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「テギョンとミニョお泊り編」最終章です。 ちょっと長くなりましたが、うまくくぎれなかったので 一気に載せました。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Planet(5) キッチンの前で、ミニョは深呼吸をした。いったんおさまったドキドキがぶり返してきた。 それに今朝のことを思い出すと体中の血が逆流するような感じがする。 朝早く目が覚めて隣のベットに眠るテギョンの顔を覗き込んだ時、 ふいに気持ちが動いて、頬にキスをした。なぜそんなことができたのだろうと、今になると思う。 そのあとまたベッドにもぐりこんだが、もう眠れるものではなかった。 『なんか、あんなことしちゃったけど、テギョンさん、気づいてないよね。 それとも気づいてて知らんぷり?それも恥ずかしい〜!自分のしたことが信じられない〜! あ〜、なんで今日泊まるって言っちゃったんだろう…』 広い合宿所なのにふたりきりだと思うと息がつまる。 どうして二人で旅行に行けたのかも不思議になるくらい、ミニョは舞い上がっていた。 『とにかく、今はご飯を作ろう。冷蔵庫になにかあるはずだし』 ミニョが食事の支度をして、ピアノ室にテギョンを呼びに行くと、 譜面に書き込みながら作曲をしているところだった。 声をかけたらいけない気がして、しばらく黙って見ていたが、 「聞かせてやるから来い」と声をかけてきた。 ミニョには気づいていたらしい。 テギョンがひいたのは、メジャーコードのバラード。 「なんか、昨日見た海を思い出します」 とミニョ。 「だろ?」 「そうなんですか?」 「せっかく出かけたんだから、記念に残さないと。初お泊りの」 冗談めいたテギョンの言葉に、ミニョはまた顔を赤らめる。 「あ、あのご飯できました。あまり食材がなくって、たいしたものはできなかったけど…」 「お、さすがファン代表。ありがたくいただきます」 夜、ふたりはテラスに上がった。 「あんまり、星見えないですね。やっぱり寒いときのほうが見える」 「俺はどっちでも変わらない」 「こないだ、なんとなく思ったんです。テギョンさんが星なら、わたしは惑星でいようって。 自分も星になってしまったら、近くにいられないでしょ。 惑星ならいつも星と一緒だし、星の光で輝けるから。」 「惑星か…。上手いこと言うな。彗星って言われなくてよかった」 「そうか、彗星でもよかったですね。たま〜に戻ってくればいいですもんね」 「それはこまる」 こうして夜空をながめていると、ドキドキは少しおさまるけれど、 明日ジョリーのために早起きしなければならない。 それに仕事にも行かなければならないから、早く寝たほうがよさそうだった。 「テギョンさん、私明日から仕事なので、そろそろ寝ます。」 「そうだな。休み明けに遅刻はまずいよな」 ふたりは部屋に向かう。 「じゃ、おやすみなさい」 ミニョがミナムの部屋に入ろうとしたところで、テギョンはミニョをひき寄せる。 そして軽くキス。 「今朝のお返しだ」 「! 気づいてたんですね。もう!」 そのままテギョンは自分の部屋にミニョをひっぱっていく。 「今日はここで寝ろ」 「じ、じゃあ、おふとんを…」 「よけいなことはいうな」 もう一度キスをする。今度は長く、深く。 翌朝、テギョンが目を覚ますと、ミニョの姿がない。すでに8時をすぎている。 キッチンに朝ごはんの支度がしてあり、メモがあった。 『おはようございます。朝ごはん、ちゃんと食べてくださいね。ジョリーの散歩は済ませました。 お昼休みに電話します』 メモを手で弄びながら、テギョンはこみ上げてくる笑みをおさえられなかった。 数日後。ミニョに電話がはいった。ミナムからだ。 「兄さん!どこに行ってたの?」 「あれ、話したじゃん。ジェルミと一緒にイギリスに行くって。 