで発売されております。

さて本作のストーリーはと言いますと、霊幻道士の見習いのナム。一流の霊幻道士に目指す修行中の最中、横浜にある大デパート双葉から、大キョンシー展に展示されている価値のある宝石「楼蘭玉」をいただくと言う怪盗ウーロンからの予告状が大デパート双葉に届き、この楼蘭玉は中国至宝のひとつでもあり、もしそれが怪盗ウーロンに盗まれたら、外交問題に発展しかねない状況に陥ってしまうという貴重な宝石でもある、「楼蘭玉」の警護を任せられたナムは、楼蘭玉をキョンシー使いにして怪盗ウーロンから守る使命を果たす戦いが幕を開いたのだ!!!

というストーリーで、忠実感があった「ガバリン」とは打って変わり、オリジナル設定やキャラクターが無縦横断に大暴れするキョンシー&カンフーアクションコメディ色の濃い作品となっております。ゲームシステムは体力ポイント、クンフーポイント、道士ポイント、知力ポイント、運勢ポイント等のチェック、それとプレイ前に装備する事となる桃剣/銭剣等の装備状況の確認、そしてAからZ、♡と☆の記号チェック位、そして戦闘や運試しに使用する事となるサイコロを2個使用するだけでほぼ標準的なゲームシステムとか…。

なおこの記号チェックで♡と☆のチェックがなぜあるかと言いますと、それは本作のエンディングが3種類マルチエンド方式によって変化するものであり、ナムは途中でダブルヒロイン二名に遭遇する状況によってエンディングが変化します。キャラクター紹介でウー・ロンの息子でもあるリー・ローン。ここでネタバレになってしまいますが、絶版になってしまったのでやっぱり明かしちゃいましょうかなぁ…。実を言うとこのリー・ローン、本当は女性で「うる星や●ら」の藤波●之介のように父親が娘を男のように育ててきたせいで、男扱いされるのを嫌う部分があったりと、藤波●之介からの影響下があったようなヒロインキャラの1人で、登場人物紹介欄には掲載されなかったミンミンも可愛くて好きっすが、ラストのエンディングCで、ナムのガールフレンドが二人となれば、主人公のナム本人はミンミンとリー・ロンに引っ掻き回されるというエンディングが一番好きかもしれんなぁ…と。

なお、表紙カバーイラストこそは同じ塩田さんの「スペースハリアー」と池田美佐さんの「ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女」のくつぎけんいちさんですが、中表紙と本文イラストは滝沢一穂先生の「銀河の三人 復活のヴィザーン」のイラストを手掛けた加藤礼次朗さん、スタジオ・ハード製のゲームブック後期(1988年〜1992年)を代表するイラストレーターとして大活躍するんだなぁ…。

次回は本作で塩田さんのサポーターとして参加されていた竹田明先生による「イース2&3」のゲームブックを紹介予定とします。

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2018年新春は、「マジンガーZ」の長編映画版を見たり、「成田亨画集<復刻版BOX>」等を読んだりとかなり興奮しており、今年最後のお年玉と言えば、上野の森美術館で開催された「生頼範義展」に行ってきました。私が平塚でお仕事している仕事仲間と一緒にこの天才なるイラストレーターの展覧会に行って興奮したっすなぁ…。

生頼範義さんは、油絵風の画法で描かれる超有名的なイラストレーターで、美術家の成田亨氏と並ぶ巨匠でもあり、主に「日本沈没」や「ゴジラシリーズ」、「スターウォーズシリーズ」、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」等の映画作品のポスター、平井和正や小松左京の小説作品、「FUTURE WAR 198X年」のイメージイラスト、塩田信之先生のゲームブックデビュー作となる「妖魔館の謎」、扶桑社版「マジンサーガ」の表紙等の数多く手掛けた超偉大なるイラストレーターとしても過言でもありませぬ…。

生頼先生は1935年兵庫県生まれで、第2次世界大戦中に鹿児島県川内市に疎開し、鹿児島県の立川内高等学校卒業後、東京に上京し、東京芸術大学美術学部油画専攻に入るものの、1957年、東京芸術大学美術学部を中退。1960年代頃からイラストレーターとしての活動を開始し、様々な書籍の表紙や挿画や新聞広告等のイラストを手掛け、1973年、活動拠点を東京から宮崎県に引っ越し、その後、書籍や映画、パッケージ等のイラストをジャンル問わずに活躍の幅を世界的に広め、東宝のゴジラシリーズや日本沈没、ジョージ・ルーカスのスターウォーズシリーズ、松竹/サンライズの逆襲のシャア、塩田先生のデビュー作でもある「妖魔館の謎」、平井和正/小松左京の小説作品等を初めとする数多くのイラストを2010年まで多数提供。

