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「13300円レベルはクリアしてこないと」
小幅続伸。下振れで始まった後に切り返しており、13000円レベルでの底堅さは意識
されているが、トレンドは下向きであり、ボリンジャーバンドの下降するマイナス2
σに沿った形での下げであり、底打ち感は出ていない状況である。4月安値レベルと
のボトム形成との見方もあるが、MACD(12,26)も下降を続けている状況であ
り、3月安値への意識の方が強そうだ。新値足は終値で小幅続伸となっているため陰
線の積み上がりは避けられているが、20円弱の戻りが続いている状況では大きな陰
線へのエネルギー蓄積との見方にもなりかねない。新値足が一先ず陽転するほか、
一目均衡表の転換線辺りが位置する13300円レベルはクリアしてこないとリバウンド
へのムードも高まらない。
日経平均は小幅続伸。15.08円高の13067.21円(出来高概算20億1000万株)で取引
を終えている。根強い米信用不安などが嫌気される格好から13000円を割り込んでの
スタートとなった日経平均は、売り一巡後にはじりじりと下げ幅を縮めており、先
物市場での大口買いをきっかけに前場半ばにはプラスに転じる場面をみせた。後場
に入ると不動産や銀行などが強い動きをみせ、225先物も前日のイブニング終値の水
準までの回復をみせている。しかし、明日のオプションSQを前に更に上値を追う
流れにもならず、結局は前日終値水準での膠着感の強い相場展開であった。不動産
などは不透明感の強まっていた新興不動産株がリバウンドを強めたことで見直しの
流れが強まった面もあろうが、流れとしてはショートカバーといったところであろ
う。材料株などは一段と値動きの荒さが目立ってきていることもあり、地合いは良
くない。
日経平均は13000円レベルでの底堅さは意識されてはいるが、連日20円弱の上昇で
あり、12営業日続落後、1日おいて300円超の下げをみせた後の反発としては先行き
不安感が払拭できない上昇である。セクターをみても金融など売り込まれていた銘
柄のリバウンドにとどまっている状況であり、米信用不安が一段と強まるようなら
ばあっさりと上昇分を打ち消してしまうリスクはあろう。そのため、しばらくは値
動きの良い材料株などでの値幅取となろうが、その材料株も相当値動きが荒くなっ
てきており、瞬間的な売買を主とする参加者以外は見送り姿勢を強める状況となろ
う。
(村瀬智一)
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