|
何日か前から娘が高熱を出している。
明らかに扁桃腺が腫れているのが、素人の私の目視でもわかる。
こんなときイギリスではどうなるか。
前にイギリスの医療制度について書いたので、ここではあえて説明を省くことにするが、選択肢として有料でも日本人の医者へ行くか、無料の自分のかかりつけの家庭医(GP)へ行くか・・・と考えた。
以前、私が扁桃腺を腫らしてGPへ行ったところ「扁桃腺が腫れてますね」と鎮痛解熱剤が処方されただけだった。
日本では風邪程度で抗生物質を出すが、抗生物質はウィルスには効かない。細菌に効くのである。むやみに抗生物質を出しすぎて、最近が耐久性を持つようになったというのは有名な話だが、イギリスではこの抗生物質を出さない方針の医者が多い。
日本のように風邪程度で抗生物質を出すのは私もどうかと思うが、イギリスのように抗生物質を処方してもらえないのも困りものだ。なぜなら、喉が腫れているような時は細菌を殺す抗生物質が有効だからだ。
なので、私は鎮痛解熱剤しか出さなかったGPにとても憤慨した。その後、何度行っても抗生物質を処方してもらえなかった。だから、私の喉にはいつも細菌が住み着いて、事あるごとに暴れだすので困っている。
私はさておき、娘の喉が明らかに腫れており、首などが痛いと訴える。
私は自費治療を覚悟の上で、日本人の医者にかかることにした。日本人の医者は娘の喉を見て、その場で細菌培養もしてくれた。帰りには無事に抗生物質をもらった。
そのお値段、なんと£180!!!(約4万円弱)
でも私は大満足だ。
イギリスの医者で、喉に住む細菌を特定してもらおうものなら、まずGPにかかる。このGPはよほどのことでない限り、早くても翌日に診療となる。その上、細菌培養をしてもらおうののなら、GPが専門医に紹介状を書き、専門医に予約を取らなければならない。これらをすべてしたら、何ヶ月もかかってしまうだろう。
ところが日本の医者はそれをたった一日で終えた。培養は数日かかるものの、結果が出たら電話で知らせてくれるという。もちろんお金はかかった。けれど、命はお金には代えられない。出費は痛いけれど、私は今回の判断は正しかったと思う(ことにする)。
イギリスの医療は、原則すべて無料である。でも、これがうまく機能していないのは事実。
もしこれから渡英される方で、お子さん連れの家族の方がいたら、家族でよく話し合うべきだ。
私の娘と同い年の子が何年か前に、ある病気の手遅れでなくなったことがあった。もっとイギリスの医療制度がしっかりしていたら・・・とみんなが悔やんでいた出来事だった。
|