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酵素って何?”の巻
前の号では、ボクたちが力を合わせることでEMが出来ることをお伝えしました。
さらに、ボクたちが発酵する過程で生まれるのが「酵素」という、体に大切なものなんです。 酵素がいないと、みんな生きていけません!食べたものが消化・吸収され、体を作ったり調子を整えたりする時、私たちの体の中ではさまざまな物質が休むことなく分解・合成されています。こうした化学反応をスムーズに進めるのが、酵素なのです。人間の体には60兆個の細胞があるといわれていますが、そのひとつひとつが生きていくためにも酵素が必要です。また、酵素は人間の体だけでなく、あらゆる動物・植物・微生物など、すべての生き物にあり、その生命を支えています
体のあちこちで、大活躍。酵素にはいろんな種類があって、体のさまざまな器官に存在し、それぞれの働きをしています。たとえば「消化酵素」と言われるものにもいろいろあって、唾液に含まれている「アミラーゼ」はでんぷんを、胃液に含まれている「ペプシン」はタンパク質を、すい臓にある「リパーゼ」は脂肪をそれぞれ分解します。酵素によって食べ物の成分が分解されることではじめて、私たちの体に栄養となって吸収されるのです。
[その他にも…] ● 体をつくる・呼吸や血圧の調整をつかさどる ● 老廃物を排出し、新陳代謝をうながす ● 活性酸素を除去する…等 。 ● 栄養をエネルギーに変えて体を動かす ● けがや病気の回復を助ける 私たちが元気に生きるために、欠かせない仕事をしています。 でも・・・酵素は減ったり、動きが悪くなることも体の中で大活躍の酵素ですが、体がつくり出す1日の量には限りがあって、病気、疲労、偏った栄養のせいで一時的にたくさんの酵素が使われてしまうと、酵素不足で体に影響が出ることも。また、活性酸素を除去するSOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)酵素など、多くの酵素は年齢とともに体の中で生産する力が弱まり、減少するとも言われています。
ビタミン・ミネラル、そして発酵食品が酵素を助けるビタミンやミネラルの栄養素は、酵素の働きを活発にする「補酵素」の役割も果たしています。また微生物の働きで酵素がたくさん作られる発酵食品も、体にも吸収されやすく、おすすめです。
「人間の体と菌」について、お伝えします。どうそお楽しみに。
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★生活に役立つ微生物★
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EMには様々な使い方があります。
私のEM生活を・・・なんとなく・・・
私のEM生活を・・・なんとなく・・・
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みんなを守る乳酸菌のチカラ!の巻
EMを構成する主要な微生物のひとつ乳酸菌。
ヨーグルトやチーズ、バターなどの発酵食品ではよく耳にする乳酸菌ですが、 EMの中では、仲間の光合成細菌や酵母を悪い微生物から守る働きをしています。 乳酸を生成する乳酸菌乳酸菌とは、その名の通り、「乳酸」を生成する菌のことで、特定の菌を示すものではなく、数百種類もある菌の総称です。エサとなる糖類を分解する段階で乳酸が発生しますが、乳酸菌は通常、分解した糖類から50%以上の割合で乳酸を生成する菌と定義されています。
微生物が乳酸やクエン酸などの有機酸を生成する事は、フランスの化学者でもあり微生物学者でもあったパスツール(1822〜1895)が、1850年代に乳酸菌による乳酸発酵を発見したことに始まります。研究の分野でも人類と付き合いの長い微生物のひとつです。 乳酸で雑菌と嫌なニオイをシャットアウト例えば、漬物で乳酸菌が乳酸をつくると、漬物全体の水素イオン濃度(pH)が下がり、食中毒を起こすような細菌が生きていけない、もしくは増殖することができない環境になります。一般に、pH3.5以下では、病原細菌の生育は起こらないとされていますが、同じpH値の場合は、塩酸などよりも、乳酸や酢酸のような有機酸の方が細菌の増殖阻止効果が強いことが知られています。
