Yuki's Mountainbike Life

春&秋コースレコード優勝でキング・オブMTB王滝! www.yukimtb.com(ホームページ)

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結果:17位(Unofficial)
タイム:7時間15分25秒(Unofficial)
場所:コロラド州レッドヴィル
開催日時:2012年8月11日
コースコンディション:晴れ、ドライ
レース距離:100マイル(160キロ)
スタート標高:約3000メートル

ここ数年で北米で最も有名な長距離レースとなったレッドヴィル100。

MTBマラソン世界チャンピオンやトッププロロード選手もレッドヴィルのタイトルを狙いに世界から集まってくる。

TOPEAK/ERGONレーシングチームからも2010年世界チャンピオンのアルバン・ラカタ選手、ケープエピックとトランズアルプのチャンピオンのサリー・ビンガム選手、ラカタ選手とチームでトランズアルプを優勝したロバート選手、アメリカからはソーニャ・ルーニー選手、そして日本からは私。

このレースは一年を通して一番重要ともいえるイベントだ。

例年よりも良いコンディションに仕上がり、心身共に充実してスタートに立つことができた。

大観衆の中でレーサー達の興奮も最高潮。
イメージ 1

ライフルの号砲で1600人以上のレーサー達が一斉にコースに解き放たれ、160キロの激しい戦いが始まった。

最初の登りのセントキーヴァンでさっそくふるいにかけられていくつかの集団が形成される。

先頭集団に着いていきたいが、世界チャンピオン二人を含むペースにはさすがに追いつかない。

自分の追い込める限界で登っていく。

7-8人の第2集団で落ち着き、最初の難関をクリアー。

最初のチェックポイントでは目標タイムより2分ほど遅れていたが、そこまで無理もせずにいたので後半に十分挽回できると確信していた。昨年よりは十分に速い。

平坦セクションではロードレースのようにローテーションで高速ペースをキープ。

これは目標の7時間切りも夢ではない。下手したら順位も一桁を狙えるかもしれない。

そんなことを考えていた矢先に予想もつかないトラブルは起きた。

第一エイドステーション:パイプラインに着く手前、コースマーシャルが誘導するがままに集団で右折。(実はこのマーシャルの誘導が間違っていて、本当は真っ直ぐ行くところを右折させてしまったのだ。この時点ではまったく気づかなかった。)

