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2019年08月

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   この作家は見るからに好きになれない。外見もさることながらそれ以上にその中身が好きになれない。本書はキンドル版に入っていないので書店でアナログ版を買った。久しぶりの書籍講入である。現在読書中である。ヤフーブログへの書き込みが今週末で終了するのでそれまでに読了して読後感をアップできるかどうかわからない。とりあえずカバーだけアップした。これがヤフーブログの最後の書き込みになるかも知れない。
   「幻冬舎の創立25周年と銘打たれた同書は、縄文時代から平成に至る日本の通史であり、現在(2019年7月)までに65万部を発行している。しかし、刊行直後から事実関係の誤りや「ウィキペディア」を含む他文献からの剽窃、無断引用が指摘され、その是非をめぐって著者の百田氏や編集者の有本香氏が弁明、反論する状況が生じていた。
  なかでも批判が大きかったのは、幻冬舎が指摘された誤りを重版時に告知なく修正し、それに関する説明が一切なかったことである。」(はじめに)
    しかるに本書では第1刷から9刷までの「全正誤表」と「パクリ事例」を具体的に上げている。
  百田尚樹氏と言えば、ボクに言わせれば、「歴史修正主義」と「反知性主義」の代表選手のようなもので、作家としても誠実さと品格が欠如している。

    さてボクも真剣に移転先を考えなくてはならない。条件の一つは途中でサービスを終了するようなヤフーブログの二の舞を踏まないようなブログを探さねばならないということだ。

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別冊宝島編集部編
百田尚樹『日本国紀』の真実
初版2019年9月4日
定価1、500円(税込)

欲望の資本主義2、3



    ヤフーブログへの書き込み期限が8月31日(土)と迫ってきた。とりあえず『欲望の資本主義』の続編2、3のカバーだけをアップしておく。マルクス経済学が厳密には経済学批判であるように、本書は資本主義批判の書といえるかも知れない。
 
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欲望の資本主義


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    本書はNHK番組『欲望の資本主義』(BS1)の書籍化だ。もとより普段テレビを見ないボクはこの番組を見ていない。生まれた時からテレビのない時代に育ったボク(ら)にとってテレビを見ないことは苦痛でもなんでもない。見なければ見ないで済む。
  本書の存在を知ったのは電子書籍リーダーの「あなたへのオススメ」である。サンプル版を読み、目次に目を通してその刺激的内容に興味を持った。番組のナビゲーター兼本書の執筆は大阪大学大学院経済学研究科准教授の安田洋裕氏である。
   ボクは大学で商学を専攻した。商学部では経済学と商学を平行して履修する。経済学は近代経済学(近経)とマルクス経済学(マル経)とに分かれており、自由に選択できる。記憶のままにたどれば、ボクが受講した金融論、財政学、商業経済、経営学、交通論、経済地理などは近経、経済原論、国際貿易論、労働問題、経済史、西洋経済史などはマル経だった。その他日本経済史や経済学説史も印象に残る講座だったが、どちらの系統かわからない。 
  初年度の英書講読ではアダム・スミスの分厚い『国富論』を読まされたし、3年度のフランス語経済学ではマルクスの『資本論』の抜粋をフランス語で読まされた。英語経済学のテキストは『Modern American Capitalism(現代アメリカ資本主義)』だった。経済原論はレーニンの著作がテキストだった。
  個人的には近代経済学はわかりにくく断片的な知識はあるが、点と点を結びつけて線として理解することができなかった。その点マルクス経済学は体質的に理解しやすい。
    序文でも新古典派経済学やマクロ経済学、また著名な経済学者の名前が出てくるがどうもわかりにくい。しかし、現実の経済政策はこうした経済理論に基づいて手が打たれているのであろう。
   さて、 注目の目次について見てみる。
  序文 トップランナーたちとの対話が生む多様な視点  安田洋裕
  第1章 「アダム・スミスは間違っていた」
  “近代経済学の巨人・スティグリッツ”   
   第2章 「資本主義は成長がマストではない」
  異端の奇才・セドラチェク  
   第3章 「資本主義は完璧じゃない。労働のない社会が来る」
  未来をクールに見る投資家・スタンフォード
   特別対談 「成長資本主義が世界の不安定化を招いている。GDP至上主義と決
         別せよ!」  
  セドラチェク×小林喜光
  「欲望」とは? そして問いは反復される-あとがきにかえて 丸山俊一
    ※下線天后空

  「欲は美徳」というのが資本主義の精神だ。欲望の無限連鎖、欲望の全開。
暴走する資本主義に対してこれにブレーキをかけるのが社会主義的政策だ。過当競争の抑制、搾取の根絶、所得の再分配、格差解消、社会保障の充実。
  金さえあればなんでも手に入るのは資本主義の美徳だ。一歩スーパーに入ればあふれるばかりの食料。ひとたび物流が途絶えれば食料不足になり、飢餓、餓死の危険にさらされる。豊富な物流は市場原理が正常に機能している証拠である。経済の基本は資本主義であり、市場経済だと思っている。しかし行き過ぎた資本主義は果てしなく貧富の差を拡大するのでこれを是正する政策が必要である。
  生産手段の国有化、目的意識的協業、計画経済などの社会主義経済はすでに破綻したことが証明された。中国も、ロシアも市場経済に舵を切った。市場経済を否定してるのは今や北朝鮮くらいだろう。恒常的に物不足が続いている。このように見てくると市場経済は意外と人間の生存に適しているのかも知れない。


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   ボクの住む地域でも相次いで再開発地域に指定され、タワーマンションが建つようになった。完成したものだけでも3棟、建築中のものも含めると今後10棟前後になるのではないかと思われる。数十年後には街の景観がすっかり変わってしまうことだろう。我が家は都内二か所のマンションに区分所有権を有しているが、一つは再開発が決定し、来年には等価交換による抽選が行われる。もう一つは再開発予定地域であり現在大手不動産会社主導で協議中である。どちらも偶然である。
  2000年(平成12年)から建築基準法の容積率が緩和され、都内でも相次いでタワーマンションが建てられるようになった。サンプル版を読み、目次を見るだけでもタワーマンションの行く末は決してバラ色でなさそうだ。
   話題本『新・日本の階級社会』の著者・橋本健二氏(早稲田大学教授)は「新中間階級の現在の象徴が超高層・タワーマンションです。(中略)タワーマンションとは、日本版の(周囲と分離された)『ゲーテッド・コミュティー』ではないでしょうか。」(「朝日新聞」7月17日)と述べている。
  近所にタワーマンションに住む知人がいる。再開発前の民家に住んでいたころは気軽に訪ねたが、高層マンションに転居してからは一度も中に入ったことがない。セキュリティが厳重で容易に他人を寄せ付けない雰囲気がある。まさに周囲とは隔絶されたゲットーのようなものだ。地域社会、人間関係すら分断しかねない。

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