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「昨日サンタさんに会ったよ。」 最初何のことだかわからず妹たちも首を傾げた。 モゴモゴ、おかずを噛み砕きながら長女は説明しだした。 前夜寝ようとした長女の前にサンタがやって来て、「君はもう大人になるから今年からプレゼントはないんだよ。去年は特別にあげたんだよ。それから妹たちに伝えて欲しい。君たちの希望のプレゼントは私には高価過ぎる。世界の子供たちみんなに残らずあげたいんだよ。わかって欲しい。」 母はお箸の動きが止まり、妹たちは大きなブーイングの嵐だった。 三女「そんなん有り得へん!!サンタさんは毎年無理言っても欲しいものをちゃんとくれるもん!!」 次女「まだクリスマス違うやん!サンタさんが今来る訳ないやん!!」などなど。。。 確かに二人の言い分は理解出来る。 だけれど無性に長女が愛おしくなった。 いつまでも子供でいたがり、今だ母に抱きしめられたがる長女が色々苦悶した末の結論であろう。 【サウンドキャリアNEO】、次女の希望である。iPodを羨ましがり、説得されての代替品である。8000円ぐらい。 【ギア付き自転車・空色】、三女の希望は20000円ぐらい。 【MISIAのコンサートチケット】二人分で18500円。冬生まれのパパさんといつもお世話になっている哲ちゃんへのプレゼント。 サンタさんとアシスタント母はため息をつきつつ…用意していた。 さて、長女には…と考えていた矢先の発言だった。 これにはpunchを受けた。 14歳の少女は母を思いやってくれる。 母は神様も宗教も信じないが、母の人生に思いがけないプレゼントが降ってきた。それぞれに優しい心を持った子供たち。 形は違えど、この数日三人の子供たちがいろんな大きさの優しさをくれた。 長女が子供時代に決別を告げた日、母は同じ背丈になった長女の背中に手を合わせた。 ありがとね。 あなたはもう少し反抗しても良いし、もっとわがままを言っても良いと思う。 この三年で大人の痛みを十分過ぎる程知りすぎたあなたはどんな大人になるんだろうね。 嬉しさと痛みと温かさを一度に感じた夜でした。 |

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