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北の地方の草が 遠く離れた西日本で自生しているのが見つかりますと
昔 北前船の荷物に種がくっついて運ばれ 塩の道や魚の道で運ばれたのか
渡り鳥の足や身体に種が付いて運ばれたのでしょう と解説されますが
その昔 医者に掛かれないご婦人の病に効く薬草を 人は必死に探したのでは?
庭の隅で代々育てられている草に 胃腸薬・婦人病薬が多いのには
何か訳があるように思います
野の草の種・・・綿毛や羽のついた種は風に乗って分布を拡げるでしょう
飛べない種は 雨に流されて下流へ拡がっていきますが
あるとき強い風に巻かれて もう一度山の上へ戻ることもあるでしょうね
時どきですが 種の旅をひとり想うことがあります
わが家のコケ玉に筆リンドウが十数本育っています
数年前に苔に付いてやって来て やっと種が目覚めたのでしょうか?
オジサンは種を蒔いておりません
このあたりの筆リンドウの開花は4月末ごろですから
いかになんでも ・・・早すぎでしょうに
コケリンドウとフデリンドウの違いが分からない とよく聞きますので
地表にへばりついた根生葉(ロゼット)があるのがコケリンドウ
基本は一年草です
地際の葉が無くて 茎葉だけがフデリンドウ
二年草です
花や株の大きさで見比べると錯覚しますよ ご注意アレ!
春に咲くリンドウ三兄弟
春リンドウ 筆リンドウ 末っ子が苔リンドウ
超高価な漢方薬の[熊の胆]より苦いから 熊より強い竜をくっつけて
竜胆 リンドウ 薬効を期待して名付けたのでしょうか?
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コケ玉 鉢植え
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広島市も連日の猛暑日です
七月の豪雨以来 雨らしい雨は降りません
鉢植えはもとより地植えの草たちでさえ 水不足でぐったりしています
朝の水やり 夕方の水やりで地植えの草たちの株元に水やりの日々です
雨を望みたいのですが 豪雨の被災地を想えばそれも贅沢極まりない話です
それでも 盆明けの昨日今日は朝晩の涼しさがもどり ひと息ついています
水やりをして鉢底から水が流れ出るのを確かめながら 草の様子をみます
木陰の草 陽向の草ですら弱っている棚の上で 元気な一鉢がありました
七月の初めまで青々とした葉っぱを広げていたフユノハナワラビ 冬の花蕨
猛暑の日々には葉っぱを枯らせて夏眠していましたが
涼しさに誘われて目覚めたようです
小さなゼンマイ?が顔を出しました
あの〜 もう暑さは過ぎましたかぁ?
変態俳優を自認する香川照之さんは 昆虫すごいぜ!の中で
人は昆虫に学べ!と主張しています
草師のオジサンは草に学びましょうかね
暑い真夏は逼塞して 涼風が吹いたら活動再開!
というわけで 明日は千町原植物・生物観察会に参加してきます
植物の専門家さんや 生物の専門家さんのお話を聞いて
オジサンなりに千町原の姿を想ってみましょう
その後 であいの谷に寄って現状を見てきます
ほぼ一月の間 谷を留守にしたのは初めてです
草たちが元気でいるか? さしむきどんな手を打てばいいか?
オジサン夫婦も活動再開です
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最近は世話の楽な苔の緑をたのしむ人がふえたようで
ホームセンターでも瓶入りのコケが売られています
コケだけでは日々の変化が見えにくいのか 草や木のミニコケ玉も人気です
コケ玉を作るには市販されているケト土を草の根に巻いて団子をつくり
団子の外側にコケを貼って糸で押えるコケ玉仕立てと
ちょっと大きすぎますが 水芭蕉のコケ玉はその作り方です
鉢植えで数年間世話をして 根鉢がいっぱいになった物を取り出して
コケを貼って仕上げる根洗い仕立ての方法があります
先日 鉢を割ってしまったカキツバタの鉢植えを根洗いに仕立ててみます
鉢を割ってしまったカキツバタ
根がむきだしです コケを蒔いて陽を防いでやりましょう
ここで使うコケは 陽当りの石垣などに生えるハイ苔です
この中にいらない部分があります さて?