おまえ自分のことばっかりで、人の話聞いてなかったな〜」 「ごめん…」 「おみやげもあるし、また休みのときにでも遊びに来いよ」 「うん、ありがと」 「テギョンさんと、いいことあったみたいじゃん」 「ええっ? な、なんで?」 「あまりにデレデレしてて、みんな持て余してる」 「う、うそっ!」 「ははっ、半分は冗談。でもすごく素敵な曲、作ってたから、 いい時間すごしたんだろうな、と思って。よかったな、ミニョ」 「うん、ありがと」 さらにその日、ミニョのもとにテギョンから音楽の添付されたメールが届いた。 『こないだの曲、できたから送る。タイトルは<Planet> サラゲ』 〜END〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 なんか、中途半端な終わり方ですみません… わたし的には、テギョンとミニョってずっとこんな感じなのかも、って。 先日、「イケメン」を観てた時にダンナが 「鳥目だったら夜運転できねぇんじゃないの?」 って言ったのですが… 鳥目がどういうものかわからないので何とも言えませんが… そうかもしれない… ははは… |
その他(初期作品など)
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「美男ですね」二次小説の初期の作品を載せています。
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近頃、ちょっと「ブログ依存症」気味で、 いかんな〜と思ってます。 実はお話づくりの方はちょっと滞っていることもあるのですが。 贅沢なお願いですが、 コメいただけるとうれしいです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Planet(4) 翌日の昼すぎに二人は合宿所に戻ってきた。ミニョはさっそくジョリーとじゃれている。 合宿所にはたまに遊びに来ることもあるが、あいかわらず、自分の家のように振舞うし、 ミナムがいない今日はいつもより「あのころのミナム」のように見える。 結局昨夜も、ミニョはテギョンがシャワーを浴びている間に寝てしまっていた。 『昼間あんなに寝たのにまだ寝るのかよ』 いろいろ考えをめぐらしていた自分が馬鹿らしくなる。 旅行を計画したのは、いままでの関係を少し変えたい、と思ったのが一番の理由だった。 お互いの愛を確かめ合って1年余り。 ミニョがアフリカに行ったり、自分がツアーで留守にしたりと、 一緒に過ごした時間はそれほど長くはないが、メールや電話でいつも連絡はしている。 それでもミニョはあいかわらずときどき『ヒョンニム』と呼ぶし、 いつまでも恋人同士というよりは『兄弟』みたいだ。 環境が変わればミニョも、自分も見方が変わるかもしれない、と思ったのだ。 結局はミナムやジェルミの言った通りだったような気もするが、 昨日海岸で見せた顔はちょっと違って見えた。 それにミニョは明け方、寝ているテギョンにキスをしたのだ。 ミニョが起きあがったとき、テギョンは気配を感じて目を覚ましたが、 そのまま眠ったふりをしていた。 まさかキスされるとは思わなかったから、驚いて思わず目を開けそうになったが、 なんとか持ちこたえた。 ミニョはすぐに自分のベッドに入ってまた眠ってしまったようだが、 テギョンはすっかり目が覚めてしまった。 『まさか寝ぼけてたわけじゃないよな。もしかしたら、あいつも何か感じてたのかもな。 それならそれで、ちょっとは進展したってことか?』 デッキのベンチにすわって、ミニョとジョリーを見るともなくぼんやりと考えていたら、 突然ぺろりと顔をなめられた。 「うわあ!」 ジョリーである。その様子をみてミニョはケタケタと笑っている。 ミニョはテギョンの隣に座る。 「合宿所なのに、誰もいないのってちょっと不思議。 わたしが遊びに来るときはだいたい誰かいるから」 「そういえば、そうだな。