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「下降トレンド変わらずだが、短期的にはリバウンドの可能性も」
小反落。13000円を挟んだ膠着感の強い相場展開が続いている。下降するボリンジャ
ーバンドのマイナス1σとマイナス2σに挟まれた格好での形状が続いており、底打ち
感が出難い。一目均衡表では雲下限を割り込んでおり、下降する転換線が上値抵抗
として機能している状況は変わりなく、雲下限が上昇する中で横ばいを続けてしま
っているため形状としては下放れる格好である。ただ、パラボリックはSARが13220
円レベルまで下がってきているほか、新値足も13270円レベルを終値で上回ってくる
と陽転してくるため、短期的にはリバウンドをみせてくる可能性はある。戻り目処
としては一目均衡表の雲下限が位置する13500円辺り。
日経平均は小反落。27.52円安の13039.69円(出来高概算23億株)で取引を終えて
いる。SQ値が13150円を上回る価格となる一方、日経平均は売りバスケットなどの
影響から13000円を割り込んでおり、またも幻のSQになるかにみられたが、米政府
によるファニーメイ、フレディーマックの公的管理下への可能性などが伝えられた
ことをきっかけとした金融株主導の切り返しもあって、幻のSQは解消された。た
だ、この報道を受けた週末の米国市場の反応や実際に政府管理下による金融市場安
定化へ向けた流れを見極めたいとするムードもあって買い戻し一巡後は13000円を挟
んだ膠着感を強めている。
メガバンクを中心に切り返しをみせていたが、結局はメガバンクの一角が小じっ
かりのほかは、高安まちまちとなっており、セクターでは原油上昇を背景としたエ
ネルギー関連の一角が終日堅調であった。東証1部の騰落銘柄は値下がり数が過半数
を占めている状況は変わらずとなっている。
週末要因の影響もあったが、やはり米政府による金融安定化に向けた動きが実際
にとられるか見極めたいとする様子見姿勢が強いため、来週本格化する米金融機関
の決算通過後の動きなどが注目されることになろう。目先的には本日のSQ値であ
る13150円レベルが上値抵抗線として意識されることになるが、信用不安への完全払
拭にはならないものの、一旦は金融安定化へ向けた取り組みなどが評価される可能
性があり、リバウンドを意識した相場展開へ向かうことが期待される。
一方、米金融機関決算で下へのバイアスが強まったとしても、今週の13000円レベ
ルでの底堅さから年金資金と見られる買いが入っている可能性はあり、下支えとし
て意識される。また、3月末株価である12500円レベルが下値目処として意識されて
きている面はあるが、その過程では底打ち感が強まる可能性もあるため、押し目買
い姿勢を強めたいところであろう。
(村瀬智一)
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