滋賀県の鮒ずしに代表される熟(なれ)ずしは乳酸発酵の代表的な食品で、魚特有の臭みは有機酸の働きによって消されます。発酵により、ビタミンなどの有用物質も多く産生するため、栄養学的にも保存食としても魅力的な食品へと変わるのです。 EM活性液の完成の目安としてpH3.5以下という基準があるのは、万が一、口に入っても衛生上の問題がなく、その他の雑菌が繁殖しにくい環境を整えられているからです。また、EMによる悪臭軽減は、乳酸菌の生成した有機酸の中和作用によるものがほとんどです。悪臭物質は、大半がアルカリ性で、酸性の有機酸を散布することで瞬時にニオイが消えます。 様々な分野で活躍する乳酸菌乳酸菌と聞いて最も一般的なのはヨーグルトですが、日本人になじみの深いぬか漬けや醤油・味噌づくりでも活躍していて、中には医療や工業製品に利用されている乳酸菌もいます。 農業や畜産分野でも、発酵肥料やサイレージ(家畜のエサ)をつくる際に乳酸菌は活躍しています。乳酸菌は約40度の最適条件で、米ぬかや油粕、魚粉などの良質の有機物で微好気的(空気が少しある状態)に培養すると爆発的に増殖する性質があります。乳酸菌が増殖するような管理を続けると、有機物が少ない場合に、有機物(栄養分)が乳酸菌によって分解されすぎてしまい、土の力が低下することがあります。 そうしないために、酵母や光合成細菌、ラン藻類など、土の中で栄養分をつくりだす微生物が必要です。多くの微生物は乳酸の殺菌作用によって抑制されてしまいますが、光合成細菌や、酵母は乳酸菌と共生できる性質を持っています。そのため、光合成細菌・乳酸菌・酵母を主体とするEMで米ぬかや魚粉などの有機物を発酵させたEMボカシは、優れた肥料効果と発酵促進効果があります。EMボカシやEM活性液は広く農業利用されていて、土は栄養分の分解と合成をくり返しなが豊かになり、作物がよく育ちます。このような土の状態を「発酵合成型土壌」といい、農業には理想的な土の状態になります。 |
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“光合成細菌ってすごい”の巻 Part2
全2回連載
Part2 光合成細菌の特徴 連載2回目となる今回も、EMの中心的存在である光合成細菌について。 前回は光合成細菌が生きる条件、EMで酵母・乳酸菌と複合培養している理由についてお伝えしました。 今回は光合成細菌による光合成と、光合成細菌とその他の生物との関係についてです。 光合成細菌の光合成は植物のとちょっと違う 植物は太陽のエネルギーを利用して水(H2O)を水素(H2)と酸素(O)に分離します。水素は、炭酸ガスを還元して糖の合成に使われ、酸素は空中に放出されます(完全光合成)※1。植物の光合成によって生成される有機物は、地球上のあらゆる生物のエネルギー源として使われて循環しています。
一方、光合成細菌は太陽のエネルギーを利用して、光合成を行う際に必要な水素(H2)を、硫化水素(H2S)※2、メタン(CH4)、アンモニア(NH3)などの還元物質から切り離して利用しています。そして、その生成物の一部を自分たちが動くためのエネルギー源にすると同時に、炭水化物、アミノ酸、タンパク質、抗酸化物質などの多様な物質も作り出しています。 また、植物の光合成は太陽の全体のエネルギーから換算すると10%以下※3しか利用できませんが、光合成細菌は植物が利用できない紫外線やマイクロ波など、あらゆるエネルギーを利用する事ができます(太陽エネルギー全体の90%以上)。放射線などのエネルギーも利用する事ができるため、福島県でも様々な用途で使用されています。 ※1 植物と光合成細菌の光合成: 植物と光合成細菌の光合成:植物は光合成に必要な水素を水から得て、酸素を発生させますが、そのような光合成は「完全光合成」と称されています。それに対し、光合成細菌による光合成は、必要な水素を水ではない還元物質から得るので、酸素を発生させず、「不完全光合成」と言われています。 ※2 硫化水素: 腐った卵に似た特徴的な強い刺激臭があり、目、皮膚、粘膜を刺激する、人間にとって有毒な気体です。 ※3 植物の光合成: 植物は、700〜800オングストローム(可視光線の領域)の光しか利用できません。 光合成細菌が増えれば、水も土もよみがえる 光合成細菌による分泌物によって、植物プランクトンや藻類などが増え、藻類の持つ浄化力でさらに水がキレイになっていきます。さらに、光合成には水素が必要ですが、光合成細菌はその水素を得るためにも、水中の硫化水素やメタン、アンモニアなどを分解して利用します。