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「アスピリン」に新たな期待 がん予防の臨床報告相次ぐ
 321()80分配信
 
 ここ数年、アスピリンを用いたがん予防の臨床試験の報告が相次いでいる。日本でも先月、厚生労働省研究班がアスピリンの大腸ポリープ(腺腫)抑制効果を明らかにし、大腸がんの予防につながることが期待されている。(平沢裕子)

 ◆1・5次予防
 がんの予防には主に、ライフスタイルの改善などでがんになる人を減らす「第1次予防」と、早期発見・治療でがんから治る人を増やす「第2次予防」がある。アスピリンなどの化合物を用いてがんになることを減らす「化学予防」は1次と2次の中間の「1・5次予防(先制医療)」と位置付けられている。

 先制医療とは、がん発症前に医療的な介入をして発症を防止、または遅らせることで、乳がん予防のために米国女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが両乳房を切除した治療もこれに含まれる。乳がんでは、タモキシフェンとラロキシフェンが米国で乳がんリスクが高い女性への予防薬として承認されている。

 アスピリンは欧米で実施された複数の臨床試験で、がんによる死亡リスクを低下させる効果があると報告されている。中でも、英オックスフォード大のチームの研究が有名で、2010年に医学誌『ランセット』に掲載された研究では、アスピリンを5年以上服用した人は、服用しない人に比べ大腸がんによる死亡率が約半分近く減ったことが報告されている。

 日本でもアスピリンのがん予防効果を探る臨床研究が厚労省第3次対がん総合戦略事業の下、国立がん研究センターや京都府立医大など国内19施設が参加し、平成19年から実施。国立がん研究センター研究所がん予防研究分野の武藤倫弘・ユニット長は「アスピリンは欧米における大腸ポリープの再発を抑制することが分かっているが、日本人を含むアジア人で同様の効果があるかは分かっていない。研究は、日本発のがんの予防薬を出すことが目的でもある」と説明する。

 ◆喫煙者には逆効果
 研究は、大腸がんへ進行する可能性の高い大腸ポリープを摘出した患者311人について、アスピリン、またはプラセボ(偽薬)を2年間投与した後、大腸ポリープの再発を減らせるかを検証した。使われたアスピリンは、医師により抗血小板薬として処方されている薬剤(有効成分はアセチルサリチル酸、100ミリグラム)。結果は、アスピリンを飲んだグループはプラセボに比べ、再発リスクが約40%減少した。ただ、喫煙者ではアスピリンの服用により大腸ポリープが増加することが示された。

 京都府立医科大学分子標的癌(がん)予防医学の石川秀樹特任教授は「大腸ポリープの再発予防におけるアスピリンの有効性が日本人でも示されたのは大きな成果」と喜ぶ。ただし、今回の結果は「アスピリンが大腸がんを完全に予防する」というものではなく、「アスピリンには消化管出血などの副作用を起こす危険もある。自己判断での服用は絶対にしないでほしい」(石川特任教授)。

 大腸がんは欧米人に多く日本人では少なかったが、近年、日本人の罹患(りかん)率が急速に増加。『がんの統計2007』(財団法人「がん研究振興財団」)によると、2015年には大腸がんの患者数は胃がんを抜いて1位になると予測されている。

 国立がん研究センター中央病院内視鏡科の松田尚久医長は「今回の結果は大腸がんの化学予防法の確立を期待させるものだが、さらに大規模な検証が必要だ」と話している。

 【用語解説】アスピリン
 100年以上にわたって解熱鎮痛薬として世界中で使われてきた。約40年前、少量使うことで血栓をできにくくし、血液をさらさらにすることが分かり、心筋梗塞や脳卒中を予防する薬として脚光を浴びるようになった。がんの予防薬としての使用を認めている国はまだないが、心筋梗塞や脳卒中の予防薬として認めている国はある。日本でも、一度心筋梗塞や脳卒中を起こした患者に対し、次の発作を予防する予防薬としての使用は認められている。
最終更新:321()932分   
 
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アスピリンは、高血圧の患者に処方される薬だが、
血栓ができるんだよね・・・
 
高血圧の予防薬とか言っても、
下がらないから、利尿剤と抱き合わせ処方する。
 
毎日利尿剤だから、脱水で体調が悪いと思った時には、
脳梗塞を発症してしまっていたり・・・。
 
入院後は、問題のプロプレスが処方されたり・・・
処方薬で予防などできない・・・し・・・
 
 
薬は次の病名をプレゼントするためのまき餌・・・
 
血栓ができてしまったら、血栓と共存するしかないといわれる・・・
 
引っかかってしまったら、終わりか・・・様々な不自由・・・と言われているが・・・
 
  
 