2011年は脳梗塞により、療養生活となり、イラストレーターとしての活動を休止、その療養生活4年目となる2015年10月、肺炎のためこの世から去られました…。

この生頼氏よる「緑色の宇宙」はSF小説作品やスターウォーズ、そしてあの「さらば宇宙戦艦ヤマト(未使用)」までも使われており、いかにもイラストレーターという域を越し、もはや芸術家になる程のレベルとして高く評価しております…。

生頼さんによる映画はスターウォーズやゴジラ、FUTURE WAR 198X年、逆襲のシャア、日本沈没等でのイメージが濃いですが、出来れば『オーディーン 光子帆船スターライト』、『ガンヘッド』、『映画ドラえもんシリーズ』、『劇場版ポケットモンスターシリーズ」等のポスターデザインや『DVDウルトラセブン コレクターズボックス』や『DVDウルトラマン コレクターズボックス』等のDVDBOXのイラストも手掛けて欲しかったなぁ…。だけども、『オーディーン』や『ガンヘッド』、『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』ならば違和感ないものの、さすがにドラえもんやポケモンとなると違和感ありありかも…。

もちろん、今年初めての新春のお年玉がマジンガーZ、生頼範義、成田亨とか平成末期としては素晴らしい意味で豪華かもしれません…。

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遂にこの書籍を取り上げる時が来ました…。1983、84年に朝日ソノラマから発売され、権利関係の絡みで一度、著者の成田亨自身の手によって絶版となり、以後プレミア状態となっていた特撮ファンにとっては伝説の画集本。それが…、「成田亨画集(ウルトラ怪獣デザイン編 メカニック編)」で!!! 以前ご紹介した「成田亨作品集(2014年 羽鳥書店)」には未収録だったウルトラレアなイラスト画を含めた画集本で、「ウルトラシリーズ初期三作部」や「マイティジャック」、「まぼろし探偵」、「宇宙快速船」、「海底大戦争」等のイラスト画が数多く収録されており、そして幻のNGデザイン画や準備稿デザイン、没企画作品などの激レアなイラスト画まで収録されている凄い濃い内容です…。

ウルトラ怪獣デザイン編ではウルトラQからウルトラセブンまでのヒーローや怪獣、異星人等が収録されており、幼虫モスラの着ぐるみを改造予定だったゲスラのデザイン画や成田オリジナル異星人メバ(メカニック・バルタン)やボスタングとなるオイル怪獣クラプトン、そしてキーラやサイゴ、ガバドン、ミイラ怪獣、グビラ等の初案/初稿デザイン画等も収録され、メカニック編においてはまぼろし探偵、宇宙快速船、海底大戦争、ウルトラQの地底超特急イナズマ号&新東京駅、サタン1号、ウルトラマンの科特隊基地やビートル2号、科学センターやウルトラセブンのウルトラ警備隊のウルトラホークやポインター、マグマライザー、ハイドランジャー、宇宙ステーション、そしてマイティジャックのMJ側のメカやQ側のメカ、幻の未映像化企画でもある「アストロ5」、「空飛ぶ戦艦」、「Uジン」等と超豪勢で文字通り、特撮ファンにとっては濃い内容にして特撮アートワークス関連書籍では一級品と言える書籍として語りつがれる程の物です…。

今週の土曜日には「上野の森美術館」で「スターウォーズ」や「ゴジラシリーズ」等のポスターデザイン、塩田信之先生のデビュー作でもある「妖魔館の謎」の表紙イラストを手掛けていた生頼範義展へ行く予定っす…。私の生頼範義展の本命は幻となった「さらば宇宙戦艦ヤマト」のイラスト画や「FUTURE WAR 198X年」のイラストを見たいなぁ…とか。

ちなみに私が購入した「成田亨画集<復刻版BOX>」の購入特典はガラモンのポストカードでした…。画像の2枚目は『海底大戦争(1966年 東映)』に登場した米国所有のマンモス潜水艦、画像3枚目は未映像化企画の『アストロ5(1966年頃? 円谷プロダクション)』と『空飛ぶ戦艦(1966年 東宝)』の秘密結社NOOが所有する3種類の空中戦艦のデザイン画っす…。