そのまま道なりに高速ペースで巡航していくが、進むにつれて周りは見慣れない景色。

すると、前方からトップ集団が自分たちに向かってものすごい勢いで走ってきた。

一瞬何が起こったかわからず呆然。

彼らが過ぎ去った後に自分たちも引き返したが、コースマークを見逃してもいないのでどこへ行って良いのかもわからない。

すでに先頭グループは消え去り、後姿も見えない。

とりあえず昨年のコースで曲がった場所まで戻ってきたが、簡易のフェンスが張ってある。

皆で止まり、どうするか話そうとしたが興奮しきっている上に焦っているので会話にもならない。

簡易フェンスを乗り越え、とりあえず昨年のコースに戻ろう、という提案が出て、皆がそれに続いた。

皆に着いてき、フェンスを越えて、深い川をわたり、昨年のコースに合流。

集団もバラけ、困惑しながらもとりあえずバイクを進めた。

第一エイドステーション通過↓
イメージ 2


第2エイドステーション:ツインレイク通過時点で、迷ったタイムロスが大きくすぎて目標の7時間切り達成は困難となっていた。

ここから3800メートルのコロンバインマイン頂上まで約1時間15分登り続ける。
イメージ 7
Photo: Linda Guerrette

去年はここでハイペースに乱されて潰れてしまったので、今回は周りに惑わされずに自分のペースで淡々とペダルを踏んだ。

これが功を奏し、着々と順位を上げていった。

しかし、ここでさらなる悲劇が起こった。

遥か彼方前方にいると思っていたチームメートのラカタ選手やサウザー選手を含む先頭集団が後ろから抜いてきたのだ。

ラカタ選手達は引き返した後、コースをひたすら逆走してコースマーシャルの誤誘導箇所まで戻ったとのこと。

ということは自分を含む十数名のライダーたちは途中からコースに戻ったことになる。

コースマーシャルの誤った誘導から生まれた事故だが、先頭集団は正規のコースに戻ってから再スタートしている。

自分たちのいた集団の取った行動は先頭集団にとってはフェアではないし、違反行為にさえ値すると思った。

コロンバインを登頂して折り返したらツインレイク・エイドステーションで自己申告してレースを降りようと考えた。

先頭にいたライダーたちが自分を抜かすたびに罪の念に駆られた。

モチベーションも下がり、レースをしている気持ちも薄れていた。

一応、登頂して50マイル(80キロ)の折り返しを過ぎ、無難に下り、ツインレイクでストップした。

バイクを止め、レース運営も手伝っているサポートのデイブ・ウィンズさんに全てを話した。

彼には

「この問題はレース運営側にも非があるから今はレースを続けて、終わったら審議をする。だから、今はそのことは考えずに思い切りフィニッシュへ向かえ!祐樹はまだよい位置にいるから頑張れ!」

と言われた。

その言葉に後押しされてこぎ始めたが、まだどこかで心の整理がつかずに困惑していた。

止まっているうちに追いついてきた後続集団に乗っかり、再びフィニッシュを目指した。

イメージ 3
Photo: Linda Guerrette

周りの選手たちはすでにレースに100%集中していた。

イメージ 4
Photo: Linda Guerrette

生半可な気持ちでは着いていけないので、なんとかレースモードに心を切り替えてもう一度ペダルを思い切り踏みなおし始めた。

すると知らず知らずのうちにまた競っている自分がいた。

コース最大の難所パワーラインの登りではギリギリの体力で登り切り、落ちた順位を再びトップ20圏内まで追い上げた。
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強制的に集中させられるパワーラインクライム。80マイル(129キロ)後の斜度25%の激坂は堪える。
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毎年、なぜかペースが一緒になる良きライバルのネイト・ウィットマン選手。

今年も最後の最後までもつれてお互いを刺激し合った。

例え違反で結果が残らなくなったとしても、この限界を超えた域で勝負ができることは非常に貴重な体験だ。

途中でレースを降りなくてよかった。デイブの言葉に感謝だ。ありがとう。

ネイトには十数秒差で負けてしまったが最後は全てを出し切ってフィニッシュのレッドカーペットに辿り着くことができた。

複雑な気持ちだったが、チームはすごく良い走りだったと讃えてくれた。
イメージ 8

今回の事故で一番悔やまれるのは自分の意志で決断をできなかったこと。考えもせずに、集団の流れについていってしまったことに反省。

どこまで戻るかもわからない中、逆走し続ける決断をし、タイムロスをものともせずに優勝したラカタ選手は本当に素晴らしいスポーツマン。

結局、間違った方向に誘導されたのは最初の30人程度らしい。

その中で、誤誘導の位置まで戻らずにコースに戻ったライダー(自分を含む)には7分のペナルティーを科せられた。

大会側のミスが一番大きいので、この決断にも賛否両論が飛び交い、せっかくの表彰式も微妙な雰囲気となった。誰もが納得する解決策はおそらくないだろう。

とにかく、気持ちの良いレースをするためにも、自分の意志をどのシチュエーションでもしっかり持つべきだということを学んだ。

なんとも言えぬ不完全燃焼感と悔しい気持ちでいっぱいとなった2012年のレッドヴィル100。

プラスな面はこのシチュエーションの中でも去年のタイムより速くなっていたこと。

今回の事故は経験としてしっかり受け止め、次のレースは成長しているチカラをしっかりと結果として出して、完全燃焼できるレースをしたい。

たくさんの応援本当にありがとうございました。

レース機材

バイクCANYON GRANDCANYON AL29 

フォークROCK SHOX SID XX WORLD CUP

ブレーキMAGURA MT8

ステム/シートポスト/ハンドルバーRITCHY Superlogic/WCSCarbon

ホイール: DT Swiss 1250 with Stan's tubeless kit

タイヤContinental RaceKing 2.2(F) Race king 2.2(R) Protection

グリップErgon GX1

グローブErgon HX2

シューズNorth Wave StrikerS.B.S. MTB

ペダルCrank Brothers Eggbeater

サングラスAdidas EyewearEvil Eye Half Rim Pro L

ヘルメットCratoni

ボトルケージTopeak Shuttle Cage CB

 チェーンオイル: Finishline/WET & Ceramic Lube

 

