星屑ひとつ

ゆきの初期作品「先生は俺のモノ!」(ケータイ小説)を掲載中♪ 拙い作品ですがお楽しみ下さい。

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◆[フランスからこんにちは](3/28)
もっと触れて欲しいって杉田君に抱きついてしまっては自らキスをしている。


そして最後には杉田君に天国を彷徨らされてしまってグッタリと寝てしまう。




「大丈夫?」


「大丈夫じゃないわよ、ここ学校よ!」


「だから、最後までしてないだろう?」



そんな事言われると余計に恥ずかしい。杉田君はキスだけで平気なのかな?って思ってしまう。


普通は男の人は最後までやりたいものじゃないのだろうか?と、知識の無い私でも大体の所は想像がつく。



「いつまで寝てるつもり?そろそろベッドから起きたら?じゃないと、マジやっちゃうよ?」


「意地悪なんだから」


「だって、こんなところでバージン喪失したくないだろう?」



杉田君はそんな事を考えてくれていたんだ。それは私の事を思っているから?


そう思ってていいのだろうかと、ほんとうに、杉田君には振り回されてばかり。


私だけが好きみたいで、杉田君は私の事なんか好きじゃないみたい。



「不機嫌そうな顔だな」



そう言うと私の顎を掴んで引き寄せては唇に軽くキスをした。


でも、キスされればされる程不機嫌になってしまう。



「キスいや?」



嫌と聞かれると嫌じゃない。だけど、杉田君の気持ちが分からないから嫌。


何も答えない私に杉田君は大きな溜息を吐いていた。そして、頭を数回掻くとまた溜息を吐いた。


そんなに面倒臭いって思うなら止めればいいのにと、悲観的になってしまうのは私の悪い癖なのだろうか。



「俺さぁ、こんなに本気になったの留美ちゃんが初めてなんだよ?それ、少しは分かって欲しいな。」


いつものおどけた杉田君に変わってしまった。まるで他人事のように聞こえるそのセリフには何も答えられない。



「・・・・分かったよ。そんなに嫌なら留美ちゃんにキスしないよ。」



結局、杉田君は他の女の子の様に私とも遊びたいだけだったの? そう思わないで欲しいのに。


他の子と同じ扱いなんてされたくないのに。



「なんで泣いてんの?」


「泣いてなんかいないわよ」



悔し涙なのよ。自分でも分からないけれど、何故か涙が流れてしまってどうにも出来ない。



「我慢せずにちゃんと言えよ。留美は俺の彼女だろ?」


「え?」



初めて言われた杉田君からハッキリとした言葉。私は杉田君の彼女でいていいの?



「なんだよ、その顔。俺が彼女でも何でもない女に手を出すと思ってるわけ?」


「ちがう・・・」


「俺にとっては留美が一番いい女だよ。最高に素敵な女性で俺の最愛の女性だよ。」



笑顔で言う杉田君の頬が赤く染まっているのを見て、これは夢でも何でもなく本当に杉田君は私の彼氏なのだと思えた瞬間だった。



「杉田君、好き!!私も杉田君が一番好きだから!!」



思いっきり杉田君に抱きつくと、クスクス笑った杉田君は「知ってるよ」と言ってこれまでで一番甘いキスをしてくれた。




◆[フランスからこんにちは](4/28)
「それで、俺に用があったんだろう?」



保健室のベッドに二人仲良く座っていた。杉田君が深く座りその前に私は抱きしめられる様な格好で私が座っている。


背中から杉田君の熱い胸の熱が伝わってくるようで私の心臓は破裂寸前。



「え・・・あ・・うん。今度のフランスからの視察の時に、坂田先生をサポートするのにフランス語の出来る杉田君にお手伝いを頼めればって思って。」


「教員がやるんだろう?俺は教員じゃないよ。」


「分かってる。でも、教師の必要はないでしょ?それに生徒側からも誰か手伝った方が印象も良くなるかも知れないし。」


「俺、生徒でもないからな・・・」



そう言えば生島先生も杉田君は特別な存在だと話していた。体育祭に参加しないと言うのもそれと関係があるのだろうか?


私にはまだ話せないのかな?と、少し寂しく感じてしまう。



「杉田君、」


「玲人って呼べよ」


「でも、それだと教室でも名前で言いそうで」


「いいじゃん? 第一、俺たちは恋人同士だよ。名前で呼び合って何が悪い?」



恋人同士なら尚更の事、授業中にそんなこと出来ない。


他の生徒が授業に集中出来なくなるし、生徒に人気者の杉田君とじゃれ合う様で、きっと生徒達には良い影響は与えない。


そう思うと私達の交際は公にしていいのかどうかも考えてしまう。



「何考えてる?」


「・・・・う、ううん。何も。」


「今度の視察は大丈夫だよ。日本語でも十分通じるよ。だから、留美がやってみたら?良い経験になるかも知れないだろう?」


「でも、フランスからよ?」


「留美が困ってるときは俺がいるから。俺が留美のサポートをするよ。」



こんな男らしい杉田君にドキドキしてしまう。


どうしてこの人は私の心をここまで惹きつけてしまうのだろう。


私がどんなに逃げてもこの人は追いかけてくれる。


きっと、何時までも追いかけてくれるよね?



「なに?」


「玲人、好き。」


「留美」


「玲人、大好き」


「おわっ、おいっ、ここ保健室だろ?」



振り返って杉田君に思いっきり抱きついた。すると、バランスを崩した杉田君はベッドへと転がった。


その杉田君に覆いかぶさる私は杉田君にキスした。どうしてもキスしたかったから。



「俺、留美ちゃんに襲われちゃった♪」


「うん、襲っちゃうよ?」



二人顔を見合わせて暫く笑っていたけれど少しの間二人だけのキスを楽しんでいた。


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