星屑ひとつ

ゆきの初期作品「先生は俺のモノ!」(ケータイ小説)を掲載中♪ 拙い作品ですがお楽しみ下さい。

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◆[愛の蜜月](9/16)
だけど、まさかそんなセリフが返ってくると思わず私の目は完全に点になっていた。


それもそのはずで、ここまで杉田君にこんなセリフを言われたことなんて、私の記憶の中をどんなに探して回っても多分無いと思う。


だから、言われて恥ずかしいとか嬉しいとかそんな反応じゃなくて、自分でもどんな風に杉田君に反応見せたら良いのか分からなくなってしまった。


兎に角、今までで一番嫉妬深い杉田君を見たし心の狭い・・・いや、非常に恐ろしいほどに了見が狭い杉田君を拝めるなんて、案外掘り出し物を見つけた時の気分だ。


こんな場合でも了見なんて言うのだろうか。いや、今はそんなことはどうでも良い。


兎に角、あの高慢で女慣れしていて女なんて自由自在に自分の思い通りに扱えると思っている杉田君にあんなセリフを言わせたのだから。


もしかして、私って凄い?もしかして、杉田君は私には抗えないってこと?



「言うんじゃなかった」


私が変な顔をしたからか、かなり不貞腐れた杉田君が顔を逸らした。ムッとした表情を見せるも今の物凄い愛の告白が私を喜ばせてくれている。


「ねぇ、もう一回言って」


もう一度と言わず何度も今のセリフは聞きたい。ベッドの中だけでなく普通にこんな風に顔を会わせているときも言ってほしい。


だからおねだりした。甘えた声を出して。


すると開き直ったのか杉田君の顔がいつもの冷静な状態に戻っていた。


「あんまり鬱陶しいと100倍返しでお仕置きするぞ」


100倍返しでお仕置き?!


思わずベッドの上の裸体の杉田君を想像してしまった。


うわぁ〜、つい顔が喜んでしまう私は両手で顔を覆ってしまった。だって、ベッドであんなことされたりこんなことされたりって想像するだけで嬉しくなってしまうから。


どうしよう!今夜また杉田君にあんな気持ちの良いことしてもらえるなんて。ああ、どうしよう!嬉しくて体がウズウズしちゃう!


「・・・勝手に想像して楽しんでろ」


そんな冷たい言葉を投げ掛けた杉田君は、恐ろしい顔をしたエイリアンなるものをパクりと食べ始めた。


「え?」


もう甘い言葉は言ってくれないの?と不満そうに見ていたけれど、完全無視した杉田君はひたすらあの気味の悪い食べ物をムシャムシャ食べていた。


それも、無表情で。


美味しいのか不味いのかサッパリ分からないその態度。かといって、今話しかけるとちょっと怖いかな?と、杉田君の反応を見ていた。




◆[愛の蜜月](10/16)
じっ〜と杉田君の顔を見ていると、杉田君は口をムシャムシャと動かしながら私に「おいで」と手招きした。


何だろうかとテーブルに身を乗り出すと、杉田君もテーブルの上に身体を乗り出しては私の後頭部へ手を回しグイッと引っ張った。 


そして顔が近づいたと思ったら唇が重なりあうと杉田君の舌があのエイリアンを押し込んできた。


ハッとエイリアンを食べさせられるのだと気付いた時は遅く、押さえ込まれた頭は逃げられなかった。そして、入れ込まれたエイリアンはどんどん杉田君の舌に奥へ奥へと押し込まれてしまった。


「んっ!」


イヤイヤしたくて必死に頭を振って抵抗しようとすると杉田君の両手が頬を掴むとしっかり固定されてしまった。何てことするの?!と叫びたくても掴まれる頬が動かせない。


「ちょっと?!杉田君、何すんのよ!」と、本当に怒鳴りたかったけれど、エイリアンを喉元へと押しやられてしまった。


そして、とうとうゴクリと飲み込まされた・・・


何てことしてくれたのよ!、と杉田君を睨みつけたくなったけど、アレ?と私の喉が拒否反応どころか思わずに何か美味しく感じるものを喉に感じてしまった。


「ん?」


いざ飲み込んでみると杉田君の甘い舌もだけど、何か想像以上に美味な味が喉に広がっていった。エイリアンの姿を裏切るような美味しい感覚に戸惑ってしまった。


「思ったより美味いだろ?」


「美味しい」


「もう一回食べさせてやろうか?」


ニヤリと厭らしい顔をして笑う杉田君は好きだけど嫌い。だって、ますます体がウズウズしてもっとキスして欲しくなるから。


「自分で食べます」


「だけど、これだぞ?」


自分で食べようと思ったけど、杉田君にそのワラスボの顔を差し向けられると「ひえ〜」っと怖くなってやっぱり食べられない!


だって、顔が本当にエイリアンみたいに牙剥きだしになって気持ち悪いし怖い。こんな奇妙な顔をしているのにあの味を出すなんて・・・・反則ものだわ!


「あの!店長さん!他に有明海の名物ないですか?私でも食べられそうなもの!それお願いします」


「じゃあ、女性でも食べられるくっぞこをお出ししましょうか?」


「は?靴底ですか?」


「いやいや、くっぞこです」


だから靴底でしょ? そんなのを九州の人って食べるの?!


って、そもそもこんな奇妙なのがこんな所にあるなんて・・・


そして、次に店長さんが出してくれたのは靴底ではなくやはり食べ物で、くっぞこと言うのは舌平目の事だった。これなら私でも安心して食べられるかな。


それにしても真っ黒い姿をして何だか気味悪い・・・


「旦那、ムツゴロウはどうですか?ワラスボもだけど中々に美味ですよ」


店長が杉田君のご機嫌取りをする様におススメしていたけど、何故か終始不機嫌な杉田君は「結構です」とそれだけ言うとワラスボの顔を睨んでは食べていた。


せっかくの熱いムードで夕食食べてその後ラブラブな時間過ごせるものと思ったけれど、どうやら、そんな雰囲気にはならなさそうな予感がしてきた。




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