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「ファイナルファンタジー」等で大ヒットさせたスクウェアが携帯ゲーム機の代表格、ゲームボーイの参入ソフト第1作目として発売させた携帯ゲームのRPGの代表作「魔界塔士Sa・Ga」のゲームブック版っす…。

ストーリーや設定等はほぼ原作ゲーム版に忠実であるものの、元となった作品が携帯ゲームという事もあって、巨塔の中での冒険が文章のみであるためであるせいか、結構制約な部分が多いっす…。このためか、初めてプレイする前に主人公を男女どちらかセレクトできましたが、本ゲームブック版はこういうような事が出来なかったため、男性キャラが主人公になっております。その際、本ゲームブック版をプレイする際には原作となったゲームボーイ版orワンダースワン版をプレイする事を是非ともお勧めするべきかとなぁ…。

もちろん、スタジオ・ハードの女性作家の池田美佐さんは本ゲームの元がゲームボーイであったせいか、本作のゲームブックを製作するのに結構苦労されていたかもなぁ…と推測したいかもね…(池田さんごめんなさい…)。もちろん、ただゲームブック版とは思わんと言わせるほどの出来でもあり、池田美佐さん&スタジオ・ハードによるコテコテしたギャグによるユーモラスなセンスもご健在であったものの、この頃からファミコンやセガ・マークIII/マスターシステム、MSXを超える高性能のゲーム機(メガドライブ、PCエンジン、スーファミ)や携帯ゲーム機(ゲームボーイ、ゲームギア、PCエンジンGT)等の登場により、ファミコンやセガ・マークIII/マスターシステム、MSXの代用品という印象が濃かったゲームブックでは、1988年後期頃に差し掛かると、とても高スペックなゲーム機や携帯ゲーム機に太刀打ちできず、ゲームブック市場が徐々に下火となったりと…(う〜む)。

というような「魔界塔士 Sa・Ga」とは全然関係ない話はさておき、本作のゲームシステムはパーティプレイシステム制で、HPポイント、攻撃力ポイント、所持金管理、アイテム管理、バトルポイント等の5つを管理する事となりますが、当然主人公と一緒に旅する事となるエスパーマン/エスパーギャル、モンスター、人間の女等は殆ど使い捨て(オイ、コラ)であるものの、特に中盤から終盤に掛けては結構苦しくなるため、ゲームとしての難易度は非常に高めです。まぁ、出来るだけパーティキャラのメンバーは死なせない行動もとっておくのも必須です…。本ゲームブックのイラストは「ドラゴンスクロール」と「ガイアの紋章」の前田達彦さんですが、小説調のイラストで描かれた前2作品とは打って変わり、本作品のイラストはアニメ調のイラストで手掛けているため、前田さんによるアニメ調のキャライラストがみれるのは本作のみかも…。まぁ、次回のゲームブックはいつになるか分かりませんが、いっそのこと、ケイブンシャの「超音速攻撃ヘリ エアウルフ 東京極秘指令」「ナイトライダー 無人兵器ゴリアテの挑戦」「機動戦士ガンダム シャアの帰還 逆襲のシャア外伝」「邪聖剣ネクロマンサー イシュメリア魔空戦記」「アシュギーネ 爬人の邪都」、双葉社の「天外魔境 魔城の聖戦」「ガイアの紋章 エルスリード英雄列伝」「忍者乱丸の大冒険 土グモ党野望編」等を取り上げるかもねぇ…?

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以前の記事(「魔導士ゾールの陰謀」)にて予告していた通り、双葉文庫ファミコン冒険ゲームブック版ウルティマシリーズの第2弾にして樋口明雄さん最後のゲームブック作品でもある「ウルティマ Vol.2 聖者への道」を取り上げたいと思いマッスル。