1日しか休みがないと、まずゆっくりしたいからな」 「明日は早起きしてジョリーの散歩に行かなきゃ。ジョリーの世話、ちゃんと出来ますか?」 「朝晩散歩につれてって、えさ食わせればいいんだろ。いくらなんでもそのくらいはできるさ。 そういえば、俺たちが留守の時って、今はおばさんが見てるけど、前はどうしてたんだろう…?」 「3人だった時?」 「ああ。どこかに預けてたのかな。ジョリーはジェルミの犬だし今まで考えもしなかった」 「テギョンさんも成長しましたね」 「?」 「だって、前は自分のことしか考えてなかったじゃないですか。 だからジョリーのことも気にかけなかったんでしょ。」 「確かにそうかもな。…おまえのお陰だって言って欲しいのか?」 「別にそうは言ってませんよ〜」 「言ってないけど、そういう顔してる。…じゃあ、お礼に素敵なものをプレゼントしよう」 「え?なんですか」 「俺の歌」 ピアノの前にふたり並んで座る。 そんなに何度もそうしたわけではないのに、二人とも当たり前のように落ち着く。 テギョンの歌に合わせて、ミニョも歌う。ミニョの声もまったく衰えていない。 テギョンは、ミニョを歌手にすることも考えた。仮の姿とはいえレコーディングもしているし、 のびやかな歌声を放っておくのは惜しい気もした。しかし、結局あきらめることにした。 一番の理由は、一見華やかに見える芸能界で常に絶えない噂や中傷の中に彼女を置くのは あまりにも過酷な気がしたからだ。 ミナムに対しても、コ・ジェヒョンの息子だと言うことで、とやかく言う人たちもいる。 それに、ミニョも自分で見つけた仕事に就いてからは、ほんとうに生き生きとしている。 「いい声だ。よく歌ってるのか?」 「最近はあまり。教会に行った時だけですね、聖歌隊の練習で。 アフリカにいたときは、毎日っていうか、いつも歌ってました。 朝日を見ながら、夕陽を見ながら、星空をみながら…」 『テギョンさんを思って』と言いたかったが、照れくさくて言えなかった。 テギョンも、自分たちをつないでいるのはやっぱり音楽なんだ、と確信する。 これまで甘いラブソングなんて書けなかったけど、今なら書けそうな気もする。 頭のなかでメロディが浮かんでは消える。…とミニョが立ち上がった。 「ファンミーティングに呼んでいただいてありがとうございました。これからファンを代表して コ・ミニョ、ファン・テギョンさんのために夕食を作らせていただきます!」 といって、部屋を出て行った。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ちょっとドキドキ? |
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近頃、ネタ収拾のためと称して、「ミュージックバンク」(KBS World)などの 音楽番組をよく観ています。 2週間遅れほどなので、ちょうどFTIslandの「サラン サラン サラン」が ランクイン中。 毎週どんな衣装かな〜と楽しみにしています。 さて、「お泊り編」第3回です。 そろそろ中盤なのですが… テギョンをいじるのは楽しい…(^m^) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Planet(3) 翌日は朝から霧のような雨が降っていた。それでもミニョは外に行こうと言い出し、海岸に出た。 季節外れでしかも雨の降る海岸にはだれもいない。 「地の果てに来たみたいだ」 テギョンはフードをかぶって背中をまるめている。 「地の果てでもどこでも行きます。テギョンさんと一緒なら」 ミニョは雨に濡れてはしゃいでいる。 「なにをいう。ひとりで行ったくせに」 ミニョはテギョンの正面に立ち、前髪の雫を指でなでる。 「でも、離れていたからって、心が離れたわけではないですよね。」 「当たり前だ」 そのまま、二人は見つめあう。 「…寒いですか?」 ミニョは少し蒼くなったテギョンの唇に触れようとする。 