EMXGOLDの飲用で、その血栓が消えてしまう〜♪
 
1〜5%くらいのもの、2週間飲用・・・
次の検査の時には血栓が消えてしまっていた。
 
 
1,000〜1,500ml/日   母に使い効果を確認できた
 
 
*********************
 
 
 
 
薬剤による大腸がん予防に向けた臨床試験、国内初の成果
がんのリスクとなる大腸ポリープの再発をアスピリンで約40%抑制
罹患率の高い大腸がんの有効な予防法の確立に期待
2014213
独立行政法人国立がん研究センター
京都府立医科大学

本プレスリリースのポイント
アスピリンにより大腸がんの前駆病変であるポリープ(腺腫)の再発リスクを約40%減少(非喫煙者では60%以上減少)
大腸がんの化学予防へ向けた臨床試験(無作為化比較試験)において国内初の成果(アスピリンを用いた研究ではアジア初)
既に安全性の確立している廉価な既存薬の新しい薬効発見(ドラッグ・リポジショニング)により実現
今後、大規模検証により罹患率の高い大腸がんの予防法としての確立が期待できる
 


独立行政法人国立がん研究センター(理事長:堀田 知光、東京都中央区、略称:国がん)および京都府立医科大学(学長:吉川 敏一、京都府京都市)など、全19施設の多施設共同研究グループ(下記参照)は、薬剤による大腸がん予防につながる臨床試験を実施し国内で初めてその有効性を確認しました。本研究は、第3次対がん総合戦略研究事業「がん化学予防剤の開発に関する基礎及び臨床研究」(研究代表者:武藤 倫弘 国立がん研究センター研究所 がん予防研究分野)による研究グループ(事務局:石川 秀樹 京都府立医科大学分子標的癌予防医学)によって行われました。

本研究は、大腸がんへ進行する可能性の高い大腸ポリープ(腺腫)を摘除した患者に既存薬である低用量アスピリン腸溶解錠を2年間投与、311名による無作為化比較試験で再発リスクを検証したところ、40%程度抑制する結果が得られました。この有効性は、喫煙者では示されず、非喫煙者に限り有効であることも新たに分かりました。

論文は、国際的な消化器病関連ジャーナル誌「GUT」に掲載予定で、オンライン にて先行掲載されました。

日本人が罹患しやすいとされる大腸がんは、胃がんに次いで2番目に高く、がんの母地となる腺腫は40歳代以降で約半数の人々が保有しているとの推計もあります。本研究成果は、大腸がんを化学物質で予防する、つまり「化学予防」という新たながん予防法の確立につながるものです。研究グループでは、根治・予防・共生を目指す今後のがんの予防領域において、研究と診療の強力な連携のもと、さらに研究をけん引、推進していきたいと考えています。より大規模な検証を実施し有効な予防法としての確立と、家族性大腸腺腫症(家族性大腸ポリポーシス)やリンチ症候群(遺伝性非ポリポーシス大腸がん)のオーファンドラッグ(希少疾患薬)としての承認等も目指してまいります。

1.背景
化学物質でがんを予防するという「化学予防」の研究は、時間や費用がかかるため、民間や大学では取り組みにくい研究分野です。米国では乳がんの予防薬としてタモキシフェンとラロキシフェンが承認されていますが、海外に比べ日本での研究は進んでいません。また、近年では、最初のがんが完治しても新たながんの発生が認められることも少なくなく、診断や治療の研究開発に加え、がんの化学予防など未病状態からの先制医療の確立がますます重要になっています。

アスピリンは、解熱鎮痛薬や抗血小板薬として長年使用されており、ヨーロッパ諸国や米国では、大腸がんの抑制に有効性を示す臨床試験研究結果が出ていますが、アジア人におけるエビデンスは乏しいのが現状です(無作為化比較試験レベルでは無かった)。大腸がん罹患率の比較的高い日本において廉価な既存薬剤の新薬効発見(ドラッグ・リポジショニング)によりその発生を抑制し得る可能性を見出したことは医療経済への貢献も大きいといえます。