また、光合成細菌の生成物によって土壌や水中の抗酸化力が高まり、腐敗性の微生物の働きを抑えますが、同時に合成系の微生物(アゾトバクターやリン溶解菌、シアノバクテリア、コケなど)の活動を活発にします。水環境では、そうなることで植物性・動物性プランクトンが増え、さらに、それをエサとする小魚が増え、生態系ピラミッドが成り立ちます。 しかしながら、自然界では、光合成細菌は腐敗菌と共生する事が多いため、その力をほとんど発揮できない状況にあります。前号でもお伝えした通り、EMは、光合成細菌が安定してパワーを発揮できるようにするため、腐敗菌に代わって乳酸菌と酵母との共生関係が成立しています。そのカギは、腐敗菌が増えることができないpH3.5以下の複合培養方式となっていることです。 |
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“光合成細菌ってすごい”の巻 Part1
全2回連載
Part1 光合成細菌の特徴 EM(有用微生物群)の特徴は、何といっても、乳酸菌・酵母・光合成細菌などの有用な微生物たちが共存しているところ! その中でも、中心的存在なのが光合成細菌。 今回は、その光合成細菌についてご紹介します。 EMの光合成細菌は赤い乳酸菌や酵母はそれぞれ、ヨーグルトやパン・ビールなどでおなじみの微生物ですが、光合成細菌というのは、あまり聞き慣れません。しかし、光合成細菌は1830年代、すでに数種類が微生物として発見されており、その後、農業や水質浄化、環境保全に有用な微生物として研究されています。
光合成細菌は大きく、「紅色硫黄細菌」「緑色硫黄細菌」「紅色非硫黄細菌」の3つに分けられ、EMを構成する光合成細菌は「紅色非硫黄細菌」に分類されます。「紅色」の名の通り、光合成細菌を主体とするEM3号の色や、EM活性液を光に当てていると赤っぽくなることから想像できます。あれは、太陽の光を受けて、EMの中の光合成細菌が活発に動いている証拠なんです。 過酷な環境でも、生きられる光合成細菌は、水田や河川、海岸の土、下水処理場など、水がたまっているところには、どこにでも存在しています。彼らが生育するのに最適な温度は約30℃と言われていますが、水温0℃の南極の氷の下や、90℃にもなる高温地帯でも生息が確認されています。
また、耐塩性にも優れ、10%以下の食塩濃度では十分に生育でき、食塩濃度が30%にもなる塩水湖でも確認されているとか。 光合成細菌は実にタフな微生物と言えるでしょう。 いい仲間と一緒になると、パワーアップ光合成細菌が農業や水質浄化に有効であることは、すでに多くの研究者が発表しています。その一方で、周囲の微生物に影響されやすく、腐敗菌などの有害微生物が多い環境では、そちらになびいてしまい、本来の良さを発揮することができません。 そんな光合成細菌の弱点を克服するのが、有用微生物である酵母や乳酸菌との組み合わせであるEMです。酵母などの微生物は有機物をエサ(基質)として分解していきます。それらが分解された後にできる有機酸やアミノ酸などは光合成細菌の絶好のエサに。つまり酵母は、光合成細菌の食事を用意してくれる家政婦さんのようなものです。 かたや乳酸菌は、糖類などをエサ(基質)にして乳酸を作り出します。乳酸には強い浄菌力があるので、有害な微生物も近寄れなくなり、光合成細菌が有害微生物になびいてしまうこともなくなるのです。いわば乳酸菌は悪いモノから守ってくれるガードマン。こうした仲間によって、光合成細菌は持ち前のパワーをよりアップさせることができるのです。 |
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“EMは何からできているの?”の巻
よく「EM菌」という人がいますが、実は単体の菌ではありません。
EMとは複数の有用な微生物を共生された有用微生物群です。名前はEffective(有用な)Microorganisms((微生物たち)の英文の頭文字に由来しています。その名の通り、良い働きをしてくれる微生物たちが共存することでよりパワーを高め、農業や園芸、暮らしの中の衣食住、健康づくりにも効果を発揮してくれるのです。そこで今回はEMをかたちづくる微生物たちをご紹介しましょう。
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