星屑ひとつ

ゆきの初期作品「先生は俺のモノ!」(ケータイ小説)を掲載中♪ 拙い作品ですがお楽しみ下さい。

裏切りと偽りの結婚(1-26)

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【TL小説】裏切りと偽りの結婚33

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TL専用ブログにUPしています。

夫の博之に寝室まで運ばれてしまった妻の正美。
ただ、正美はまだ処女でキスも知らない18歳の女の子。
契約結婚で、それまでは、別居していた夫と強制的に同居させられることになるのですが・・・

さて、寝室のベッドへと運ばれた正美はどうなるのか・・・


明日は【TL小説】裏切りと偽りの結婚34 をUPの予定です。
UPしたらこちらでもお知らせします。

では、また明日 (#^_^#)


「TL小説:裏切りと偽りの結婚27」 以降については艶シーンを含みますので18禁専用ブログ(ライブドアブログ)にて掲載しています。

「TL小説:裏切りと偽りの結婚27-31」は下記の一覧からお読み下さい。
小説のページはこちらです
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【TL小説】裏切りと偽りの結婚27
   


【TL小説】裏切りと偽りの結婚29

【TL小説】裏切りと偽りの結婚30

【TL小説】裏切りと偽りの結婚31


小説投稿サイト「メクる」にも、作品は掲載しています。
お好みのサイトにて続きをお楽しみ下さい。

小説投稿サイト「メクる」 → 小説ページ27P目はこちらから


【TL小説】「裏切りと偽りの結婚」27ページ目以降については、過激な艶シーンも含まれます。
濃厚な性描写も含まれますので、27ページ目以降については下記サイトにてお楽しみ下さい。

星屑ひとつ(ライブドア成人向けブログ)」 27ページ目はこちら

小説投稿サイトメクる(mecuru TLカテゴリ)  27ページ目はこちら

また、1-26ページまでは、こちらのyahooブログか、上記の小説投稿サイトメクるにてお楽しみ下さい。
まだまだ、この作品は執筆中です。現在、小説投稿サイトメクるにて不定期ですがUP中です。
その後、ブログでも読むことが出来る様に随時転載しております。
投稿サイトが苦手な方でもお楽しみ頂けるかと思いますので、この後の展開も宜しくお願いします。


「これ……、間違いなく男がいますね。もっと詳しく調べた方が良くありませんか?」

 報告書に最後まで目を通した坂田が、冊子を閉じながらそう訊くと、博之の瞳は冷酷非情な陰りのあるものへと変わっていく。しかし、非情なまでの表情を見せても、博之の口から出た言葉は「放っておけ」だった。

「それにしても、店とはどこなんでしょうね?」
「好きにさせておけ」
「本当にそれでいいんですか?」

 これが会社の業務ならば、もっと指示を出して周りへ働きかけるのに、今回は何も指示は出さず言葉も少な目だ。いつもの博之とは明らかに違うと坂田は冊子を握る手に力が入る。
 答えを待っている坂田の顔を見た博之は、少し笑みを見せて余裕の表情をする。

「もう少し様子を見るさ」
「心中穏やかではありませんね」

 博之はもともとポーカーフェイスではないが、それでも、相手に心を読まれないように日頃からそう務めている。社長業をしていると、嫌な事にも多く遭遇するもので。その度に顔色を変えていては仕事にならない。日頃からそんな生活をしている博之だ。勿論坂田に対してもそうであると思っていた博之だが、図星を突かれ表情を曇らせては坂田へ悟られてしまった。
 これ以上坂田に心を見透かされるのは本意ではないと、プイッと顔をそむけるものの、かなり不貞腐れた表情をする。そんな博之を見て笑いが止まらない坂田は社長室から追い出されてしまう。

「ったく、失礼な奴だ。俺は大事な顧客だろう、坂田の奴め」

 かなり剥れた顔をして窓から外を見る。絵に描いた様なビジネス街の景色が広がる窓の前で暫く立ち竦んでいた。

「顔に似合わず気の強い女だな」

 ボソリと口から出た言葉は、明らかに正美の事だ。結婚しても書類上の妻なのだから、正美が何をしようと博之には関係のない話なのだが。もし、学校をサボってまでどこかの店へ通っているのが男絡みならば放置は出来ない。

