|
ホーエンハイムの奪われるようなくちづけからエドワードは唇を離される。
浮遊するような意識の中でホーエンハイムを見つめると、ホーエンハイムの熱い瞳に炙られる。
慰められていると感じていた時とは明らかに違う瞳。
求められていると自覚する事が嬉しいと、エドワードは思う。
快楽を分ち合うのはいつもの事だが、今はこの行為に他の意味が加わっていると実感する。
ホーエンハイムが短く息を詰めた。
エドワードを抱きしめる腕の拘束が強くなったと思ったら内側に満たされる感触がする。
それを感じた途端にエドワードも達した。
たまらなくヨかった。
循環する快楽。
体を通してお互いを感じる事が尊い事に思える。
他にはもう何も考えられない。
今はエドワードは目の前にいるホーエンハイムの事しか考えられなかった。
熱くて嬉しくて切なくて哀しくて・・離れたくない。
初めての感覚だった。
向きを変えるほんの僅かの空間でさえも寂しくて、絡みあい交わりあい、ひとつになっていたいと心の底から感じるのだった。
熱病に魘された気持ちがエドワードの全身を満たす。
今まで感じた事のない深さで深められ、高く舞い上げられる。
「なんでだろう・・いつもよりイイ・・・」
ぽつりとエドワードは呟いた。
「すごく感じる」
ホーエンハイムが頬を撫でるとエドワードは充足した満足気な笑みを返す。
繋がった所が燃えそうに熱く、その場所から溶けているように感じる。
「あんたと・・ひとつになっているって気がするんだ」
「そうか」
ホーエンハイムは嬉しそうに笑った。
いつもの寂しげな笑顔ではない、晴れやかな明るい笑顔で。
その笑顔を見てエドワードの胸から温かさが溢れ出す。
満たしてあげられる喜びを体で感じる。
寂しさと孤独の中で生きてきたホーエンハイムを一時にでもその世界から抜け出させてあげられたとエドワードは感じた。
「あっ・・また・・出そう」
「何度でもイきなさい」
ホーエンハイムが優しく耳元で囁くとエドワードはぶるっと身震いした。
「何度でも注いであげるから」
瞳を見つめ合い視線を絡ませあう。
行為に没頭していく。
二人の夜はまだ始まったばかりだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーー おわり 2006-08-15 作成
|