すべてが猫になる

期限があると読書ペースが上がる(はっけん)。

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道尾秀介著。角川書店。

週刊誌記者のスクープ獲得の手伝いをしている僕、坂木錠也。この仕事を選んだのは、スリルのある環境に身を置いて心拍数を上げることで、自分の狂気を抑え込むことができるからだ。最近は、まともな状態を保てている。でもある日、児童養護施設でともに育った仲間から電話がかかってきて、日常が変わりはじめた。これまで必死に守ってきた平穏が、壊れてしまう―僕に近づいてはいけない。殺してしまうから。あなたは死んでしまうから。 (裏表紙引用)




ミッチー新刊。私好みの黒いミッチー復活ということで、早急に入手。

世界観は好み。ほぼ一気読み。


児童養護施設で育った錠也は週刊誌のスクープ撮りを手伝うなどして生活を支えている。心の奥に潜む悪の心を日々薬で抑えている錠也だったが、自分の出生の秘密を知ってしまったことである決心をする。やがて暴力は暴力の連鎖を生み……というお話。

暴力シーンがリアルで結構きつい。死ぬほど頭を殴られた人間ってこうなるんだと恐怖を感じたし、そのためらいのなさに引いた。暴力が日常的になっている先生なんかも気分良くはなかったな。錠也は孤独なサイコパスだけど、友だちのうどんとか初恋のひかりさんとか色んな人に支えてもらえているのに…生まれつきって本当にあるんだろうか。

本作はあまりネタを割れないのでどう書こうかな。。中盤に今まで読んできた視点が狂わされるとだけ言っておこう。普段ならば○○ネタを出された時点でアンフェアだと思ってしまうのだけど、テーマに沿っているからセーフだな。

感動的な「鏡の花」を彷彿させるラストだけども。錠也が完全な常識人ではなかったから、あまり響いてこなかった。他人の言葉の間違いをいちいち指摘するところとか好きじゃなかったし…。○○○ともアレだったのは結局母親の身体に入った鉛が原因なのかどうかハッキリは分からないけど…生まれつきの悪なんてないよという希望を表現したのだろうかな。

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閉じる コメント(8)

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新刊出たことを図書館の新着図書情報で知りました。慌てて予約したんですけど、ちょっと乗り遅れちゃいました。記事我慢。
テレビ出たりバンド活動したりもしてるけど、ちゃんと作品も出してるからすごいですよね、道尾さん。平目木探偵の漫画も出たみたいだから、読みたいんですよねぇ。
ところで、お引越しお疲れ様でした。暑くて大変だったんじゃないですか?でも、新築の匂いとかいいですよねー。ゆっくり、自分たちのお城にしてってくださいねー。

2018/8/7(火) 午後 10:21 べる 返信する

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>べるさん あらら、べるさんとしたことが。なかなか面白かったですよ、さすがミッチーという感じです。お楽しみに。
道尾さん精力的ですよね。ノリにノってる人生っって感じ。その漫画私も読みたいですー。

引っ越しも片付けも終わったんですが、ベランダのサンルーフと外のサイクルポートがまだで^^;いいお天気が続いたのに、洗濯物がずっと干せないです(;>_<;)。冷房つくまでは熱中症に何度かなりかけました。。

2018/8/9(木) 午後 5:15 ゆきあや 返信する

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おおー、黒ミッチー。久し振りですね。最近読めてませんが、これは読みたいです。
道尾さん、クイズ番組出たり、けっこうメディア露出多いですね。先日、横溝正史のSP番組にも、綾辻さんとかと一緒に出てました。

2018/8/10(金) 午後 9:33 ねこりん 返信する

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>ねこりんさん 結構読むのがキツイ暴力描写もあったりして、黒いなあと思いました。サイコパスが主人公なので普通じゃない心理描写ですし。でも面白かったのでオススメです。Twitter見てると道尾さん一体いつ小説を描いているんだろうというぐらいですね。。

2018/8/11(土) 午後 3:17 ゆきあや 返信する

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読みましたあ。黒ミッチー、堪能しました。暴力シーンは身構えてたので、思ったほどじゃなくてホッとしました。
どっちかというとサイコパスの思考が怖かったですね。
○○ネタについては、錠也が○○○○なんじゃないかとずっと疑ってましたが、○○の方でしたね。
ラスト、私もあまり感動はできなかったです。

2018/8/30(木) 午後 8:34 ねこりん 返信する

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>ねこりんさん 表現力が卓越しているので、映像が浮かんでゾっとしてしまいますよね。サイコパスの思考って恐ろしいです。サイコパスの物語なので感動には至らなかったのですがなかなかの出来だと思いました〜。

2018/9/3(月) 午前 11:02 ゆきあや 返信する

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サイコパスがためらいもなく人を殺して行くシーンは、殺伐としすぎていて怖かったです。でも、久しぶりに世界が反転する道尾ミステリが読めて嬉しかったです。サイコパスな主人公には全然共感出来なかったですけど^^;右脳と左脳の錯覚の解説とか、道尾さんらしかったですよね。

2018/9/16(日) 午後 11:18 べる 返信する

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>べるさん そうそう、なんか冷めた感じが逆に怖かったですよね。恨みもなにもなく、全力でためらいなく人を殴れるってやっぱどこか壊れているんだと思うし。そういう描写力もすごいなと思いました。

2018/9/17(月) 午後 3:48 ゆきあや 返信する

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