テギョンはその手をおさえ、ミニョと唇を合わせる。 二人だけが立つ海岸に波と風の音だけが響く。 少し雨脚が強くなり、雨粒が身体に当たるのを感じてきた。 「風邪ひきそうだから、帰ろう」 「風邪ひいたら、もう1日休めるかな? …そしたらまた看病してくれますか?」 「そんなこともあったな。休みが増えるのはいいが、看病はごめんだ」 「そうですよね。それにテギョンさんが風邪ひいたら困るし。」 ミニョが走りだす。それを追ってテギョンが走りだし、ミニョの頭を小突いて追い抜いていく。 ミニョがテギョンを追う。しばらく二人は雨の海岸で追いかけっこしていた。 「風邪ひくからって言ったのは、テギョンさんでしょ…」 さすがに息の上がったミニョが立ち止まって言った。 「そうだったか?」 「もう!」 「帰ってシャワー浴びないと。ほんとにやばい」 部屋にもどった二人はシャワーをあびて、あたたかいスープを作って食べた。 そのあとDVDの映画を観ていたのだが、雨に濡れて疲れたせいか、 ふたりともソファで眠ってしまった。 どのくらい眠ったのだろう。 映画は終わってしまって、外は雨があがり、遅い午後の日差しが差し始めていた。 テーブルの上の携帯電話が光って、バイブレーションの音が低く鳴っている。 ミニョが先に気付いて目を覚ました。いったん音が切れるが、また鳴りだす。 「テギョンさん、電話です」 隣で寝ていたテギョンを起こす。 「え?…誰だ? …もしもし」 まだ半分眠った頭で電話に出る。…と電話の向こうから甲高い声が響いてきた。 「あ〜リーダー!よかった、通じて!」 なんとミジャおばさんである。その大きな声は隣にいるミニョにも聞こえるほどだ。 「せっかくの休みなのにごめんね〜。実はさ〜」 おばさんがいうには、友だちの家でお葬式があり、 手伝いにいくことになったので、出かけたい、とのことだった。 「明日の朝一番にでかけるから、できるだけ早く帰ってきてもらえる〜? ミニョも連れてくれば、ジョリーの面倒みてもらえるでしょ? じゃ、よろしくね〜」 明日の夜までに帰ればいいと思っていたから、ちょっと気が急くが、しかたがない。 それに合宿所に帰れば、おばさんと二人で何日かいることになってたから、 だったらひとりのほうが気が楽そうだ。正直ジョリーの世話はちょっと面倒だが。 「おばさん、出かけるんですか?」 「ああ、葬式があるからって…」 「じゃあ、明日、わたし合宿所に泊まります。 明後日の朝、ジョリーの散歩に行ってから、仕事に行きます。 ちょっと早起きしなくちゃいけないけど」 「そうしてくれると助かる」 理由は何であれ、ミニョともう1日一緒にいられる。しかも合宿所で。 また「ファンミーティング」をやろうか。 天気がよければテラスでこいつの好きな「星」を観るのもいい。 ふとミニョをみると、なんだがうれしそうだ。 「?」 「ジョリーともひさしぶりだな、と思って。」 (なんだ、ジョリーか) 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 実は…海岸のシーンなんですが、 「宮」でシンとチェギョンが雨の海岸で遊んで、 そのあと車の中で昼寝をするシーンがありましたよね。 あのシーンが大好きで、(たぶん「宮」のなかで一番好き) ちょっとマネしてみました。 シンチェファンのみなさまごめんなさい。 |
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「テギョンとミニョお泊り編」2回目です。 今回はちょっと成長したミニョです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Planet(2) 結局テギョンが選んだのは海辺のリゾートにあるコンドミニアムだった。 オフシーズンなこともあり、ひと気もあまりないのが都合がいい。 「コンドミニアムってことは、食事は自分たちで作るってことですよね」 「その通りだ。市場によってから行く。