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監督: チャン・イーモウ
キャスト: 高倉健、中井貴一、寺島しのぶ、他
昨年の東京国際映画祭のオープニングを飾ったこの作品を観て来た。
ブログ友達のこの映画についての感想を読んで、かなり気になっていたので
最終週にやっと観に行って来た。
そう、私は中国には行った事もないし、中国映画に詳しくもない。
しかし、今、猛烈に山が見たい。
公式サイトの広大な山々が連なる自然の映像を見ても、これは絶対に観に行かなくては、
という想いにさせられた。
映画は淡々と語られ、観客も年配層が多いのも頷けるほどのスロペースだった。
筋書き通りの映画なのかなぁ、と少しだけ退屈していると、後半から父と息子の亀裂と絆を描く
物語の深さにす〜っと引き込まれていった。
後半から魅せる映画の醍醐味を堪能したのと同時に、この魅せ方の深さや重厚感の余韻が
鑑賞後もじんわり心に残った。
さすが、「紅いコーリャン」(この監督の作品はこれしか観ていない)のイー・モウ監督と高倉健だ。
なんだか、これ以上の感想は述べられない。
もう東京では公開終了となったが、出来るだけ大きな画面で、皆さんにも観てほしいと思った。
真っ青な空。
鍾乳洞がそのまま地上に出たような地形の山。
ビルの立ち並ぶ大都市に住む私には豊か過ぎる自然が目に浸みた。
<ストーリー>
長年会っていない息子、健一(中井貴一)が瀕死の様態になった。
父、高田(高倉健)は病院まで会いに行くが、息子には面会を拒絶される。
高田は健一の妻、理恵(寺島しのぶ)から、健一が千年以上に遡る、宗教的儀式にまつわる演劇形態の
研究をしていたことを知る。
有名な俳優リー・ジャーミン(リー・ジャーミン)の舞踊を観るために、
はるばる中国南部、雲南省まで向かった健一だったが、あいにくリ
ーは病気で、健一のために歌を披露することが出来ず、健一が翌年に再び雲南省を訪れたら、
古典文学「三国志」の関羽にまつわる仮面劇「単騎、千里を走る。」を披露すること
を約束していたのだ。
理恵から渡されたビデオを観た高田は、いま自分に出来ること、それは、
息子健一の約束を自分が代わりに果たすこと…。
高田は、理恵にも内緒で独り、決意する。息子の遣り残した仕事を成し遂げるために、
リーの舞踊をビデオ・テープに撮ろうと単身、中国の麗江市へ旅立つのだが、その仮面劇は
健一にとってはさして重要ではないことを知る。
しかし、高田は旅を止めない。
遅々として進まぬ状況、言葉もわからないことの苛立ちと不安も隠せないが、
舞踊家リー・ジャーミンの行方を追い続ける高田。
リー・ジャーミンの行方、さらには彼の息子を探すための旅の中で、多くの人に出会う高田は
人々の素朴な心情に触れ、自分の中で何かが変わっていくのを感じる・・・。
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