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イギリスは今日はVE Day(Victory of Europe)で、全国各地で記念式典が行われていました。
日本で言う終戦記念日に当たるものだと思いますが、イギリスにしてみたら戦勝記念日?なので、式典は結構派手に行われていました。
式典には有名歌手などが出場しており、テレビでその中継を見ていた4歳の娘が「私もここに行って音楽を聴きたいな」とつぶやいた。
とても複雑な心境である。
なぜなら、娘にこのような音楽のイベントを見せるのは大賛成なのだが、日本はかつての敵国であり、その戦争の記念式典にわれわれ日本人が行くべきではないと思ったからだ。
十数年前までは、このような第二次世界大戦関連のイベントの日に、日本人はロンドン市内などを歩かないようにと大使館からお達しが出ていたと聞いた。なぜなら、投石、馬事罵声を浴びせられることも以前は多数あったようだ。
最近のイギリスは表向きは日本に対し、友好である。実際には、まだまだ戦争の影は引きずっていると私は感じる。
知り合いの日本人女性がイギリス人男性と恋に落ちた。家族に紹介すべく、イギリス人男性の家を訪れたとき、男性の両親は「可愛い日本人女性が来てくれた」と大歓迎だったそうだが、奥に座っていた男性の祖母がこう怒鳴った。
「私の眼の黒いうちは、日本人なんかと結婚などさせるものか!」
このように、戦争を体験した世代は、いまだに日本やドイツがかつての敵国であるという意識が強い。
「的だった国の車なんか乗れるか」と日本車を拒否している老夫婦の話しや、スーパーでいきなり「日本人なんて大嫌いよ」というおばあちゃん・・・etc
知り合いなどから聞いてびっくりする話もあるのだが、その反対で私は日本にいるときにこんな体験をした。
電車を待っているとき、私の着てたイギリス国旗の柄の洋服をじっと見ているおじいさんがいた。なんだろうと思って、おじいさんと眼があったその時、おじいさんに急に怒鳴られた。
「おまえ、イギリスは敵国だろう!そんな服はみっともないから着るんじゃない!」
高校生のときだったので、とてもびっくりした覚えがある。
イギリスに住んでからというもの、日本への差別や偏見があることを思い知らされるとともに、私の中の日本への愛国心はとても強くなったと思う。そしてさらにわかったことは「世界はいつか1つになれる」というのはあくまでも理想であり、現実には「世界はいつまでもわかりあえない」そんなものなのだと思う。
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