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「これまでの流れに変化なく」
7日以来の100円超の上昇をみせたが、下降する5日線レベルでの膠着が続いていた。
シカゴ225へのサヤ寄せでパラボリック辺りは陽転を見せてくることが期待されてい
たが陽転はできず、ボリンジャーバンドでは下降するマイナス2σとマイナス1σの範
囲内で推移しており、マイナス1σに接近をみせた程度。そのため、これまでの流れ
に変化は見られていない。引き続き、13000円近辺に位置している一目均衡表の転換
線などをクリアするのを見極めたいところであろう。ただ、月足の一目均衡表では
もう一段の下げがあった方が底打ち感がでるものの、次第に下ヒゲを伸ばす格好に
なるようならば、底打ちムードは高まりそうだ。
日経平均は続伸。127.15円高の12887.95円(出来高概算16億8000万株)で取引を
終えている。米国市場では金融機関やハイテク企業の予想上回る決算や米住宅金融
大手2社の上昇、原油先物相場の大幅下落などを受けてダウ、ナスダックともに大幅
上昇しており、これを好感する格好から買い優勢のスタートとなった。ただ、シカ
ゴ225先物が13000円を回復していたもののこれに届かず、上値の重さが嫌気されて
次第に膠着感を強めてきている。メガバンクや保険、不動産などが買い戻しから強
含みをみせているほか、鉄鋼、ハイテクなども堅調に推移し、東証1部の値上り数も
1200を超えている状況ではあるが、上昇が目立つところはこれまで売り込まれてい
たセクターであり、原油相場の下落を好感する格好での新規資金流入というより
は、買い戻しとの見方が強く、上値追いには慎重であった。先物市場では後場に入
り売り仕掛け的な動きもみられたが下ブレはせず、結局は朝方の狭い価格レンジが
終日続き、出来高は7月1日以来の10万枚割れと、短期筋の参加も限られていた。材
料株については太陽電池関連などの一角が動意付く場面もみられたが、これまでの
ような急騰につながるものは一部にとどまっている。
全体としては、今晩の米国ではJPモルガン、メリルリンチ、バンク・オブ・ニ
ューヨークなど金融機関のほか、マイクロソフト、IBMなどの決算を控えていること
もあり、様子見姿勢も強まっているようである。日経平均が前場早い段階でつけた
価格レンジから放れられないことで参加意欲も後退していたと考えられる。明日
は、メリルなどの決算を受けた米国市場の動向に連動する格好となろうが、物色意
欲の盛り上がりは期待しづらいところである。
一昨日に米SECによるショート規制が伝えられ、海外金融株のほか日本ではみ
ずほFG、大和証Gへの買い戻し意識が強まっているが、これによる金融関連中心
の見直し買いの流れは期待される。ただし、ショート規制によりヘッジとして組ま
れているポジションなどは、同時に買いポジションのクローズにつながる可能性は
あろう。本日の外資系注文動向でも米国株高、シカゴ先物の13000円乗せにかかわら
ず売り買い交錯であり、ポジションクローズにともなう資金流出に対する動きなど
が警戒される。
(村瀬智一)
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