その時株価は動いた

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ついでに今年3月に相場がバブル後最安値をつけた時の識者の予想を掲載した日経記事。
いまから考えればこの記事は妥当な予想を載せていたことになりますね。年末にかけて1万円前後、経済対策が奏功するという解説は現時点から見て妥当でした。

日経平均バブル後最安値――市場関係者、「3―4月が底」見方多く(景気がわかる)2009/03/10, 日本経済新聞 朝刊, 3ページ, 有, 469文字


 市場関係者に年末までの株価の見通しを聞いたところ、三―四月に安値を付けるとの見方が多かった。金融面の不安は根強いが、各国の経済対策で世界景気が次第に持ち直すとの観測も浮上しており、日経平均が年末にかけて一万円前後に上昇するという予想が多い。
 市場関係者五人の下値予想は六二〇〇―七〇〇〇円。金融不安の再燃で外国人による日本株売りは続くとみられる一方、株価の底入れは近いとの見方も少なくない。「米国などの政策対応で過度の不安が和らぐ」(マネックス証券の村上尚己チーフ・エコノミスト)とみているからだ。
 日本政府による株価対策への期待感も根強い。バークレイズ・キャピタル証券の宮島秀直氏は「対策がまとまれば、三月中に八二五〇円程度まで上昇しそうだ」とみる。
 各国の景気刺激策の効果で「年後半に企業業績が回復に向かう可能性もある」(富国生命保険の鳥居直之氏)。
 もっとも年後半の株価回復シナリオも「政策頼み」の面が強い。大和証券投資信託委託の長野吉納氏は「経済指標の下げ止まりがみえない限り、株価は自律反発の域を出ないだろう」と指摘している。

現在の相場環境はほとんど死角なしの上昇相場であることは誰もが認めるところです。昨夜の雇用統計の予想を上回る改善は、最後まで残った雇用面の懸念を払しょくして相場参加者に澄み渡った青空とくっきりとした山々の稜線を提供しているような気がします。

さて、思えば今年3月までの下落相場の起点は2007年7月上旬でした。7/9に年初来高値を更新した後、日経平均は今年3月まで下落トレンドを辿りました。私がかねがね興味があったのは、サブプライム問題の顕在化により株価下落が始まる直前と直後がどのような相場環境にあったのかということです。

そこで、日経テレコムを使ってその当時の日経新聞の相場解説を読んでみました。

まず下の記事が日経平均が最後の年初来高値更新を記録した翌日7/10の朝刊です。企業業績拡大期待、機械受注予想以上の伸びと、ポジティブな材料の記述がメインで、特段この後の下げを示唆する材料は見当たりません。これを見るにつけ、少なくとも日経新聞の相場解説を読んでも相場の行方はわからないのだと改めて実感します。

日経平均が年初来高値、業績拡大期待広がる、参院選など不透明、上値重いとの見方も。
2007/07/10, , 日本経済新聞 朝刊, 20ページ, 有, 909文字, スコア:56

 九日の東京株式市場で日経平均株価が約三週間ぶりに年初来高値を更新した。背景にあるのは円安進行などを追い風にした企業業績の拡大期待の広がりだ。同日発表の機械受注統計が予想を上回る伸びだったことも投資家心理の改善につながった。ただ世界的な金利上昇や参院選の行方など不透明要因もあるだけに、上値は重いとの見方が残っている。
 九日の東証一部では九十三銘柄が年初来高値を更新。なかでも信越化学工業やコマツ、任天堂は連日の上場来高値となった。「四―六月の中国向け売上高は前年同期比二倍になったもよう」(コマツ首脳)など、新興国市場を中心に海外で稼ぐ企業の好調ぶりに、市場の評価は高まっている。
 為替の円安進行もプラスだ。輸出企業の多くは期初に一ドル=一一五円程度の為替水準を想定していたが、現在は同一二三円台で推移している。トヨタ自動車の場合、一ドル一円の円安・ドル高は三百五十億円の営業増益要因だ。「業績の上方修正の可能性を先回りして買う動きが出ている」(大和証券SMBC)
 九日発表の五月の機械受注統計が予想を上回る伸びを記録。「国内景気の改善を裏付ける内容で企業業績の追い風になる」(第一生命経済研究所の嶌峰義清・主席エコノミスト)と受け止められた。
 全国上場企業(新興企業、金融を除く)の二〇〇八年三月期の連結経常利益は前期比三・五%増の見通し。市場では予想は保守的との見方が多く、主要なシンクタンクは八%前後の増益率を見込む。今月下旬から本格化する四―六月期の業績開示への期待が高まっている。
 投資家も強気に転じている。QUICKが今月三―五日に機関投資家の株式運用者に実施した月次調査では、株式の組み入れ状況について「多め」「少なめ」の分布状況から作成した組み入れ指数が六一・〇。前月比〇・四ポイント上昇し〇六年四月以来の高水準となった。この数値が高いほど株式投資に積極的なことを示す。
 もっとも市場には慎重ムードも漂う。国内消費の足取りの重さを気にする市場関係者は少なくない。「日銀の利上げ観測や参院選など先行き不透明要因がくすぶり、積極的に上値は追いにくい」(みずほ投信投資顧問の柏原延行執行役員)との声は多い。