それとも釣りに行ってからにするか?」 「あ〜、それもいいですね〜。エビとかカニとかいっぱい釣って」 「俺を殺す気か?」 「私の料理の腕前で天国につれていってあげます」 二人ともこの会話の応酬が楽しくてたまらない。 二人は市場に寄った。ミニョが先に立って買い物をする。 テギョンは不思議な感覚でそれを見ていた。 自分の知っていたミニョは誰かのあとをちょこちょこと歩く姿だ。 それが今では自分の前を歩き、店のおばさんたちと軽妙な会話を交わしながら買い物をする。 「どうかしましたか?」 「ん? なんかふつうに買い物するんだな。」 「え? そんなに世間知らずに見えます?」 「前はそうだった。」 「私だって成長します。今はちゃんと自炊してるんですから」 いまのミニョは同じ事務所で働く同僚二人とアパート暮らしをしている。 アフリカから帰って来た当初は、なんだかワイルドになったな、という印象で、 見た目は髪も伸びて女らしくはなったが、かえってがさつになったような気もした。 いろんなものが足りないところで暮らすには そのくらいおおざっぱでないと生きていけないのだろう。 ミニョも、「潔癖症のテギョンさんは3分で死にますね」と断言したくらいだ。 その後、ソウルにある途上国支援をしているNGOで働くようになってからは、 きちんと化粧もしてすっかり大人の女性らしくなった。 いつだったか会ったときにマニキュアまで塗っていてちょっとドキっとさせられたこともある。 テギョンにしてみれば、自分の彼女がきれいになるのはうれしいが、 なんとなく「ブタウサギ」じゃなくなってしまいそうで、複雑な気持ちだった。 「なにを食べさせてくれるんだ?」 「海鮮チゲにしたいんですけど、エビを入れないでおいしくできるかどうか…」 「なんで、チゲにこだわる」 「だって明日の朝、雑炊にして食べればおいしいし、手間もかからないし…」 さりげなく『明日の朝』といわれ、ちょっと動揺するテギョン。 まったく臆するところのないミニョをみて、ほっとするような残念なような…。 夕方、海岸をすこし散歩して、そのあと二人で食事を作って食べた。 合宿所にいたときだって、二人だけでいた時間はそんなに長くはなかったはずなのに、 自然とあの頃の自分たちにもどっている気がしていた。 ただ違うのは、バンド仲間のテギョンとミナムではなく、 恋人同士のテギョンとミニョであること。 いくらなんでも3日間も一緒にいたら、間が持たなくなるだろうと思って テギョンはDVDを何枚か持ってきていた。その中にどうしてもミニョに見せたいものがあった。 「こないだのツアーのライブのビデオだ。休暇に間に合わせて作ってもらった。 ジェルミもシヌも持って行った」 「二人は実家に帰ったんですよね。そういえば、ミナム兄さんはどうしたんでしょう。 まさか、合宿所でおばさんと二人でいるんじゃないですよね」 「いや、俺が出てくるときにはいなかったし、おばさんもそんなことはいってなかった。 おまえは聞いてないのか?」 「いえ。わたしのことはいろいろ聞かれましたけど…。 すみません、わたしも自分のことで舞い上がってて、兄さんのことまで頭が回らなくて…」 (舞い上がってて…?) テギョンはミニョの言葉を聞き逃さなかった。 やっぱり連れてきてよかった。彼女の解釈がどうであれ。 「ま、いいさ。あとでゆっくり聞けば。案外誰かと旅行に行ったのかもな。」 「え〜っ!そんな話聞いてません!兄さんてば、許さない!」 「その兄さんは、おまえが俺と旅行することを許してくれたんだろ」 「…そうですけど…」 やっぱり、ミニョの真意がわからない…。 「とにかく、観よう。おれも初めて観るからな」 ビデオはツアーの最終日、東京のホールのライブのものだった。 アリーナのような大きな会場ではないが、 何千人もいる観客の前で歌うA.N.JELLの姿をミニョは食い入るように観ていた。 ときどき一緒に口ずさみながら。 二人は言葉を交わすこともなく見入っていたが、ミニョが 「あ!」