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スティーヴン・キング著。白石朗訳。新潮文庫。

穏やかな陽射しが落ちる秋の一日、ボストン午後3時3分。世界は地獄へと姿を変えた。《パルス》。そのとき携帯電話を使用していたすべての人々が、一瞬にして怪物へと変貌したのだ。残虐極まる行為もいとわず、犠牲を求め続ける凶悪な存在に――。目前で突然繰り広げられる惨劇、街中に溢れる恐怖。クレイは茫然としていた。いったい何が? 別居中の妻と息子は? 巨匠の会心作、開幕! (上巻裏表紙引用)


携帯電話社会を風刺した、ゾンビホラー。

ある日突然、携帯電話を使用していた人々が変貌した。異常な暴力行為で世界は混乱、運良くゾンビ化を逃れたコミック作家のクレイは、仲間となったトム、アリスと共に逃亡を続ける。妻と息子は無事なのか?ゾンビたちを殲滅する方法は?


結構面白かったと思う。ゾンビものはゾンビものでも、キングらしい脚色があるというか。例えば、ゾンビが音楽好きで、音楽を探して彷徨うとか、暴力→再起動→テレパシー使い、のようにゾンビの進化に段階があるとか。ゾンビの口の中からヒット曲が聞こえてくるとか、ゾンビが自分たちの住まい?を掃除するとか。途中で合流したアカデミーの校長と、絆の強すぎる生徒ジョーダンとの絡みもドラマティック。パソコンに強かったり色々キャラに特色があるので飽きない感じ。

さすがなのが、怖いのはゾンビだけじゃないところ。強盗はもちろんのこと、宗教狂いの女なんかもやっぱり怖い。謎の不気味な男ラゲディ・マンが時々現れたり、あるキャラがまさかの死を遂げたり、正常人の口を借りて携帯狂人が言葉を話したりと世界観に引き込まれる。

残念だったのは、「結局なんだったんだ」感を残して終わってしまったことかな。希望のある終わりなのでそこはホっとしつつ、終盤は設定が進化しまくりでよく分からなかった。。。でもなかなかの力作なので、キングのメインどころはだいたい読んじゃったなあ〜という人はこちらをいかが。

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スティーヴン・キング著。文春文庫。

ワトスン博士が名推理をみせるホームズ譚。息子オーエンの所属する少年野球チームの活躍をいきいきと描くノンフィクション。そしてエベッツ・フィールドに躍動した、いにしえのブルックリン・ドジャースに思いを馳せる詩。“ホラーの帝王”にとどまらない、キングの多彩な側面を堪能できる6篇を収録。著者自身による解説つき。(裏表紙引用)




これも例のごとく原題の小説を4分冊したものの1つ。これで一応読破したかな。

本書は今までの作品集とは少し趣向が違っていて、ギャングたちの抗争を描いた「第五の男」とホームズのパスティーシュ、ワトスンが唯一自身で解決した事件を回想した「ワトスン博士の事件」、それと対をなす「アムニー最後の事件」、初のエッセイ「ヘッド・ダウン」、そして2編の詩が収録されている。

キングっぽいのは「第五の男」ぐらいで、あとは言うまでもなく変則的なミステリが2編。まあまあ読ませる作品だったが、エッセイでしくじった。キングの息子が入っている野球チームについてを描いたものなので、野球に全く興味のない自分には読めず。飛ばした、すいません。表題作の詩は読んだけどテーマが野球だしね。。その詩と最後の詩の間にキングの自作解説が(最初の2編の解説はなし、とほほ)挿入されているという変わった構成。

うーん、あんまファン向けではないかもしれない。。マニアな方はどうぞ。

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スティーヴン・キング著。白石朗 他訳。新潮文庫。

私はまだ死んでいない、死んでいないはずだ。ゴルフをしていて倒れた、ただそれだけだ。それだけなのに。だが、目の前にある解剖用の大鋏は腹へと迫ってくる……切り刻まれる恐怖を描いた標題作のほか、ホラーからサスペンス、ファンタジー、O・ヘンリ賞を受賞した文芸作品まで、幅広いジャンルにわたって天才ぶりを発揮してきた巨人キングの十年を総決算する全米百万部の傑作短篇集。 (裏表紙引用)



「第四解剖室」
全身麻痺状態を死亡と間違われ、意識のあるまま解剖室へ――、というホラーでは定番の恐怖を描いた作品。エロ込みだからか、ビックリするぐらい怖くなかった。もっと切られる寸前の恐怖とかさ…。ずっと解剖医たちの雑談なんだもの。