次に、下落を開始した直後7/12の記事です。サブプライムローン問題と、米国株のボラティリティの上昇を警戒しています。この記事は妥当にその後の行方を示唆している気がします。

米株変動性高まる、日本市場に警戒感、安定相場に転機も。2007/07/12, 日本経済新聞 朝刊, 18ページ, 有, 987文字


 株式市場で米国株相場の変動性の高まりに対し警戒感が強まってきた。住宅ローン問題など不透明要因がくすぶり投資心理が不安定になっているためで、突然、波乱の展開となる可能性をはらむ。米株の動向は日本株にも影響するだけに国内投資家も身構えている。
 市場関係者が注目するのは、米シカゴ・オプション取引所のVIX(ボラティリティー指数)。相場の先行きが不安定とみる投資家が多ければ上昇する指標で、投資家の恐怖心理指数とも呼ばれるものだ。
 二月末に始まった世界連鎖株安時点ではVIXは一時二〇まで上昇し、日本株にも株安が波及した経緯がある。その後いったん落ち着いたが、六月以降は再び上昇基調。前日には一七・五七まで水準を切り上げてきた。「VIXの上昇は株価の調整リスクにつながりやすい」(高塚孝一・ユナイテッド投信投資顧問シニアファンドマネジャー)との見方につながっている。
 米国株が不安定を増した場合の日本株への影響について、大和総研の成瀬順也シニアストラテジストは輸出関連企業の選別につながるとみる。「米消費市場へ依存度が高い企業を避け、欧州や新興国市場で収益を上げる輸出企業に投資家の評価が高まる」という。
 十一日には米国で収益を稼ぐ自動車や電機大手には売りが目立ったが、コマツや日立建機など新興国に強い機械関連株は逆行高となった。
 米ゴールドマン・サックスによれば、VIXは今後も上昇が続く公算が大きい。インフレ再燃や実質金利の上昇に加え、「サブプライム(信用力の低い個人)向け住宅ローンや企業向け融資でリスクが高まっている」からだ。世界的なカネ余りが支えた安定した株高局面は転機を迎えつつあるとの見方といえる。
 一九九〇年代後半から二〇〇三年にかけVIXは二〇―四〇で推移していたため、今回の上昇を「正常化の過程」と見る関係者も多い。その場合、信用リスクへの意識が高まるため、小型株は敬遠され、大型株に投資家の資金が集まりやすいという。
 ▼VIX(ボラティリティー指数) シカゴ・オプション取引所がS&P五百種株価指数のオプション指数から算出し、株価の変動性を示す指数。投資家の不安心理を示す指標として知られ、急落局面で急騰することから「恐怖指数」とも呼ばれる。ここ数年、株価が安定しており一〇程度で推移していた。株価が大きく調整する場面では二〇前後に跳ね上がるケースが多い。


ところでそんなさ中でも週間相場展望は下記のようにとても楽観的でした。

NY株――ダウ、1万4000ドル試す(今週のマーケット)2007/07/15, 日本経済新聞 朝刊, 16ページ, 有, 472文字

 ニューヨーク株式相場はダウ工業株三十種平均が初の一万四〇〇〇ドル台に乗せるか上値を試す週となる。企業業績の底堅さ、活発なM&A(企業の合併・買収)や自社株買いが株価を底上げするとの期待から投資家心理は強い。急速な原油高などマイナス材料が上値を抑える可能性は残る。
 先週はサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題を巡って一時株価は調整した。だが「金融不安にはつながらない」(クレディ・スイス)との見方から買い戻し優勢となり、ダウ平均は最高値を連日更新した。
 今週の注目点は企業決算。米トムソンフィナンシャルによれば米主要企業の四―六月の増益率は四・二%に鈍化する見込みだが、世界経済の堅調さから上ぶれを期待する声がある。直近のS&P五〇〇種株価指数先物の売り越し幅は三年ぶりの高水準。需給面からも「買い戻しが入りやすい」(メリルリンチ)。
 とはいえ原油価格は一バレル=七四ドル近くに上昇し小売り指標も悪化。マクロ面には不安もある。十八日の米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言など金融政策を占う材料も多い。
(ニューヨーク=発田真人)


