|
友情や愛情は種を超えるか?
数年前、新聞に「ジュゴンとアオウミガメの友情」の話が掲載されたことがある。
絵本にもなっているので、子どもたちにも知られた話かもしれない。
三重県の鳥羽水族館で飼育されているメスの「セレナ」が、突然体調を崩し、それまで1日25キロも食べていたアオモを5キロしか食べなくなった。
心配した飼育員が原因を探ってみると、なんと同居していたオスのアオウミガメの「カメキチ」を引き離したためとわかった。そこでカメキチを水槽に戻したところ、セレナは元気になったという。
セレナはカメキチを背中に乗せたり仲良くアオモを食べるという。飼育係がカメキチを叱るしぐさをすると、間に割って入ろうとしたというから、二人の仲は友情以上のものがあったのかもしれない。同じ海の中にすむ動物といっても、ジュゴンとカメは哺乳類と爬虫類であり、なぜ仲良くなれるのか不思議なことだ。
友情は種を超えるということか。
また、人間とサルの話もある。宮崎県の幸島という島には野生のサルがいて、この島のメスザルが、若い研究者に恋をしたのだ。その研究者が来ると、そばに来て離れず、足に抱きついたりもしたという。この恋は、研究者の留学により終わってしまったそうだ。
ジュゴンとカメが心を通わせ、メスザルが人間に惚れる事実があることを考えると、そういうことが「絶対ない」といいきれないような気もしてくる。
|