星屑ひとつ

ゆきの初期作品「先生は俺のモノ!」(ケータイ小説)を掲載中♪ 拙い作品ですがお楽しみ下さい。

鬼畜部長と一緒に食べる朝食は

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 それから……

 

 

「啓介、美晴さんから手紙が届いているわよ」

 

「何だって?」

 

 

 封筒を開けて中身を確認するとそこには美晴が無事に出産した赤ちゃんの写真が入っていた。

 

 可愛い美晴にそっくりの赤ちゃんだ。そして、その赤ちゃんと一緒に両親である美晴と例の上司が写真に写っていた。

 

 そして、写真と一緒に美晴から詫びの手紙が一枚入っていた。

 

 

「美晴さん、私達の仲の良さに嫉妬してあんな嘘ついたのね」

 

「美晴も結婚して俺達の様に幸せになれたんだ。許してやろう」

 

「そうね。それに、啓介も念願のパパになれるのだし」

 

 

 大きくなった楓のお腹にしっかり抱きついた啓介は嬉しそうに楓の頬にキスをした。

 

 

 

「今日はパパの手料理の番だな。楓は何が食べたい?」

 

「啓介の得意料理で♪」

 

「じゃあ、ラーメンだな」

 

「ちゃんとした料理作ってよ!」

 

 

 抱きしめあう二人は何時までも仲睦まじくとても微笑ましい夫婦になっていた。そんな二人の新婚生活を覗きに来ようと楓の例の友達が時折遊びにやって来る。

 

 

 

「あ、そうだ。また友達が遊びに来るって言ってたっけ」

 

「俺、その時出かけていないからな」

 

 

 

 と、逃げようとすると楓がしっかり啓介の背中にダイビングするように抱きついて離さない。

 

 

「お前妊婦なんだからな、もう少し気を付けろよ!」

 

「あら〜 平気よ。啓介の子だから、きっとタフな子よ」

 

 

 

 いつまでも新婚気分の二人。

 

 

 

 茶の間のテレビ台には幾つものフォトフレームが並んでいた。

 

 二人の幸せな笑顔の写真がそこには収められている。

 

 

 楓は純白のウェディングドレス、啓介はタキシード姿で。

 

 

 とても幸せそうな二人だ。

 

 

 

 

The Happy End

 



 最後までお付き合い頂き有難うございました。

小説書き始めての作品なので、転載しながら手直ししなきゃいけないんだろうけど……と、思いながらも何もせずにそのまんまコピペしてます(笑)

毎回、手直しは思うのですが、でも、当時の勢いのまま書いている作品を手直しすると、その勢いがなくなってしまうので当時のまま転載しています。 ←単なる手直しする時間がないだけだけで、言い訳に過ぎないんだけど(汗)

今日まで「鬼畜部長と一緒に食べる朝食は」を掲載し、次回からはこれの番外編を当時書いていましたのでそれをこちらでもご紹介します。

と言うことで、次回からは「鬼畜部長と一緒に食べる朝食は〜プロポーズは砂糖菓子のように【番外編】をお送りいたします。

こちらの作品も最後までお付き合い頂けるととても嬉しいです。


「鬼畜部長と一緒に食べる朝食は」と番外編は  Berry's cafeにて掲載していたものです。

 名前で呼ばれた啓介はドキッとすると思わず楓の顔を見て真っ赤になってしまった。こんなに嬉しい事はあるだろうかと啓介はコンロにかけている鍋にまな板の上の材料を入れた。

 

 ぎこちない動きではあるが、赤く染まった頬をしながら必死にやっている姿を見て楓はこの時間がとても幸せに感じた。

 

 

 

「ねえ、今から子作りする?」

 

 

 いきなり予想もしなかったセリフを言われ思わず咳き込んでしまった啓介。ただでさえ真っ赤な顔をしていたのに、更にもっと赤く染まった顔になった。

 

 

「いいのか?」

 

「だって私の子どもが欲しいんでしょう?」

 

「ああ、欲しいよ。楓の子どもだから欲しいんだ。今すぐにでも。明日にでも欲しい!」

 

 

 啓介はエプロンを外すと楓の手を取り茶の間の方へと連れて行った。そして、畳に座らせると二人向かい合ってキスをしようと顔を近づけた。

 

 今にも唇が重なりそうになったがキスをしないで楓の瞳を見つめた。そして瞼にキスをしては頬や額にキスをした。

 

 

「結婚しよう、楓」

 

 

 啓介の優しい声が耳元で囁いた。楓は目を瞑ると啓介に抱きついた。そして答えは「うん」という返事だけ。

 

 その一言が聞けただけで啓介は天に昇る程に嬉しくなった。

 

 二人顔を見合わせては何度も軽く唇に触れるだけのキスをした。そして、啓介に抱きついた楓の鼓動がとても早くなっているのを感じて啓介も平気なままでは居られなかった。

 

 

「暫くは二人とも有給休暇を取ろうな」

 

「うん、いいよ」

 

 

 抱きしめあった二人は暫く離れることなど出来なかった。

 

 本当は楓はもっと啓介に問い詰めたいことは沢山あった。

 

 だけど、今は二人の幸せな時間を壊したくない。だから、もう、これで十分だと思った。

 

 

 

「楓。愛している」

 

 

 啓介のその言葉があれば十分だと楓は幸せいっぱいだった。

 

 

 

「私も啓介を愛しているわ」

 