以上、当時いろいろな記事がありますが、少なくとも新聞の相場解説からは明らかな下落相場の兆候はキャッチできないのだと改めて実感した次第です。これは記事を書く人がどうこうではなくて、そもそもそのような情報は大衆の目に触れるようなところに転がっていることは少ないのだということでしょうね。

CB発行で数週間前の半分以下の株価になり、高値の1/10の株価になっちゃったオリックスですが、今朝もストップ安。

そこへIR爆弾を三連発炸裂させて前日終値まで戻し、最後はプラス引けまで持って行きました。

IRを見るとわかりますが、紋切り型で結構怒っています。

第一弾、9:30頃「当社の株価に重大な影響を与える、事実に基づかない情報が流布されていることについて、本日、証券取引等監視委員会に正式に調査依頼した」とコメント。倒産危機や資金繰り問題の噂の流布をけん制したものです。

同時に「国内主要金融機関30行との間で、約1000億円のコミットメントライン契約を更新した」と発表、末尾に「資金繰りについて全く懸念はありません」と付け加えました。これは、金融機関に見放されていませんよ〜、いざとなれば1000億は金融機関から引き出せますよ〜というシグナル。

この2発でストップ安から前日終値まで戻しました。

そして昼ごろ、発行するCBについて引受会社との間で総額1,500 億円の買取引受契約証書が締結されていることを公表しました。これは、CBが売れ残って困っているんじゃないかという不安に対して、そのリスクは引き受け会社が負っていて、CBの1500億は転換価格決定時にオリックスのものになってますよ〜ということを言おうとしているものです。CB売れ残ったらオリックスはどうなるんや〜とのIRへの問い合わせが多かったみたいです。

タイミングとしてはなかなかのもんだと思います。結構売り方は踏まれたんじゃないでしょうか。

お〜もろ〜

最近日経の出来高が細っていますが、最近では昨年12月半ばから年末にかけて同様に出来高が細る現象がみられました。

当時の状況としては、NKは7/13に天井をつけてからの下落過程の途中にありました。11/22の短期底に対するリバウンドが1回あった後の三角持ち合いになりかけた頃です。出来高増加を伴った下落は1/4から始まりました。その後の下げは2800Yくらいの値幅になりました。

下落のきっかけは急激な円高と当日の米国雇用統計懸念でした。当時この下落過程の前後で114Yから一気に106Yまで円高が進行していました。

さて、今回はどうなるでしょうか?

チャートを見ると上昇トレンドから大きく下落して崖を作ったり、底値でセリクラを示現して大きく反発する瞬間があります。そのような大きな転換点に大変興味があるので、今回は記憶に新しい日経連敗記録を樹立することになるベアトレンドの端緒08/6/19周辺について検証してみます。

6/19以前の状況
既にNYは5/19頃よりベアトレンド入りしていました。
これに対してNKは押し目をつけながらきれいに上昇トレンドを継続していました。3/17以来の長期にわたる上昇で、要因は積み上がった空売りの買戻し相場といわれていました。景気後退が確実視される中の上昇でしたので、売り方はかなり踏み上げを食いました。為替は円安トレンドを描き、これも株価上昇要因と考えられていました。このころは原油上昇にもかかわらずNKは強気に上昇していました。

6/19状況
6/19の下落により6/6をヘッドにしたヘッドアンドショルダーを形成しました。今から考えれば空売りはこの瞬間に仕掛ければよいと思うのですが、おそらく大多数の売り方はこの6/19の下落後前回安値を下回るのを確認した後の1回目の戻りを売ろうと考えていたのではないでしょうか。それが押し目なしに連続急降下・・・。売りタイミングはありませんでした。

6/19以降
為替は円安とれんどを継続し、NK株価ときっぱりと縁を切りました。今も連動していません。原油上昇もその後継続しましたが、このトレンドが反転する7/17に先立つ7/14頃にダブルトップを形成して下落に転じました。NYの反転を確認してNKも反転に転じたのでした。

結論
6/19の転換のファンダメンタルズ要因はよくわかりません。テクニカル的には明らかにヘッドアンドショルダーが反転のサインでした。6/19からのベアトレンドを反転させたきっかけはあきらかに原油トレンド転換だったことだけは確かです。

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