星屑ひとつ

ゆきの初期作品「先生は俺のモノ!」(ケータイ小説)を掲載中♪ 拙い作品ですがお楽しみ下さい。

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◆[恋人同士に](7/10)
目の前に杉田君がいて、私は王子様が眠る豪華なベッドに横たわり、その王子様の逞しい腕の中で抱き締められながら眠る。


天蓋付きのベッドだなんて、ああ、やっぱり、夢を見ているんだ。


杉田君は私に怒っていて、もう、以前みたいに話しかけてはくれない。


そんな杉田君が私を生島先生から守ることはしないし、こんな風に一緒に居てくれることもない。



夢なら早く覚めてよ。



その為にはもう一度眠ればいいのよ。



「おやすみなさい」



布団を頭からすっぽり被って横になった。フカフカのお姫様の様な気分にさせてくれるベッドに。


最高な肌触りに最高の温もり。そして、最高の王子様が今ここにいる。


こんな素敵な夜を一緒に過ごせたら最高の夜になるんだろうね。



「おい」


おいって…聞こえた?  きっと空耳だわ。



「おい!」


ああ、夢の中まで杉田君って太い声してるんだ。華奢な体のようで実は逞しいのよね。その体を思わせる声が素敵だ。



「おい!!起きろ!!」


すっぽり被っていた布団を引き剥がされてしまった。


体がすーすーして変な気分。



「犯すぞ!」


「はい?!!」


「ったく。お前には呆れてものも言えないよ。とにかく起きろ。」


「あの・・・・夢の中まで杉田君って私に命令するのね。ダメよ。私が年上なんだから、私のいう事聞いてくれなきゃ。」




すると杉田君は少し考えてたようだけど私の顔を覗きこんではニヤリと笑った。


その笑いが厭らしいと言うか奇妙というか素敵というか蕩けるような目をしてしまいそうだ。



「じゃあ俺に命令しろ」


「うん・・・どうせなら素敵な夜にしたいから、夢なら最高の夜を見せてよ。」


「・・・・いいよ。それがお前の望みなら。」



すると、夢の中のはずなのにリアルに柔らかい唇が押し付けられる。


夢のはずなのに柔らかくて甘いキスに蕩けてしまいそうになる。そして、もっと欲しくて杉田君に抱きついてしまう。


あー 夢だと私ってこんなに大胆に激しいキスが出来るんだ。


目が覚めてリアルな世界に戻ったら杉田君とこんなキスしたいなぁ・・・・



そう思ってたら、いつの間にか下着を脱がされていた。普通なら恥ずかしい所だけど、ここは夢の中。天国と同じ架空の世界。


だから私が何をしても誰も知らない。私しか知らない世界なのだから何をしても平気。



◆[恋人同士に](8/10)
だから、杉田君に抱きついて激しく求めてしまった。


「もっとして」っておねだりして。


すると、杉田君の息がもの凄く荒くなっていくのが分かったし、胸から伝わる心臓の音が凄く早くドキドキしているのも分かった。


杉田君も私に興奮してくれているのかな? だと嬉しいんだけど。


杉田君に触れられる指先がとても気持ちよくて変な気分になる。


杉田君のキスがとても甘くて痺れてしまう。


何も考えられなくて体が奥から熱くて自分でもどうしていいのか分からない。


ただ、杉田君に身を任せてしまっていた。


夢もリアルも同じなんだろうなぁって思えてしまった。



凄く、心地いい。


もっと触れて欲しくてもっと大胆になる。



「留美・・・・俺、もう我慢できないよ。いい?」


「うん、いいよ。」



杉田君って可愛いなぁ。まるで蕩けるような顔をして私を見ている。


こんな顔を私に見せてくれるなんて夢だから出来ること。


目が覚めても私に見せてくれるのだろうか?


ううん、絶対に見せてよ。



「好き、杉田君」


「留美、俺も、好きだよ」



杉田君の息がとても熱くて触れるその指も熱くて私は一気に天国気分になってしまった。


体が宙に浮かんでいるようで自分でもよく分からない。いったい今何が起きているのか。


重く塞がった瞼はそのまま開けず、杉田君の声も少しずつ遠ざかり、体は気持ちよくてそのまま夢の中を彷徨い続けた。




「ぐー・・・・ぐー、」


「おい?」


「ふにゃ・・・・ねむ・・・・」


「寝るな!!! お前、何考えてんだよ?!! お前が強請ったんだろうが! なのにやり逃げかよ。自分だけ気持ちよくなりやがって。」



そんな文句を言われても酔っぱらいの私は最初からずっと夢の中を彷徨っていたのだから。


キスしたのも、杉田君と裸で触れ合ったのも、みんな夢の中の出来事。


そして、最後の最後で眠った私に杉田君はかなり怒っていた。


布団を頭から被ると私に背を向けて眠っていた。



「絶対にしてやんねえからな!! 絶対に頼まれてもしねえよ!! 人の体で弄びやがって!!」



翌朝、目を覚ますとかなり機嫌の悪い杉田君が私の隣で何故か寝ていた。



「え・・・と、なんでここにいるの?」



私は生島先生と一緒にお酒を飲んでいたところまでは覚えているのだけど、その先はまったく記憶にない。


なのに、なんで杉田君の豪華な方の部屋で、杉田君と一緒に同じベッドに寝ているんだろう?


いったいどうして?


「あの・・・杉田君?」


「うるせえ! 黙って寝てろ!」


「ひえっ・・・・ご・・・ごめんね」



寝ている杉田君を起こしたらいけなかったようだ・・・・。



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