 ダイニングテーブルへと座った啓介はトントントンとまな板の音を聞きながら楓の背中に向かって声を掛けた。

 

 

「なあ、楓」

 

「なあに?」

 

「俺の子どもを産まないか?」

 

 

 啓介の突拍子もないセリフに動かしていた包丁の手を止めると、その包丁をまな板の上に置くと振り返った。

 

 啓介が揶揄っているかと思っている楓は啓介を睨みつけた。

 

 

「楓のベッドで寝起きして毎朝楓の味噌汁食いてえ」

 

「意味わかんないけど?」

 

「死ぬまでお前の布団で寝起きしたいんだよ」

 

 

 楓はそんなセリフを言われてもちっとも嬉しくもなんともなかった。まるで、毎日エロイ部長の相手をしろって言われているようで。これじゃあ愛人になれと言われている様なものだ。

 

 もっと感動的に女の子が喜びたくなるようなセリフが言えないの?とかなり怒っている楓だ。

 

 エプロンを脱いだ楓はそのエプロンを啓介の頭から被せた。そして背中でエプロンの紐を結ぶとにっこりと微笑んだ。

 

 

「手伝ってくれるのね?」

 

「……」

 

 

 楓をかなり怒らせたと分かると啓介は台所へと立った。立ったものの、今、楓が作っている味噌汁の材料をその後どうすればいいのか分からずに困っていた。

 

 

「なあ、楓?」

 

「作ってくれるんでしょう?」

 

 

 にっこり微笑む楓が怖くて啓介は身震いしてしまった。すると楓が椅子に座ると頬杖ついていた。それも嬉しそうににっこり微笑んで。

 

 

「なあ、本当に俺に作らせる気?」

 

「そうよ、啓介の本気を見せてよ」

 

「なに?」

 

「うーん、やっぱり、お前の方が胸は小さいな」

 

 

 と、美晴と比べられたことに頭に血が上った楓は思いっきり啓介の頬を抓った。

 

 

「いってーな!! 何すんだよ!」

 

「失礼なことするからよ!!」

 

 

 楓は思いっきり啓介を突き飛ばしては台所へと行った。かなり怒った楓はダイニングテーブルに掛けていたエプロンを取ると啓介目がけて投げつけた。

 

 

「どうせ今日も有給休暇中なんでしょ! 私は仕事に出るから家事全般やっといてよ!!」

 

 

 かなり怒った楓は洗面所へと行くと冷たい水でしっかり洗顔するとタオルで顔を拭いた。すると、そんな楓の背後から忍んでやって来た啓介に抱きしめられた。

 

 

「なあ、これから一緒に風呂入らないか? 背中流してやるけど?」

 

「その前にご飯じゃないの?」

 

「その前にお前を食べたいな」

 

 

 そんな甘えた事を言う啓介目がけて楓は足を思いっきり蹴り上げた。すると啓介の大事な所に命中し啓介は撃沈した。

 

 蹲っている啓介を横目に楓は知らん顔をして茶の間へと行った。

 

 

 

「お前……これで二度目だぞ!!」

 

「人を散々心配させた罰!」

 

 

 啓介は楓が美晴を相手に嫉妬していたと分かるとそれが嬉しいのか、洗面所の床に寝転びながら笑っていた。その笑い声は茶の間まで聞こえるほどの声で楓は「バカ」と言っては恥ずかしそうな顔をしていた。

 

 エプロン姿になった楓は台所に立つと啓介の好きな焼き魚に豆腐の味噌汁を作り始めた。暫くして落ち着いた啓介は台所へとやって来た。

 

 楓が朝、目を覚ますと何時もの様に着替えを済ませて部屋を出ると一階へ下りていく。すると、茶の間からは爪を切るパチンと言う音が聞こえる。新聞紙を広げてはその上に足を乗せて前屈みになった啓介が足の爪を切っていた。

 

 

「おお、楓、早く飯にしてくれ。腹減って死にそうだ」

 

「……奥さん放って帰っても良かったんですか?!」

 

「ああ、子どもの父親が付いているんだ。もう大丈夫だろう」

 

 

 「ええっ?!」と驚いた楓は啓介の予想通りの反応を示して茶の間へと駆け寄った。啓介の前に座り込むとジッと啓介の顔を覗きこんだ。

 

 啓介はにっこり笑うと「子どもの父親は俺じゃねえよ」とそれだけ言って鼻歌を歌っていた。

 

 だけど、疑っている楓は「絶対に嘘だ。部長って無責任男だったんだ。信じらんない」とそんな事ばかりを言っていた。膨れっ面をしながら言う割には嬉しそうににこやかな顔をしている。

 

 そんな楓が可愛くて啓介は新聞紙を横へずらすと楓の腕を引っ張っては抱き寄せた。

 

 そして楓を抱きかかえると楓の額に自分の額をくっつけては楓を見つめた。

 

 

「な……なんなの?!」

 

 

 顔を真っ赤にしている楓の頬を両手で抓っては思いっきり引っ張った。

 

 

「いひゃい!!」

 

「昨日、早退して斎藤とデートした罰だ。思い知れ」

 

 

 つねられた頬が痛かったのか少し涙目になった楓の唇に軽くキスをした啓介はしっかり楓を抱きしめた。そして、何度か啄むようなキスをすると今度は楓の小ぶりの胸に手を重ねた。

 

 

「きゃっ」

 

 

 初めて触られる感覚に楓は驚いてしまった。だけど、啓介は手で覆っただけで後はジッと眺めていた。

 

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