すべてが猫になる

梅雨で地面きのこだらけ。。

全体表示

[ リスト ]

イメージ 1

フェルディナント・フォン・シーラッハ著。酒寄進一訳。創元推理文庫。

新米弁護士のライネンは、ある殺人犯の国選弁護人になった。だが、その男に殺されたのはライネンの親友の祖父だったと判明する。知らずに引き受けたとはいえ、自分の祖父同然に思っていた人を殺した男を弁護しなければならない――。苦悩するライネンと、被害者遺族の依頼で裁判に臨む辣腕弁護士マッティンガーが法廷で繰り広げる緊迫の攻防戦。そこで明かされた事件の驚くべき背景とは。刑事事件弁護士の著者が描く圧巻の法廷劇!(裏表紙引用)



シーラッハ初の長編。簡潔な文体と短編のイメージしかないシーラッハだが、さて長編となるとどうか(と言っても200ページもないのだが)。動機がわからないイタリア人によるドイツ人殺害事件を新米弁護士が弁護する内容で、やはり文体は無駄なく読みやすい。恩人を殺した相手を弁護しなければいけない苦悩や被害者の孫娘との恋愛関係も描かれていて短編にない肉付けもあり。

簡潔ゆえに、人間が見えてこない。だからこそ浮き彫りになる人間の恐ろしさ不可解さ、その背景。この事件はある歴史的悲劇を頭に踏まえ、当時のドイツの法律の落とし穴を知ることが大事だ。なんと言ってもこの作品をきっかけにドイツの連邦法務省が動いたというのだからこっちのほうがよっぽどフィクションぽい。

閉じる コメント(4)

ほんと、小説がもとで法律が変わったっていうんだから驚きますよね。長編でもシーラッハの簡潔な文体は健在でしたね。

2018/2/19(月) 午後 4:05 beck 返信する

顔アイコン

>beckさん フィクションかノンフィクションか分からない作風ですものね。注目されたのでしょう。長編も良いと思いましたが、次はやはり短編がいいな。

2018/2/23(金) 午前 11:49 ゆきあや 返信する

顔アイコン

淡々と行間を読ませる作品が多いですね。短い文章によくもまあ重みのある内容を詰め込めるものだといつも感心されされます。

2018/3/1(木) 午後 4:57 [ テラ ] 返信する

顔アイコン

>テラさん 文章を飾って詳しく説明するよりもシンプルな言葉のほうが伝わるものもありますね。次の作品が楽しみです。

2018/3/2(金) 午後 8:41 ゆきあや 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(1)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事