ヒント 仮にこれが少し元気のない背の低い草としましょう
弱っている草を新しく植え込むときに あなたは?
葉っぱを少し刈り取って根の負担を軽くしてやりますか?
それとも葉っぱはそのままで 捌きにくい根を切りますか?
草の場合は根の負担を減らすために葉を刈り込むのが正解です
では コケの場合は?
コケは草と違って根から養分は摂りません コケ本体で摂ります
根は何かに(木の肌や石)着くために生えています
ですから コケに生えた根は今回は不要になります
いらない根は切り取ってしまいます
左半分だけ切り取りました
剝きでた根にコケを貼ります
少しづつ」コケを置いて順に糸を巻いて押えつけていきます
次に貼るコケは糸の上に貼ることになりますが 気にしない
糸は周りから巻いたり たすき掛けに巻いたり
底から見ると こんな感じです
コケは根に空気が通るのを嫌いますし
コケがいつも動いていては根が張れません しっかり糸で止めてください
コケを貼り終わりました ちよっとボサボサ頭ですので散髪してやります
せっかく巻いた糸を切らないように ハサミを寝かせて
コケを刈っていきます
散髪終了〜
カキツバタは湿性の草ですので 底を水に沈めて世話をします
プラスチックの水受けでもいいのですが 趣がありませんので
浅鉢で代用しましょう もちろん食器や水盤でもOKです
鉢の底孔にシリコンを塗れば すぐに水が入れられます
裏側からテープで受けて 市販のシリコンシーラントを孔に塗ります
水分で固まりますからすぐに水を入れて水漏れを確かめて
漏っていれば 乾かしてから二度塗りします
カキツバタの根洗い仕立てのコケ玉のできあがりです
根は光を嫌いますからコケから出てくることはありませんが
地下茎と呼ばれる根?は出てきますよ
ですが それもまた草が自分で作った景色になり
それはソレハ見事な姿ですよ
では 鉢の中でぱんぱんになった草がありましたらお試しください
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数年前 草友さんにお願いしてわが家にやってきた道ばたの山野草のひとつ
右端の小鉢で咲いているのはヒメウズ ところが・・・・
冬の間に鉢替えをしようとしましたが 鉢の中に根が見当たりません
小さいと言えども道ばたでたくましく生きる誇り高い草は
オジサンのいいかげんな執事ぶりが気にいらなくて
逃げ出してしまったようです
もうわが家では見られない草になったのでしょう
北の大地の山野草 エゾチチコグサ 蝦夷父子草の鉢植えも目覚めました
このあたりの茶色い父子草とは違い 真っ赤な花を咲かせる伊達男
もうすぐこんな姿になります
ところで
皆さんは気付かれましたか? この鉢の中
右側に白い小さな花が見えてますね
ヒメウズの花です!
ほとんどのヒメウズが飛んで行ってしまったのに
ひと株だけ 同じ道端の草の鉢で咲いてくれました!
オジサンの世話は気に入らないけど
みんな逃げてしまったらがっかりするだろう?
花が咲くと人は天狗になり 私が咲かせた
たしかに花を咲かせることはできますが ツボミは作れません
芽を出した草は世話できますが 芽だしをさせることはできません
もしヒメウズを交えた寄せ植え鉢を仕立てようとすれば
考え込んでしまうだろうオジサンは
草たちが見せてくれる寄せ植えの自然さ美しさに 感心するしかありません
やはり草は人よりはるかに先輩ですね
ヒメウズ 姫烏頭 キンポウゲ科の多年草
自生では10〜30cmに育つ
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庭の奥のほうに置いていた水芭蕉が咲きましたので 玄関先まで出しました
ガラスの腰と老齢を忘れてよっこらヨッコラ よろよろよろよろと
火鉢をはこび コケ玉を元のとおりに沈めて
これで 散歩中の人にも水芭蕉を見てもらえます
なつがくぅればおもいだすぅ しずかなおぜ〜 とおいそら
水芭蕉は初夏に咲くと思っている方がほとんどですが
広島の標高800mのであいの谷では 4月初めに見ごろになります
湿原に咲く他の花は?
リュウキンカ 立金花
エンコウソウ 猿猴草
カキツバタ 杜若
わが家で花が見られるのは まだだいぶ先のようですね
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