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国内<か〜こ>作家

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倉知淳著。幻冬舎。

押し売り作家、夢の印税生活、書評の世界、ラノベ編集者、文学賞選考会、生涯初版作家の最期……。可笑しくて、やがて切ない出版業界――!?本格ミステリ作家が本格的に”ふざけた”ありそうでなさそうで、やっぱりありそうな!?出版業界内幕小説。(紹介文引用)

作家の人たち

倉知さんの新刊。

発売前にタイトルだけ見て「エッセイ?」と思ったのだけど違った。ブラックユーモアを交えた、作家をテーマにした短編集。

文学賞や編集者の裏側を描いている、と言ってはいけない気がする。それぐらい「冗談」の域のものばかり。押し売り作家は売れない作家がストーカーになる話だし、書評家は悪魔が出てくるし、文学賞選考会は芸人の描いた本しか売れなくなった世界を描いたものだし。基本、「ありえない」面白さかな。多少は現在の出版界を皮肉ったりもしているけれど、どこまで本気にしていいのか分からない。倉知さんご本人が完全にふざけただけなのでごめんなさいと書いてあるし。倉知さんがモデルなのかなっていうキャラクターも多いけれど、自虐系なので「そこまで自分を卑下しなくても」と思わなくもない。倉知さん、別に不人気作家じゃないしねえ。

まあでも、するすると読みやすいし楽しめたかな。オチが読みやすいものが多いけれど、まあ倉知さんの箸休め的な立ち位置の作品だと思えば。

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京極夏彦著。角川文庫。

「妖怪や目に見えないモノが、ニッポンから消えている!」水木しげるの叫びとは逆に、各地に妖怪が現れ始める。背後には、あらゆる魔術を極めた魔人・加藤保憲の影が…。妖怪撲滅に動き出す政府。“妖怪狩り”を始める民衆。虚構と現実が入り混じり、荒んだ空気が蔓延する中、榎木津平太郎、荒俣宏、京極夏彦らは原因究明に乗り出した。多数の小説家、研究者などが実名で登場し、物語は驚異の結末を迎える。京極版“妖怪大戦争”! (裏表紙引用)




「序」「破」「急」3冊を1冊にまとめた合本版。もちろん分冊版も売っているのだが、ファンが買うならこっちでしょ?読む隕石。読む凶器。これでも京極作品では1番厚い本ではないのだからね。ちなみに1388ページ。どうだすごいだろう。なにより読んだ自分がすごい。。腱鞘炎のおそれがあるので、バイク漕ぎながらとか外なんかでは読めないので日数かけて読める時にガーっと読んだ。妖怪ものってこともあるけど、ゆうても京極さんの文章だからサクサクと読めてしまう。

内容はというと、え〜、1388ページ読んだとイキった割にあまり何も残っていない…。妖怪、妖怪、妖怪のオンパレード。そして京極先生はじめ荒俣宏さんや水木しげる大先生、綾辻さんに貫井さんに道尾さんに…そして貞子に鬼太郎に豆腐小僧にぬりかべにととにかく皆が知ってる妖怪と実在の人物総出演。荒俣さんや水木大先生は当然として、綾辻さんあたりも神様扱いされてて他のキャラとは別格になってるのが微笑ましい。そしてストーリーはもうぐっだぐだ。殺人は起きるし。最後の方になったらもうこっちはそれ忘れてたし。平太郎とかレオ✩若葉とか扱いがヒドすぎて泣けてくる。個人的にはこの2人がいなければ結構キツかったよね。。レオのおばかすぎるキャラは嫌われがちだけど私は好き。

妖怪ウンチクばっかりというだけじゃなくて、きっちりと現代への風刺みたいなものが入っているあたりは京極さんらしい。ほんと、今の時代、皆が敵を作って小さいことでギスギスしすぎだよね。。かと言ってユルくなりすぎるのも困りものだってことだけど、この結末を読む限りね。まあとにかく徹頭徹尾妖怪ざんまい。「賢いけど妖怪バカ」たちの愛すべき大行進でありました。

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要はる著。集英社オレンジ文庫。

イラストレーターになる夢を叶えるため、家出同然で東京へ出てきた夏実。けれど、イラストの仕事だけでは食べていけなかった。夢破れ、親に内緒で地元へ戻ってくる。ともかく、生きるためには働かねばならない。夏実は面接18社目にしてようやく、タウン誌を発行する会社の事務員として採用される。だが、そこは個性的すぎる面々が集う、超絶ブラック企業で!? (裏表紙引用)



先日読んだ「これは経費で落ちません!」に続き、集英社オレンジ文庫のお仕事小説を。

え〜と、まず。ブラック企業では、ない。。。セクハラ、パワハラ気質が残っている上司が1人いて、病的に非常識な新人が1人いるってだけの、どこにでもありそうな中小企業。朝礼が1時間ってところや「会社は社会の反対です」という謎の標語を復唱させられるあたりはヤバいなと思ったが、非常識新人・柚木についてはブラック関係ないと思う。。飲みかけのペットボトル放置して指摘されると「もう飲まないんで大丈夫です」って何が大丈夫やねん。。ウツ病森永さんはちょっとそのケがあると思ったが。いい人なんで治して欲しい。ていうかほとんどの社員さんいい人だし。ヒロインは真面目で仕事のできる好感度高めの女性。もっとイライラムカムカ→スッキリ、っていう性質の小説かと思っていたが、普通の面白い小説だったっていう。ゆうても、仮にブラックだったとしても、視点がそれほどブラック被害を受けていない事務員さん。実際ブラック被害に遭ってるとしたら営業さんだと思うので、そちら視点だとだいぶ印象が変わったかもね。