「甘く見過ぎていたか?」

 チッと舌打ちすると博之は携帯電話を取り出し、暫く画面を眺めていた。そして、アドレス帳から見つけた名前をタップすると通話ボタンを押す。

「俺だ」
「どうしたの? 珍しいわね、こんな時間に電話を掛けてくるなんて」
「今夜はそっちへ行く」
「ええ、良いけど。明日はお店も休みだし。泊まっていくんでしょ?」
「ああ、久しぶりにお前を抱きたい」
「ええ、楽しみに待ってるわ」

 電話の相手は博之の恋人だ。苛ついた気分を鎮めようと恋人へ連絡を入れたものの、坂田がデスクに置いていった報告書の冊子に目が動く。「胸糞悪い」と言葉を荒げると、ドカッと椅子に座り腕を組んでは天井を仰ぎ見る。

「……あの小娘、どうしてくれようか」


 −−−……

 博之にすっかり知られているとは知らず、この日も機嫌良くマンションへ帰宅した正美は、翌日のデートの事で頭の中は一杯になっていた。いつもなら田島の顔を見ようともしないのに、この日はかなり上機嫌で、玄関に出迎えに来た田島の顔を見て「ただいま」と声を掛けていた。
 いったい何事かと不思議そうな顔をした田島は正美の変化に驚きながらも、いつも通りに正美の食事や風呂の世話などを終えると、いつもの様にマンションから帰っていく。しかし、あまりにも正美の態度の変化に違和感を覚えた田島はマンションを出た直後に、博之にこの事を報告していた。
 そうとは知らずに超ご機嫌な正美は、ゲストルームに隠していた洋服を取り出し、床へと並べては明日着ていく服を悩んでいた。
 田島に気付かれないようにと、実家から少しずつ洋服を運び出してはゲストルームのクローゼットの中へと隠していたのだ。

「哲司さんは大人の男の人だから、これじゃあ子どもっぽいわよね。……どっちがいいのかしら?」

 フリルがあるけど可愛い服、飾り気はないけれど落ち着いていて少し地味な服。色は派手でなくてかといって地味すぎない、どれがいいのか並べた服に頭を痛める。

「あーん、困ったわ、どれがいいの? 哲司さんってどんなのが好きなの? ……そうだ! 沙織さんに聞いてみよう」

 閉店後やっと落ち着いた頃だろうかと時計を見ながら、そろそろ電話しても大丈夫かと思い沙織へ相談の電話を掛けてみる。きっと正美の好きな服装で行けば良いと言われそうな気はするが、それでも、哲司の好みを知りたい正美は沙織へ電話をかける。
 電話に出た沙織は、嫌がることなく快く正美の相談に乗ってくれた。

「へー、そうなんですね。分かりました。有難うございました。あ、彼氏さんが来てるんですか? すいません。長電話してしまって!」
「あら、いいのよ。どうせ今夜もお泊りでこれからゆっくり話せるもの」
「それ惚気ですか? 休み明けにはしっかりその惚気話聞かせて下さいね」
「うふふ、それは秘密よ」

 すっかり幸せな沙織の邪魔をしてしまったと、正美は急いで電話を切る。店にいる時と違ったとても明るい声で、しかも、女の子っぽい甘えた声がとても印象的で、余程その彼に気があるのだろうと電話の先でも良く分かった。

「いいなぁ〜、きっと沙織さんの彼だから素敵な人なんだろうなぁ」

 ちょっと羨ましく感じた正美だが、今は、それより明日のデートで着る服を心配しなきゃと、改めて並べた服を見比べてどれを着ていこうかと再び悩み始める。


 沙織が作ってくれた美味しい朝食をペロリと平らげた哲司は、無駄口叩かずに早々と仕事へと戻って行った。土曜日の朝に喫茶店へ正美を迎えに来るからとそれだけ言い残して。

 哲司は土曜日までは忙しくて店へは顔を出す暇はないらしく、沙織にそう話していたのを掃除をしていた正美も聞いていた。
 そうなるとデートの日まで、哲司がどこへ連れて行ってくれるのか、どんな服装をしたらいいのか、そんな相談を哲司にすることが出来ない。そもそも、デート相手にそんな相談をするものなのか、それすらも正美は良く分かっていない。
 だから、その日、仕事が終わると正美は沙織にデートについて相談することにした。

「そんなに緊張しなくても大丈夫よ」
「でも、哲司さんに変に思われるのも嫌だし……」
「いつもの通りで良いのよ。友達と気軽に遊びに行く感覚で十分よ。第一、哲司だってそのつもりなんだし」