もちろん、ファミコン版「ウルティマ 聖者への道」をベースとしたゲームブック作品で、物語の冒頭で前作の「ウルティマ 魔導士ゾールの陰謀」での冒険とスタジオ・ハードを捩ったスタジオ・ハワード等が登場したりとあいかわらずの樋口さんらしいユーモラスな作風で、前作にひけを取らぬ面白さがあったりと、JICC版ウルティマシリーズやケイブンシャ版ウルティマよりも明るい雰囲気っす…。さて本作のストーリーはと言いますと、ある東京に住む、とある学生さんが見覚えのある「スタジオ・ハワード」のアルバイト募集広告(時給618円)につられ、あの時の冬休みを利用した「スタジオ・ハワード」でのアルバイトをやった事を思い出して、再びあの「スタジオ・ハワード」に出向き、以前のバイトの時に会った高城社長と新しく雇われた謎の発明家伊藤不実によって、例のごとくまた、あの空間転移装置に押しこめられ、ブリタニア王国へ転送させれてしまう。だが、以前来た時の世界とは全く異なった別のウルティマの世界だった。もう一つのウルティマの世界に転送させれた学生さんの彼は、ブリタニアの国王からブリタニアの地を冒険し、8つの<徳>を身につけよ。そのためには、君の誠実、名誉、勇敢、公平、清らかさ、献身、謙虚、そして優しさで、その8つの<徳>を3つに組み合わせて、<真実>、<愛>、<勇気>が必要なのだ。それぞれの<徳>を揃えたら、この城の占い師に尋ね、聖者<アバタール>への道を示せという思い使命を授かられ、そして彼は、戦士ジョフリーと僧侶イアナの二名を仲間に聖者<アバタール>への道を目指す事となる旅へ出るのだが…。といったストーリーっす。

「魔導士ゾールの陰謀」の続編という事もあって、前作では4人で冒険しておりましたが、本作においてはジョフリーとイアナの3人で冒険する事となります。本ゲームのシステムはと言いますと…、28か所のヒントチェックや7か所のマークチェック、8つの徳(レベルポイント)、8つの石、所持金、アイテム、呪文、HPとMP、原理チェック等の管理と他の双葉文庫冒険ゲームブックで良く見られる標準的なシステムで、ワープポイントとなるムーンゲートのテレポート先はほぼ運任せで「超時空パイレーツ」と同じようなものとかなぁ…。後、港チェックという物もあるが、これは港町等で船が用意されているため、その船で移動する際にはチェックした上で出航すると、そのチェックを消すとか…。

なお本作の巻末は樋口明雄さんではなく、大出光貴さん(伊吹秀明)が樋口明雄先生の代打として本作の巻末の解説を担当されており、光文社の「鉄人28号 東京原爆作戦」での思い出やスタジオ・ハードの編集部からは「RPG(ロールプレイング)の樋口」と呼ばれていたりとか書かれております。後、樋口明雄先生はビデオゲームのゲームブックを手掛けながらも、自宅にビデオゲーム機(ファミコン、セガ・マークIII/マスターシステム、メガドライブ、PCエンジン)を所持していなかったとか…(樋口先生、ごめんなさい…)。後、表紙イラストは「魔導士ゾールの陰謀」の青木邦夫さんですが、環望という謎の人物。たしかにイラストは結構カッコイイですが、本作のみ担当だったのがちと辛い、せめて「ルパン三世 暁の第三帝国」の挿絵イラストも担当してくれたら良いんだけどなぁ…。と私はそう思っております…。

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日本のコピーライターでの代表者でもある糸井重里さんが送る任天堂初の本格的RPGシリーズ「Mother」シリーズ第1作目のゲームブック版っす。

本作のゲームの元が現代世界のアメリカを舞台させたRPG作品である事もあって、原作の設定や世界観を生かしつつ大幅にアレンジを加えた作品のひとつです。まぁ、本作のストーリーはと言いますと…、1902年、マザーズディとサンクスギビングの中間点にあるホーリーローリーマウンテンの頂に謎の黒雲の影が閃光、ひと組の夫婦、ジョージ・ハロウェイとマリアの夫妻が蒸発するという怪事件が発生。ポートランド警察とマザーズディ保安官事務所はこのハロウェイ夫妻蒸発事件の捜査を究明するも、ハイウェイ夫妻は一向に見つからず、蒸発事件の捜査は打ち切られるものの、その2年後となる1904年10月、消息不明のままだったジョージ・ハロウェイがバレンタイン近くの海岸付近で発見され、イースター州立病院に搬送されるも発見されたジョージ・ハロウェイは消息不明のままだった頃の記憶は依然としてなく、妻のマリア・ハロウェイは消息不明のままだった…。そして時が過ぎ、1988年、ある日、平和な田舎町「マザーズディ」で墓場からゾンビがうろつき回り、人々を襲撃する日々が相次ぎ戒厳令が敷かれた。マザーズディの住民たちは自宅待機という状態となった。そんな中「マザーズディ」に住むダグラス・ハロウェイ少年は曾祖父が残した日記、地図、ボロボロのバット、そしてダグラスの超能力を身に着け、このマザーズディに起こった怪現象を解決するための決心を固めて、家族を救うため、ダグラス少年は、あのホーリーローリーマウンテンで起こったあの怪現象の謎を究明する冒険の旅へ出発したのだ…。