2.研究手法と成果
多施設(19施設)の研究グループは、大腸がんの危険予備群とされる大腸ポリープ(腺腫)を内視鏡的に摘除した患者さん311名に対して、研究協力への同意を得た上で、低用量アスピリン腸溶解錠(100mg/日)1またはプラセボ(偽薬)を2年間投与して、大腸腺腫の再発を抑制できるかを検証する二重盲検無作為割付臨床試験2を行いました。

結果、アスピリン群の方はプラセボ群と比較して大腸ポリープの再発リスクが40%程度減少しました。欧米人で報告されている結果とほぼ同等かそれ以上の効果を示し、アスピリンは日本人の大腸がんの再発も抑制できる可能性があることがわかりました。アスピリンの副作用として懸念されていた出血等の重大な副作用はみられませんでした。また、一部のグループについて詳しく解析するサブグループ解析において、ポリープ発生の抑制効果は非喫煙者においてさらに増強することがわかりました。

1 低用量アスピリン腸溶錠(100mg/日)
医師により抗血小板薬として処方される薬剤で、市販のアスピリン製剤と有効成分または含量が異なる。ドイツ・バイエル社が試験薬剤を提供(利益相反なし)
2 二重盲検無作為割付臨床試験
二重盲検:プラセボ効果や観察者バイアスを避けるため薬(治療法)の性質を医師にも患者にも不明にして行う試験
無作為割付:目的治療群(今回はアスピリン)と対象群(プラセボ/偽薬)にランダムに割り振ること

3.今後の展望
国内初の先制医療薬として、日本人がかかりやすい大腸がんの予防にアスピリンを用いることができれば、大腸がんの罹患数と死亡数の減少および医療費の削減に大きく貢献できると考えます。また、大腸腺腫の増大や大腸がんに対するアスピリンによる発生抑制効果のエビデンスを構築することは、将来的に、遺伝性の疾患である家族性大腸腺腫症(家族性大腸ポリポーシス)やリンチ症候群(遺伝性非ポリポーシス大腸がん)の治療に役立つオーファンドラッグとしての承認につながる成果と言えます。今後は対象を増やした研究をとおして、より確実なエビデンス構築を行い、安全で効果のある予防薬の開発に邁進します。

【国立がん研究センター中央病院 内視鏡科 医長 松田尚久のコメント 】
「過去に欧米で報告されてきた大腸ポリープの再発予防におけるアスピリンの有効性が、今回初めてアジアで無作為比較試験により証明されたこと、またその結果が非喫煙者において強く示されたことは新しい知見で、大腸がんの化学予防法の確立を期待させるものです。今回の結果は、内視鏡的ポリープ摘除後の大腸がんリスクを減少させ得るものだと考えますが、さらに大規模な検証が必要です。また、この試験は消化管出血等の副作用を抑えるように特殊な剤形を使用していることや、アスピリンの内服だけで大腸がんを完全に予防したり、治療できるという結果が得られたものではありませんので、自己判断での服用は避けてください。」

【アスピリンの予防内服の留意点】
心筋梗塞や脳梗塞を起こした患者さんに対する再発予防を目的とした低用量アスピリン内服に関しては、保険適応があり、広く使用されています。しかし、現時点で大腸がんに対する予防的投与についての保険適応はなく、かつ、今回の比較的少数例での2年間の試験経過中では確認されませんでしたが、アスピリンには、消化管出血や脳出血等の重大な副作用を起こす可能性があるため、現時点では、大腸がん予防を目的とした予防内服は勧められていません。今後、副作用の可能性などを含めて、さらに大規模な試験による検証が必要です。特に、消化性潰瘍のある方(禁忌)や、他の疾患を合併している場合など、重大な副作用をきたすおそれがありますので、自己判断でアスピリンを含む薬剤を連用することは避けてください。

原論文情報
阿部 孝
 
(大阪警察病院/宝塚市立病院)
水野元夫
 
(広島市民病院)
岡村正造
 
(豊橋市民病院)
楠 正人
 
(三重大学消化器外科)
田中信治
 
(広島大学病院)
権藤延久
 
(木村病院)
工藤進英
 
(昭和大学横浜市北部病院)
飯室正樹
 
(東住吉森本病院/兵庫医科大学 内科学下部消化管科)
湯川知洋
 
(東住吉森本病院/市立柏原病院)
李 喬遠
 
(守口敬任会病院)
北村信次
 
(堺市民病院)
斉田芳久
 
(東邦大学第3外科・東邦鎌谷病院/東邦大学医療センター大橋病院)
田近正洋
 
(愛知県がんセンター中央病院)
佐々木誠人・城卓志
 
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