と声をあげた。 それは「オトカジョ」をミナムが歌い始めたからだ。 「テギョンさん、この歌…」 「約束したろ。この歌はかならずおまえたちに返すって」 「ほんとに?…」 「ああ、この歌は、これからミナムが歌う」 「ありがとうございます。…でも」 「ん?」 「テギョンさんにも歌ってほしいです。」 「?」 「わたしのためだけに」 そういって、えへへ、と照れ笑いをした。テギョンはミニョの頭を指先でこついた。 この歌はミニョの両親の歌であると同時に二人の大切な思い出の曲でもある。 あのとき、この歌を歌わなかったら、ミニョが立ち止まらなかったら… こうして二人並んで座ることもなかったかもしれない。 ワインを飲みながら観たせいか、ビデオが終わるとテギョンは少し眠くなっていた。 ミニョは…ソファで膝を抱えたまま眠ってしまっている。しかも口を開けて。 「まったく。無防備にもほどがあるだろう」 テギョンはミニョをベッドに運び、隣のベッドに座って寝顔を見ていた。 「毎日言ってやるって約束したけど、果たせてないな」 テギョンはミニョの髪を指で解かす。そして、そっとキスをしてミニョの耳元でささやく。 「サラゲ」 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 今日のBSジャパンの「イケメンですね」15話。 家族のブーイングの中視聴。 それが、なんと! あのチャペルでのシヌの告白シーンがまるごと…ない… 「どーいうこと〜!!(怒)」 あの「イケメン」しか見たことない人ってどう思うんでしょう… |
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みなさま、こんばんわ。 さくさくと次のお話をUPしていきます。 今回は「テギョンとミニョのお泊り編」です。 時期的には前のお話の続きになります。 なのですが… わたしはど〜もLovelyなお話が苦手で、 肝心なところが上手く書けてないですが、 楽しんでいただけたらうれしいです。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Planet(1) 「いい知らせだ」 朝食を食べていたA.N.JELLのメンバーの前で、マ室長がニコニコしながら言った。 「この1年、お前たちはずいぶんがんばってくれた。 休みがほとんどない中、体調も崩すことなく、文句も…ちょっと言ったかな? ま、いい。そこで!」 ずいぶんともったいぶってはいるが、どうせ大したことはないだろう、 と4人は特に関心を示すことなく聞いている。 「お前たちに休暇が与えられた!」 マ室長が大げさに両手を挙げていうと、さすがに4人はいろめきだった。 「やった〜!1ヶ月?それとも2ヶ月?」 大喜びのジェルミがマ室長にとびつくと、室長はちょっとなさけない顔で 「1週間…」 とちいさな声で答えた。 ジェルミはそのままずるずると座り込み、 他の3人は何事もなかったかのような顔で食事を続けた。 「1週間か〜。ちょっと短いけど、家帰ろうかな?」とジェルミ。 「家ってイギリスか? そうだな、俺もそうしようかな、正月にも帰れなかったし」とシヌ。 ふたりの話を聞きながら、テギョンは楽譜になにか書きこんでいる。 それをミナムが横目で見て、 「オーストラリア、北海道、モルディブ …ふ〜ん、いいですね〜テギョンヒョン。」 とテギョンのメモを読み上げた。 楽譜をチェックすると見せかけて、どうやら休暇の計画を練っていたらしい。 「は〜ん、ミニョを誘うつもりなんでしょう?」にくたらしい口調でミナムが言う。 「分かってると思いますが、ミニョは敬虔なカトリック教徒ですから」 「ど、どういう意味だ」 照れ隠しで怒り口調になっているテギョンを3人がニヤニヤみている。 さらにシヌがたたみかける。 「安心しろ。