 友達と遊びに行く感覚と言われても、女友達ならまだしも男友達なんていなかった正美には、それすらもピンと来るものがなかった。だから困った表情をしていると沙織がクスクスと笑いだす。その辺の笑い方は哲司とよく似ていると思いながら沙織の顔を見ていた。

「女友達と買い物へ行く時の格好なら想像つくかしら?」
「あ、それなら分かります」
「デートと言うよりは、女友達と一緒に買い物へ行ってご飯食べて帰ってくるって、そんな印象だと思うわよ」

 男の人とのデートが女同士の買い物と同じなのだろうかと、あまり納得出来ない正美だが、哲司の場合はそうなのだろうかと頭にはハテナマークが沢山並ぶ。
 目を丸くする正美を見て益々沙織は笑っている。

「多分、デートって気分じゃないわよ。だから、緊張するだけ損するわよ」

 例え友達として誘われたとしても、正美にとっては生まれて初めての男の人とのデートには違いないのだから。やはり緊張はするし、服装だって気にはする。

「哲司は見た目がチャラそうに見えるけど、あれで結構根は真面目なのよ。それに責任感もあるしね。だから安心して遊んで来てね」
「はい」

 きっと沙織と同じ様に困っている人を見たら放っておけない、そんなタイプなのだろうと思えた。正美が慣れない仕事にかなり緊張しているのだと、哲司にはそう見えたに違いない。だから、その緊張を解すのに誘ってくれた優しい人なのだと、正美にはそう思えた。
 そんな沙織と同じ優しさを持つ哲司だから、きっとデートも期待できるのではないかと思えた。
 土曜日まであと数日。最近の暗い日常に沙織や哲司が明るい灯を灯してくれる。そう思うと、この喫茶店で働けて正美は良かったと改めてそう感じていた。

 そして、その初デートまでの数日間。正美はすっかり気分はデート一色に染まっている。


 −−−それから数日後の金曜日。サエキコーポレーションの社長室にて。かなり眉間にシワを寄せた博之が薄い冊子に目を通している。

 社長室の大きな木製のデスクの背後にある壁一面のガラス窓。その窓に向かって立つ博之は、その恰幅の良さがスーツの上からも際立っている。薄い冊子を両手で握りしめるその格好は、その風体からは似つかわしくない程にかなり重々しく感じる。
 その冊子に一通り目を通した博之が振り返ると、デスクにそれを放り投げると少し溜息を漏らす。

「何か良くない報告でもありましたか?」

 博之の顧問弁護士の坂田がその冊子について訊くが、博之は何も答えずにデスクへと腰かけて脚を組むと、更に眉間にシワを寄せて坂田をギロリと睨む。

「どうやら奥様の報告書は良くない知らせの様ですね」
「だったらいちいち聞かなくても良いだろう」
「見ても宜しいですか?」

 かなり不機嫌な顔をする博之は、放り投げた冊子を手に取ると坂田へと差し向ける。坂田はそれを受け取ると、一頁目からゆっくりと目を通していく。時折「へー」という弁護士らしからぬ軽い言葉を発しながら楽しい読みものでも読むかのように最後まで目を通す。

「面白いものでも見つけたか?」

 坂田の態度が気にいらない博之の口調はかなり重々しい。すると、そんな博之を見て坂田は苦笑してしまう。鋭い博之の視線を感じると、坂田は笑いを押し殺しながら咳払いをし真顔へ戻そうと必死になっている。が、そんな坂田の態度が気に入らないらしく、博之は椅子を回転させ坂田に背を向ける。

「いえ、これはちょっと怪しいですね」
「……」
「この報告書が事実なら困りますね。奥様は学校へも行かずに何をしているんでしょうね。それに、ここ……、どこの店へ行っているんでしょうか? 店の名前が記載されていませんが」
「書き忘れたんだろう」

 予想外の報告書を受け取った博之は腕を組むと遠い目をして何かを考えていた。その瞳はかなり怒りに満ちていた。

「この店を調べますか? それとも奥様に」
「放っておけ!」

 常日頃、監視役の家政婦から正美の行動について逐一報告が上がっている。博之に忠実な家政婦で、毎日の正美の些細な様子なども伝えられていた。
 その家政婦の田島の報告では、正美は毎日決まった時間には帰宅している。ただ、マンションで食事は一切取らず、寝室でも休まないと言う博之の怒りを買うような生活を送り続けている。
 それでも、外泊することなく帰宅している様子から、特に問題視することも無いだろうと考えていた。
 しかし、こんな報告書を受け取っては心は休まらない。


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