という少年少女による冒険活劇物で、プレイヤーはダグラス・ハロウェイとなってホーリーローリーマウンテンで発生した怪現象を究明するための冒険となります。冒険の途中で友人のアンナとロイドに出会い、ある謎の侵略者と戦う事となります…。ゲームシステムは主人公のレベルや所持金、HPやPSI、数字番号のマークチャックやメロディチェック、そしてアイテム管理などを行います。移動などは双方向であるもの、一度条件を満たしていればOKという仕様らしいとの事…。本作の後書きにおいては樋口明雄さんのゲームブックの中では全体的に真面目な作りで、本作の執筆前に原作者の糸井重里さんに「自由にアレンジして作っておくれ」と言われていたようで、樋口先生は「ミシシッピー殺人事件」と同様、「トム・ソーヤーの冒険」に意識して作っていたとかなぁ…。挿絵は後の双葉ゲームブック版「スーパーマリオワールド」の益田賢二さんですが、私的には益田さんによるゲームブックイラストはゲームブック版「マザー」の方が印象に残っていてなぁ…。後、原作ゲームでは中々生かせなかった登場人物の心理描写もゲームブックならでは荒技も上手く熟しており、物語の途中から登場するクイーン・マリーは益田さんのヒロインキャラの中では中々の美人キャラかも知れない…。なお、樋口明雄さんによるゲームブックで後書きを手掛けるのは本作が最後となったのが残念っす…。

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2018年新春の国会図書館

最近、予算関係で行く機会が減ってしまった東京の国会図書館。私の正月休みは8日までだったので、開館時間の長い1月5日に行ってきました〜。もちろん、私がどんな作品を読んだかというと以下の通りのリストです。

今日、国会図書館で読んだ作品たち

スタジオ・ハードのゲームブック作品。
熱血硬派くにおくん 番長連合をぶっとばせ!(上原尚子 1987年 双葉社)
天空の魔王 地球防衛少女イコちゃん(滝沢一穂 1988年 双葉社)
ガイアの紋章 エルスリード英雄列伝(池田美佐 1988年 双葉社)
霊幻道士 キョンシー大戦争(竹田明、塩田信之 1988年 双葉社)
天外魔境 魔城の聖戦(樋口明雄 1989年 双葉社)
マザー 未知からの挑戦(樋口明雄 1989年 双葉社)
ウルティマ Vol.2 聖者への道(樋口明雄 1990年 双葉社)
魔界塔士Sa・Ga 冒険者たちのレクイエム(池田美佐 1990年 双葉社)
放課後のキス泥棒 トラブルクラブ事件ファイル2(沙藤いつき 1991年 双葉社)
じゅうべえくえすと 超編時空物語(池田美佐 1991年 双葉社)
イースII 魔王復活(竹田明 1990年 双葉社)
イースIII 伝説の魔王(竹田明 1991年 双葉社)
機動戦士ガンダムシャアの帰還 逆襲のシャア外伝(草野直樹、日高誠之 1988年 ケイブンシャ)
ファイナルファンタジー クリスタル継承伝説(三原治、上原尚子 1988年 ケイブンシャ)
邪聖剣ネクロマンサー イシュメリア魔空戦記(上原尚子 1988年 ケイブンシャ)
アシュギーネ 爬人の邪都(木川明彦、滝沢一穂 1988年 ケイブンシャ)

その他のゲームブック作品。
ソロモンの鍵外伝(北殿光徳、細貝明男 1986年 ケイブンシャ)
所さんのまもるもせめるも アクアク大冒険(所ジョージ、井上尚美 1987年 双葉社)
ナイトライダー 無人兵器ゴリアテの挑戦!(千葉暁、渡部聖 1987年 ケイブンシャ)
激走!ミニ四駆GPX 炎のダッシュ(高木成一 1989年 双葉社)
ミニ四駆チャレンジャー 熱走改造バルセロナ編(高木成一 1989年 双葉社)

