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大林 優香記者 |
経済コラム
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サブプライムローン問題を契機として、米国は金融危機に見舞われた。その背景には、海外から流入する資本によって米国に過剰流動性が発生し、あらゆる資産価格が高騰してきたことがある。さらに、金融慣行の変更がいくつかあった。 |
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[ロンドン 1日 ロイター] 銀行にとって流動性のひっ迫は和らいだかもしれないが、貸し出しは依然として著しく圧迫されており、消費者や企業、ひいては経済全般に打撃を与えている。クレジット市場をめぐる厳しい環境は銀行の資産を傷つけ、流動性危機の第2ラウンドが始まる恐れもある。 |
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チャート見ても先週何度かレポートしたように、上げ止まる可能性の高い水準まで来て止まったこともあって、決算に対する様子見といった心理以外にも、調整終了までは・・・という心理も加わり、さらに様子見が広がりやすい環境であるともいえます。 こういったときというのは、決算を確認するまではしっかりした買いを入れづらいため、その内容を見極めるまでは、『値動きの良い銘柄についていこう』という短期的な視点の値動きが出やすくなります。 個人投資家は『難しいと感じる環境』でわざわざ自分のリスクを広げることはありませんが、ディーラーなどのプロは『毎日取引を行なって利益を出す』といった命題を背負っている投資家は「難しいので今日は取引(仕事)を休みます」とはいえません。 このような事情もあって決算待ちの雰囲気の中では、流動性の高い材料株が活況になりやすい環境が作られるわけです。 さて、本日日経新聞朝刊の一面にみずほFGの下方修正報道が掲載されました。 ただでさえ様子見傾きやすい状態のなかで、突発的に発生する『下方修正』からくる心理悪化は非常に厄介な懸念点といえます。 そのみずほFGは、日経平均が続伸する中でも寄り付きから売られる格好となりましたが、前引けの段階で会社側から下方修正発表が行なわれたことをきっかけにして、後場は急速に切り返す展開となりました。 2008年3月期業績は、事前予想では4500億円前後の予想を立てていたアナリストが多かったようで、会社発表は3100億円とそれを大幅に下回る結果となりました。ただ同時に配当を据え置いたこと、また下方修正も3度目となれば「これ以上はもうないだろう」というアク抜け感、さらに週末やG7を控えていたことなどが複合的に影響し、買い戻しの動きが強まったようです。 ただ現時点で他の主要銀行株、主力証券株の反応はにぶく、個別銘柄での影響に留まっている=金融関連株全般へのアク抜け感にはつながっていないと考えられますが、このような雰囲気がメガバンクに見られたことは、株式市場にとってよい兆しの1つといえるのではないかと思います。 というのも、決算で『悪材料出ても出尽くし』となりますし、良い決算が出たら『サプライズ』となる可能性が高いからです。(※ちなみに、三菱UFJは通期で大体1000億円程度の損失見込みを、三井住友はほぼ横ばいになるという見方が多いようです。) まとめますと、金融関連株に対する本当の意味でのアク抜け感は、今後の他のメガバンク、証券大手の決算を確認することが必要である可能性は高く、今回のみずほFGの上昇でも楽観視はまだ早い、といえると思います。 そして主力銀行株だけの値動きで相場つきが変わる・・・というのも乱暴ですが、ただ自分の見方ではなく、『3度目の下方修正を市場がどう受け止めたか?』をふまえて投資戦略を考えた方が、株式投資の勝率をアップできると思います。 レポート担当 加藤一陽
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