もちろん恋愛要素はあって、ヒロインが毎朝会う憧れの男性と親しくなるんだが、イケメンで優しくて実は僕弁護士ですってどんだけ少女漫画やねんっていう。。ケガをした老人を助けているところを偶然見かけるっていうのも…少女漫画あるあるだよなあと。まだどう進展するか分からないけど、こんなハイスペック男子が独身彼女なしとかないから〜。でもあるんだろうな〜とニヤニヤしながら近々続きを読むでしょう。なんでだろうね?「書店ガール」とか「校閲ガール」の恋愛にはなんとも思わないのに。

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久保寺健彦著。集英社。

1982年4月、中学2年だった一真は、万引きを強要された現場で、ヤンキーの登(のぼる)と出会う。
登は、いじめをやめさせる代わりに、「小説の朗読をして欲しい」と、一風変わった提案を一真に持ちかける。
実は登には「小説を書きたい」という野望があった。
ところが、登は幼いころから自由に読み書きができなかった。
しかし、登には一度聞いた物語は一言一句忘れない特技があり、頭の中に湧き出すストーリーを生かして作家になることを目指していた。そこで、一真に小説を朗読させてコンビで作家になることを目指そうとしたのだ。
はじめは嫌々だった一真だが、たくさんの小説をふたりで読むうちに、「面白い小説を創る」という想いが加速していく。しかし、次々に壁がふたりの前に立ちはだかり……。

熱い友情と挫折を描く、渾身の青春物語。書き下ろし。(紹介文引用)



初・久保寺さん。うぉぉぉ(;д;!!

好みどストライクの作品に出会ってしまったわ!まだ2月アタマなのにヤバいわ!


母子家庭で育った中学生の一真は、不良に万引きを強要されたことが縁で駄菓子屋の店番をしていた田口登と知り合う。登はヤンキー上がりだが小説家志望で、一真に小説の朗読をするよう頼み込む。なぜ自分で描かないのかというと、登はディスレクシア(識字障害)の持ち主だったのだ。一真と登は名作の朗読を繰り返すうち小説の面白さに目覚める――。

ディスレクシアという障害のことはここ数年どこかで耳にしたことがある。字を識別する能力が乏しく、読み書きが非常に困難だという。しかし朗読という手段により本の面白さに気づく登も、朗読によって名作の数々に心奪われていく一真も、そしてその関係性も非常に素晴らしく、本物だった。

面白い小説には何があるのか、またつまらない小説の特徴とは、と日々本を朗読しては小説家になるための研究を続ける2人がとても良かった。また、登が思いつくお話がどれも面白くて読みたくてたまらなくなる。朗読シーンから引用される名作も数多く、こちらも読みたい気にさせられる。図書館司書の柳沢さんや本条さんもすごくいいね。この2人を自分に投影し一真たちを陰で応援しながら読んだというのがピッタリくるかも。

思っていたより早く2人は小説家になるのだが、有名な評論家に酷評されたり、登が事件を起こしたり、登の祖母がガンになったり、一真の初恋相手・かすみがアイドルになったりととにかく目まぐるしい。

考え方によってはとても悲しい物語でもある。登の母親の問題もあるし(でも血のつながりをそこまで神格化しなくても)、かすみとの関係も私が望んだ方向とは違った。だからこそ、1人の少年のサクセスストーリーとしてリアルに響いた。大きな山場や迫り来る感動こそインチキだ。

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今野敏著。新潮文庫。

大森署管内で女性が姿を消した。その後、交際相手とみられる男が殺害される。容疑者はストーカーで猟銃所持の可能性が高く、対象女性を連れて逃走しているという。指揮を執る署長・竜崎伸也は的確な指示を出し、謎を解明してゆく。だが、ノンキャリアの弓削方面本部長が何かと横槍を入れてくる。やがて竜崎のある命令が警視庁内で問われる事態に。捜査と組織を描き切る、警察小説の最高峰。(裏表紙引用)


大人気隠蔽捜査シリーズ文庫最新刊。第8弾かな。新年1発目の読書は、確実に外さないものを。好きな作家=外さない、ではないからねえ。その点、この竜崎シリーズは鉄板だから。

今回はストーカー殺人から誘拐事件にまで進展し、SITや銃器対策レンジャーまでが出動する大事態に。戸高の慧眼で事件は解決したものの、竜崎に決定権を奪われた方面本部長を敵に回してしまった。まあ正直、事件のことはどうでもよい(笑)。結構先が読めるし、現実的に○が事件を動かした、ってことあるかな?って思わなくもないし。動機も短絡的で、同情の余地がいくらあるように描かれていてもとてもそうは思えないし。

さておき面白いのはやはり竜崎の正論と、人をどんどん味方にしていく人間力。戸高だって野間崎だって、最初は竜崎を煙たがっていたはず。それが今ではすっかり信奉者。事件の行く先々で尊敬を集めていくし。弓削方面本部長が完全に空回りしていて、爽快だったなあ。こいつも次あたりから信奉者になったりして。


まあ、にしても、竜崎が娘の彼氏にした仕打ちはやりすぎな気も。。彼女の父親(偉い警察官)がストーカー対策チーム引き連れて自分のとこに来られたら、ショックすぎて私ならお付き合い考え直すけどね。。

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