その他の書籍。
U.W.W.ultra weapon world : Super illustrated mechanism fiction ウルトラシリーズ・超兵器の世界(1991年、ホビージャパン、円谷プロダクション)
ゴジラ東宝特撮未発表資料アーカイヴ プロデューサー・田中友幸とその時代(2010年 木原浩勝、清水俊文、中村哲 角川書店 東宝、東宝映画)
「宇宙戦艦ヤマト」大クロニクル(2010年 松本零士監修 グライドメディア)

といった感じです…。特にこの中では「U.W.W」や「東宝特撮未発表アーカイヴ」、「宇宙戦艦ヤマト」大クロニクルが突発的に資料本としては途轍もなく面白く作られており、「U.W.W」では様々なモデラーやメカデザイナー、特撮スタッフ等が参加した妄想設定を詰め込んだウルトラシリーズのメカ(初代マン、セブン、帰マン、タロウ(一部のみ))等のイラストやお遊び設定等が盛り込まれていたり、「東宝特撮未使用アーカイヴ」では『空飛ぶ戦艦』や『透明人間 対 火焔人間』、『フランケンシュタイン対ゴジラ』等の未制作作品のシナリオが読めたり、『「宇宙戦艦ヤマト」大クロニクル』ではテレビシリーズ第1作目の希少な初期設定や制作資料、そして「さらば」&「2」から「完結編」までのセル画等も掲載されていたりとかなり超豪華な書籍本でした…。ゲームブックではレッカ社(所ジョージ(「所さんのまもるもせめるも」のみ)、井上尚美、高木成一)や伸童舎(千葉暁、渡部聖)、北殿光徳&細貝明男による「ソロモンの鍵外伝」やスタジオ・ハード作品を読んでおりましたが、やはり一番は自由奔放なスタジオ・ハードが手掛けたゲームブック作品が一番大好きとかなぁ…。まぁ、次回はいついけるか分らないけど、また機会があれば、いくかもしれないなぁ…。

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次の1970年代後期の東映特撮映画作品のレビューは2018年1月2日に私が観に行った「スターウォーズ 最後のジェダイ」を見に行ったことを記念して、過去に東映の岡田茂社長が「『スター・ウォーズ』が日本で公開される前に行きがけの駄賃で稼ぐぞ」という意気込みで東映と東北新社の共同で作った和製版スターウォーズのこと、「宇宙からのメッセージ」です!!!

本作のストーリーはと言いますと、太陽系から200万光年離れたアンドロメダ星雲の惑星ジルーシアは、遥か彼方からの銀河からやって来たロクセイア12世率いるガバナス帝国の占領下にされていた。ジルーシアはガバナスの手によって惑星大要塞化としており、ガバナス帝国に立ち向かうジルーシア人はガバナスの圧倒的火力によりほぼ全滅寸前となる。そこでジルーシアの長老キドは八つのリアベの実を銀河中に放ち、8人の勇者たちを見つけ出して、このジルーシアに連れて帰る事を孫娘のエメラリーダに託し、戦士ウロッコとエメダリーダは宇宙帆船エメラリーダ号に乗って8人のリアベの戦士たちを探す旅へと出たのだ。その事を知ったカバナス帝国のロクセイア12世と太公母ダークは、ガバナス巨大戦艦で宇宙帆船エメラリーダ号を追撃を開始していた。そしてそのリアベの実は、地球連邦軍に失望し、辞職した元将軍のガルダ、宇宙暴走族のシローとアロー、富豪令嬢のメイア、チンピアのジャック等の5名に届く。シロー、アロー、メイア、ジャックの若者4名は宇宙ボタルを採取している最中、難破していたエメラリーダ号を発見し、エメラリーダとウロッコを救出し、近くの惑星のアジトへと緊急避難して行った。ガルダは若者4人の様子を見ており、リアベの実をエメダリーダに返却したのちに参加を断る。そして残りの若者4人のうち、シローとアロー、ジャックの3人はメイアには秘密して他のリアベの勇者を教えると偽って、息子のヒキロクの嫁探しをしていた老婆カメササにエメダリーダを売却したものの、カメササとヒキロクの家にカバナスの追撃部隊が奇襲、ヒキロクは殺され、エメダリーダとカメササは拉致されてしまう。その後、メイアとシロー、アロー、ジャックは仲間割れ状態となるも心を入れ替えて、リアベの戦士として地球とジルーシアを助ける事を決意し、惑星ジルーシアに向かう事を決める。その一方、ガバナス帝国は地球を第2の占領地として決め、惑星大要塞化した惑星ジルーシアは地球へ向かった。この事に気づいた地球連邦は最新税の地球主力戦艦と地球主力戦闘機でガバナス帝国の殲滅を図るも敵側のガバナス帝国の火力が圧倒的に上回っており、地球連邦の主力艦隊は全滅。地球連邦評議議長に就任したアーネスト・ノグチは降伏返答期限の時間稼ぎを図らせようと全権大使としてガルダを抜擢、協力させようと試みる。ガルダは躊躇うも返却済みのリアベの実が彼が持っているグラスの中に出現していた事を見て、全権大使として、ガバナス帝国に立ち向かう事決意する。その一方、惑星ジルーシアに向かう若者4人達の旅の最中、ガバナス帝国の正統なる後継者になるはずだった、ガバナス帝国から追放された剣士ハンス王子とガルダの相棒ベバ2号にリアベの実が届き、これで7人のリアベの勇士たちが集まった。果たして8人目のリアベの戦士はいったい誰であろうか…。そしてリアベの奇跡が起こり、ジルーシアと地球の危機を救えるのだろうか…。