補給食:ハニースティンガー 

 

リカバリー:C3fit コンプレッションソックス

 

テーピング:ニューハレ

 

チームスポンサー:

RitcheyBicycle Components
ContinentalTires

Northwave Shoes 

EPIC Action Cam 

個人スポンサー

C3フィット:コンプレッション

CycleOps:パワータップ、トレーナー

Honey Stinger:ジェル、グミ、ワッフル、バー

NEW HALE:テーピング

HALO HEADBAND:ヘッドバンド 

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自分のことのように歯がゆい思いでいっぱいです。
フィジカル面では万全だったのに、誤誘導のせいで受けた精神的ダメージは計り知れません。ライバルと競り合って負けるよりも悔しいです。
でも、ここでくじけなかったユウキさん。本当に尊敬します。
これからもいろんな想定外の苦難があるかもしれませんが、この経験を乗り越えたことでHEARTも強いライダーに前進されているはずです。
いや、同じトラブルが起きたとすれば(起こって欲しくないですが)、誰よりも正確に賢明な対応ができると思ってプラスに転じて欲しいです。
次の目標達成の声を聞けるのが今から楽しみです!

2012/8/13(月) 午前 9:49 [ サルサ野郎 ] 返信する

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コースマーシャルの謝誘導はついてなかったね。
今日の出来事にはたぶん正解の答えは無いんだろうね。
きっと自分の信じるものが正解なんだろうね。
うーん...でも難しいね。
でも、この出来事のおかげでユウキが強くなれることは確かだと思うよ。

2012/8/13(月) 午前 11:59 [ Taku ] 返信する

なんとも不完全燃焼ですね(T_T)
上位陣もそうでない選手もやりきれないでしょう。
ただ怪我や事故に繋がるトラブルでなかったこで少しは安心しました。
オリンピックやその他の競技でも審判の誤審などは選手が可哀想すぎます。

2012/8/13(月) 午後 1:40 [ ROCK ] 返信する

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参加している選手にはどうしようもない運営側の落ち度ですが、そこで折れてしまわなかったユウキさんをはじめ、他のライダー達に敬意を表します。
でもそれに巻き込まれても去年より速いタイムを残されたわけですから、去年の自分に勝っている、強くなっていることは証明されたと思います。来年はさらに小さい番号のゼッケンで悔しい思いを晴らしてください!ユウキさんなら一桁フィニッシュも夢ではないはず! 削除

2012/8/13(月) 午後 1:52 [ rugvw ] 返信する

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あんなに気合いを入れて臨んだレースなのに!!悔し過ぎるね!!でも、そんな時のデイブの言葉素晴らしいですね!!それに皆さんのコメントにも泣けました!!心ある応援に感謝ですね!! 削除

2012/8/13(月) 午後 6:20 [ aKky ] 返信する

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サルサ野郎さん 応援ありがとうございました!今回のことはライダーとして、人として、成長できる良い経験となると思います。気持ちの整理には少し時間かかりますが〜(汗。次に向けて再発進です!!!よろしくお願いします!!!

2012/8/14(火) 午前 2:56 [ ユウキ ] 返信する

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Taku ありがとう!正解もなく、どこにも非難できない状況になってきているね。まあ、結局自分の中での整理のつけ次第だと思う。成長のチャンスととらえて前を向くよ〜ん!!!

2012/8/14(火) 午前 2:58 [ ユウキ ] 返信する

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rugvwさん ありがとうございます!心は折れかけましたが最後まで走って本当に良かったです。普段のレースでは学べないことを得たので、気持ちを切り替えてプラスとしてとらえます。一桁!いきます!

2012/8/14(火) 午前 3:02 [ ユウキ ] 返信する

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akky 感謝感謝だね。次に生かすことしかできない。自分のためにも。みんなのためにも。

2012/8/14(火) 午前 3:12 [ ユウキ ] 返信する

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