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看護師の宮子(みやこ)あずさは「本音のコラム」(東京新聞12月20日付)でこう述べている。
東京大学医学部付属病院が労働基準監督署の是正勧告を受け、医師や看護師、事務員らのべ七百人に対し、合わせて九千七百七十六万円を追加で支払ったそうである。 昨日偶然ネット上に「看護師不足 過酷な夜勤に疲弊 ナースコール鳴りやまず」(毎日新聞社配信)という記事が流れた。それによると「医師不足が問題になっているが、実は看護師不足も深刻化している。厚生労働省の検討会の推計では、全国で看護師など看護職員が11年時点で5万6000人不足し、25年には最大で約45万人も足りないおそれがある。看護師たちは過酷な勤務で疲弊し、医療の安全確保にも影響が及ぶ。看護の現場で何が起きているのかを追う。」として救命救急センターも備えた兵庫県豊岡市にある公立豊岡病院の深夜勤務に記者が密着取材しルポを発表している。
宮子の言うように旧態依然として看護師のサービス残業に頼っているようでは深刻な看護師不足は一向に解決しないだろう。看護師不足を解消するためにはまず看護師の待遇改善が先決だ。看護師の自己犠牲の上に成り立つような医療は医療本来の姿ではない。医療は人権である。その国の人権状況を知りたければまず病院へ行ってみることである。その意味で医療従事者の人権が改善されてこそ患者の人権も守られるというべきである。
なぜ医療が人権かといえば、ノルベルト・フォラツェン著「北朝鮮を知りすぎた医者」(草思社刊)を読めばわかるが北朝鮮では医薬品や治療器具の不足で麻酔なしで盲腸炎手術を行うというおそるべき現実があるからだ。
二年前心疾患で公立病院に入院した。生まれて初めての入院だった。手術までの四日間は一人でトイレにも行けない状態でその都度看護師の助けを借りた。夜間は夜間で定期的に巡回に来てくれ、尿瓶に溜まった尿を始末してくれた。手術も成功し献身的な看護のおかけで予定通り退院し、今日に至っている。今は年一回の定期検診を受けるだけである。
夜間労働は昼間の労働に比べそれだけで心身に負担がかかるはずだ。それでも不平不満を言わず患者の要求に応えている看護師に感謝の気持ちで一杯だった。こういう仕事はやはりお金のためだけではなく使命感がないとできないなと思った。
しかし、いくら使命感とは言え、超過勤務手当も満足に支払われないような状況はおかしい。宮子が指摘するように最低限度タイムカード通りに賃金が支払われ、そして何よりも交代制で十分な休息が与えられることが大切だと思う。
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看護師不足は今に始まったことではなく20年も前からずっとあったこと。でも、国の対応は看護師をたくさん作ることばかり。
つまり「数を増やす」ことしかやってこなかったから。
看護師の待遇改善は何にも考えてこられなかった。
でも、ここの意見は他とは違ってて本当にほっとした。
私も働いているころは、残業を認めてもらうのに師長のハンコ(許可)が必要で、残って仕事しがちな人は「仕事が出来ない人」として評価された。
だから、黙って夜勤入りや夜勤あけにサマリーやら書類の記入をやって、師長には何も請求せず、黙って働いていたものだった。
もう看護師に戻る気はないけど。体壊したので。
2010/12/22(水) 午後 5:19 [ マーブル ]
マーブル様
コメントありがとうございます。
以前看護師をやってらしたのですか?
2010/12/23(木) 午後 0:36 [ 天 后空 ]