といった感じです…。東宝の「惑星大戦争」が「海底軍艦」や「マイティジャック」等の宇宙版に対し本作はガチで和製版スターウォーズに目指した正統なる東映版スターウォーズと言える超大作です…。当初は渡邊亮徳、平山亨、石ノ森章太郎、高久進、佐藤肇、矢島信男のメンバーで「デビル・マンタ」という怪獣映画を東映東京で企画しておりましたが、77年に米国で大ヒットした「スターウォーズ エピソード4 新たなる希望」が大ヒットしており、1978年夏の日本公開を控え空前のSFブームが突入したため、「デビル・マンタ」を没にし、和製版スターウォーズ的ものに企画変更し、伊上勝は「惑星大要塞」と名の作品で執筆し、この時の監督は佐藤肇でしたが、制作が入る前に深作欣二にバトンタッチ。深作さんは伊上勝さんの「惑星大要塞」のシナリオに不満を感じ、伊上勝氏の脚本を没にし、 伊上勝さんに代わって松田寛夫さんが参加し、制作も東映京都撮影所、東北新社、東映太秦映画村での製作となった。本家スターウォーズは「隠し砦の三悪人」を参考にしたのに対し本作では「里見八犬伝」をベースとしたスペースオペラ物となっているのが特徴。特撮シーンもこれまでの東映特撮作品とは違って凄い本気を出しており、シュノーケル・カメラや東通ecgシステム等の多用、ひおあきら氏にメカデザイン、ビッグ・モロー、真田広之、フィリップ・カズノフ、ペギー・リー・ブレナン、丹波哲郎、志保美悦子、千葉真一、天本英世、成田三樹夫、林彰太郎、三谷昇、岡部正純、サンダー杉山、ジェリー伊藤、佐藤允などの豪華出演陣…(当初の予定では川谷拓三と室田日出男が本作に出演予定だったらしいが、諸事情により撮影前に降版、佐藤允と岡部正純が代打として出演したと…)。

日本での興行は「公開初日から2〜3日こそは良かったものの、それ以降は赤字」と述べておりましたが、海外においては高い公益収入を得て資金回収に成功。本作に使用されたミニチュア、衣裳、未使用シーン等においては続編の「宇宙からのメッセージ 銀河大戦」に流用され、本作の特撮フィルムはセガのレーザーディスクゲーム「アストロンベルト」にも流用されたとか…。本作の特撮シーンは前述で述べたとおり、70年代の東映特撮作品の集大成らしく、東通ecgシステムの初使用、シュノーケル・カメラ等の使用した特撮撮影等もあってか、海外では評価されており、このノウハウは後のメタルヒーローシリーズやパワーレンジャーシリーズなどで実を結ぶこととなる…。

最後に一言言うと「スターウォーズ エピソード6 ジェダイの帰還」の第2デス・スター線の元ネタでもあり、本作のラストにおける見物となる、ガバナス帝国の惑星大要塞でのトンネル潜りは本家スターウォーズに影響を与える事となるとは、この頃の東映特撮は凄いぞ…。本作の評価点数としては99点。東映版スターウォーズとして目指していた野心作にして、70年代の東映特撮映画作品の集大成にふさわしい名作として名を残したいと私は思っております…。

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