イタリア国民の9割がカトリック教徒だ」 あまりからかって旅行をやめるなんて言い出すと気の毒なので、 3人はそれ以上つっこまなかったが、 いつも冷静沈着を装っているテギョンがミニョのために真剣に考えているを ほほえましく思っていた。 コ・ミニョが帰国して、半年ほどになる。 A.N.JELLはそのころからアジアツアーに入り、韓国を留守にすることが多くなったし、 ミニョもソウルのNGOで働き始めたこともあり、 会えるのが1ヶ月で1度だけということもあった。本当はもっと会いたくてならない。 ミニョに 「もっと会いたくないのか?」と聞くと 「会いたいですけど、大事なことは他にもありますし、 テギョンさんが私のことを思っていてくれるってわかってるから、大丈夫です」 なんて言っていた。 (俺と会う以上に大事なことなんてあるのか?) ミニョはテギョンが自分だけを見てくれていると信じ切っているから、 「大丈夫」というのだろうが、テギョンは不安だらけだ。 ミニョのことを信じていないわけではないが、純粋すぎるところが危うい。 アフリカに行っている間も気が気ではなく、いつ「帰国を延長します」なんていわれるかと、 はらはらして過ごしていた。だから、空港で迎えたときには腰が抜けそうになるほどほっとした。 だが、それもつかの間で、見えるところにいてもミニョはいつも、 ふわりふわりとまるで風に舞う羽根のようにつかみどころがない。 (俺のことを好きだ、という気持ちに間違いはなさそうなんだが…) 思い返すと、ミニョがミナムとして合宿所で過ごした数カ月が愛おしくてならない。 何日かでも一緒に過ごせるなら、行先なんてどこでもよかった。 ジェルミが出かけるというなら、合宿所でジョリーの面倒を見て過ごしたっていい。 まずは休暇が取れたことを伝えなければ。 「一緒にいられるんなら、どこでもいいです」 答えは予想した通りだった。しかし、仕事があるから、と出かけるとしても2泊が限度だった。 それならいっそ、休暇の間合宿所にいて、彼女を呼んでそこから仕事に通わせればいい、 と思ったのだが… 「ジョリーの世話?おばさんに頼んだよ」 と、ジェルミ。 「ヒョン、ミニョとでかけるんじゃなかったの?…あ、もしかして 『ヒョンニム、わたしはまだ清らかな乙女の身です。男の方と旅行なんて…』とか?」 ジェルミの変な芝居にミナムもシヌも笑いをこらえている。 テギョンはジェルミの襟をつかんで 「おまえな〜」とすごむ。 「うそうそ。ミニョがそんなこと、ヒョンにいうわけないよ。 ひょっとして合宿所で二人でいるつもりだったの?」 具体的な計画を話してしまうのは本意ではなかったが、しかたがない。 「3日しか休みが取れないというし、お前がジョリーを置いていくだろうからと思って…。 あいつならジョリーの扱いに慣れてるし…」 「そっか〜、でも、せっかくだから近くでも出かけたほうがいいよ。 …それにしても、ミニョはさ〜、ヒョンと二人ででかけるってどういうことかって、 わかってんのかな」 「たぶんわかってないな」とミナム。 「べ、別に俺はそんなつもりで…」 話せば話すほど墓穴を掘っている気がする。 「テギョンさんも、ミニョも大人ですから、当人同士の問題でしょ。 でもミニョには余計なことは言わないほうがいいですね。 『行かない』とか言い出しますよ、きっと」とミナム。 もうあいつがどう考えてたっていい。旅行に行くことは同意を得たんだ。 とにかく近場でもいいから考えよう。あまり騒々しくないところがいい。 できるだけ二人で過ごせる時間が取れるところが。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 いままで、いろいろ書いてきては、娘には見せて 「これどう思う?」とかきいたりしているのですが、 なぜか、息子たちには見られたくない。 なんというか女のプライドっていうんだろうか。 「イケメンですね」を一緒になって見ていたのは 娘より息子たちだから、面白がってくれるかな〜とも 思うけど、なんか恥ずかしいんだよね… |





