お遍路「秋の土佐路をゆく」

テレビ番組「街道てくてく旅 四国八十八カ所を行く」のブログ版

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  第59話 横浜から来た野宿青年 (2) (六十番横峰寺  周桑郡小松町)

 お遍路 36日目  8月16日
 
 この日の宿泊先、京屋温泉旅館に着いたのは10時過ぎだった。とりあえず、宿に荷物を置いて身軽になる。Kさんの荷物も預けて横峰寺に向かうことにした。
 
 登山道は勾配がきつく確かに難所であった。しかも上に登るにつれて道幅が狭い。参拝者のクルマやマイクロバスが後ろから尻を突くことになる。もちろん、脇へ寄ってクルマに道を譲るが、ひとたび動きを止めた足は大地に吸引されたかのように重くなる。

 2時間かけて横峰寺に到着。参拝を済ませて休憩所に腰をおろしていると、日焼けした青年が姿をあらわした。通常の山道ルートを来た野宿遍路である。
 たちまちKさんとその青年には言葉が行き交う。野宿同士の気安さもあって、意気投合しているようだった。腕時計の針は1時を指していた。

 さて、メシ時である。さきほど、宿の売店で昼食を買うつもりがうっかり忘れてしまった。でも、ザックには予備のクッキー2枚とカロリーメイトが1箱ある。
 「メシにしようか」、とKさんを誘うと、「食べるものは持っていない」、と平然と答える。 ここは山の上のお寺。売店はない。ペットボトルの自販機があるだけだった。

 「それなら、これを分けよう」。手持ちの半分を彼にわたし、自分はさっさと食べてしまった。
 Kさんもすぐクッキーは口にしたが、なぜかカロリーメイトには手をつけない。

 5分も過ぎただろうか、Kさんがカロリーメイトの包装紙を手でちぎった。そして、2本あるバーの1本を傍らの野宿青年に差し出すではないか。なんと、その青年も昼食の用意がなかったのだ。どうやら、Kさんがカロリーメイトに手をつけなかったのは、大阪の青年の様子を見定めるためのようだった。
 青年たちが昼食にまで頭がまわらなかったのか、それとも、最初から食べるつもりがなかったのか、私にはわからない。ただ、食料を持たないお遍路がいる。そのことを留めおきたい。

 横峰寺の下りは予想以上につらかった。あえぐように登った坂道が、今度は、気を抜けば踏み出す足に加速がつき前のめりになる。それもアスファルトの道。今にも膝が折れるのでは、とびくびくしながら足を踏み込む始末だった。

 結局、下りに予想以上の時間を要したため、往復5時間もかかってしまった。
 宿に着くと青年たちの姿はもうない。彼らのねぐらはどこなのか。この先は、へんろ道がJR予讃線と並行している。駅での寝泊りになるのだろう。彼らに気がとがめるが、洗濯機をまわしながら温泉に身を浸すことにしよう。
(画像は 山道から見た西条市) 

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ひきこもり青年の歩き遍路1〜だまされたと思って3日歩いてみろ をアップしたらあなたの記事が紹介されましたので訪問しました。
くわしい遍路記録ですね。
また来てみます
よかったらこちらの記事へ訪問してみてください。お待ちしています。

2012/12/15(土) 午後 0:10 [ moriizumi arao ]

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