「黒いスーツの男」
死を目前にした老齢の男が9歳の時に出会った黒いスーツの男の話を語る。正体が分からない状態が一番怖いと思うが、知りたいと思うのは人間の性。

「愛するものはぜんぶさらいとられる」
自殺するつもりでモーテルに宿泊したセールスマン。うーん、えっとね、この人、死ぬ気ないよね?(笑)。

「ジャック・ハミルトンの死」
強盗団の1人が警官に撃たれて瀕死の状態で逃げ回る話。タバコを吸ったら背中から煙って…ひー貫通してる貫通してる!死にゆく仲間への餞が泣ける。悪党だけど、いいやつってのはいるんだと思う。熱心なキリスト教徒で悪の道…人間の謎のひとつ。

「死の部屋にて」
情報省の地下室で取り調べを受ける元新聞記者。どんでん返しもの?復讐劇かな。長い割に展開が唐突でなんだかよく分からない。

「エルーリアの修道女」
なんとびっくり、「ダーク・タワー」の番外編。本編に重要なエピソードってわけでもないだろうが、修道女たちにとらえられたローランドの意外な一面が。箸休めってところかな。


以上。
ちょちょちょい、「全米百万部の傑作」っていうのは眉唾ではないかい(分冊ものとはいえ)。どれもキングとは思えないほど怖くないし、かと言ってホロリとくるドラマも入ってなかった。正直どれも読むのが苦痛レベル。「ジャック〜」はかろうじて読みがいあったかなあ。

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スティーヴン・キング著。風間賢二訳。新潮文庫。

〈旅の仲間〉エディとスザンナを得たローランドは、二人を新たな〈ガンスリンガー〉として教育しながら〈暗黒の塔〉への旅を続けていた。だがやがて彼の精神は、〈ドア〉のむこうで救った少年ジェイクの記憶に引き裂かれていく。一方、現実世界に暮らすジェイクもまた……。彼らは再び〈ドア〉を開き、タイム・パラドックスを修復できるのか? 緊張感満点、キング畢生の超大作第III部! (上巻裏表紙引用)



まだ読んでいたのかという声が聞こえそうな第三部。丁寧な<これまでのあらすじ>が付いているので多少内容を忘れていても大丈夫。一気に読もうとするから「うげぇ」となるんであって、時々読むには良いと思う。共著に比べると格段に面白く読みやすいので。映画化にあたり角川文庫から新しく出ていて、その表紙がとてもカッコ良くそっちで集めようかとも思ったが、お値段が高い上にこの新潮文庫版も結構好きなので続けることにした。絶版なので古本だが、映画化の影響で値段が上がってしまったのがネック。

そんなことより内容。
ところどころ「それ、いる?」っていうエピソードもあるにはあるが、ちょっと進んだかな?ローランドの目的は相変わらず謎のままだが、仲間に加わったエディの過去が少しずつ明らかに。相棒のスザンナも個性的だしね。少年ジェイクが助かってはピンチになり助かってはピンチになり、でだんだん可哀想になってきた。ローランドは熱い男なんだけど、口調のせいかなあ?クールなので本当に助ける気があるのか不安になるわたし。サイボーグのクマとの対決はハラハラするし、動物オイくんがいい味出してるし、なんといっても表紙になってるブレインが登場した。次巻でメインとなるであろう魔道師も意味ありげだし、これからどんどん盛り上がるかなー?ここまで長いと冗長とか無駄な部分で出来てるようなもんだからねえ。

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スティーヴン・キング著。矢野浩三郎訳。


LA市警の敏腕刑事ジャックは、辞職してウィスコンシン州の田舎町に移り住もうとしていた。折しも町では、食人鬼フィッシャーマンによる少年少女誘拐事件が続発。事件の背後にある不可思議な現象を探るうちに、ジャックは、20年前に母親の命を救うために旅立った異界からの呼び声を聞くことに―。稀代の語り部コンビが『タリスマン』に次いで贈る畢生のダーク・ファンタジー。 (上巻裏表紙引用)


いやあ〜〜〜キツかったキツかった。こんな読みにくく登場人物も全く覚えられないキング初めて読んだ。何度挫折しようかと思ったか。しかし途中から矢鱈読みやすくなり「あ、ここからがキングだ」という感触に。でもやっぱりまた頭に入らないパートに戻ったり。ダークファンタジーというかほとんどホラーかな。おえっぷな描写もありつつ、ダークタワーやタリスマンの世界とシンクロしたりしつつ。後半はキングらしからぬ闇展開、共著はもう勘弁しておくれやす。


すいません本当に頭に入らなくて書く事がない。。一応読了記録として。

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