化学物質に過敏。食材はEM育ち。 ∞いのちはつながっている∞

■6000ベクレルを越える放射線量もEM使用で、検出限界値以下■心臓は1%機能しなくなっただけで25%が機能不全に

「検証 朝日新聞とツイッター」

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3回:EM攻撃は朝日から始まった
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm150909.php
 「ニセ科学」というレッテルで、EM(有用微生物群)の環境活動が、膨大なデマ情報と誇張のツイッター・アビューズにさらされている。ツイッター・アビューズとは、ツイッターでの悪意のある誹謗・中傷のことを言うのだが、近年、ますますエスカレートして社会問題になっているのだ。陰湿でしかも悪意に満ちた投稿が連続すると、もう誰にも止められない。それは集団的なイジメのようなものだ。このまま放置すれば人を死に追いやる危険すらあるのではないか。朝日新聞の不適切な取材記事で、ツイッターによるEMへの攻撃が激化した。信用棄損や業務妨害、このようなツイッターによるEM叩きのその現実を報告しようと思う。      DND編集長、ジャーナリスト・出口俊一
 
不適切な取材と罪作りな記事
 朝日新聞青森総局の長野剛記者が、201273日付と11日付の2回、EM(有用微生物群)の批判記事を青森県版に書いた。記事に不適切な取材が随所に指摘された。特に問題とされたのは、でっち上げられた「談話」だ。EMの開発者で琉球大学名誉教授、比嘉照夫氏の「談話」で、水質浄化に関わるEM効果について、「重力波と想定される波動によるもの主張する」と喧伝されたのだ。それも7日と11日と連続した。
 比嘉氏は会ってもいないし、取材も受けていない。本人が、まったく知らないところで勝手に載せられたのだから、ご本人は「朝日に嵌められた」という思いが強いのではないか。「談話」に取り込んだ16文字の引用も説明不足というか、舌足らずなため、読者に大いなる疑問を与える結果となった。これが故意に画策されたものだとしたら卑劣でその罪は重い。
引用もいまから8年前のネットからのものだった。引用の文言が不正確で一部、改変されていた。出典の明示をしていないという致命的な誤りを犯していた。そもそも取材して答えたかのような「談話」になっているのだから、取材の構成からすれば引用先を明示すると辻褄が合わなくなるのだ。
 ぼくは30年近く新聞社に籍を置いて現場を踏んだが、こんなインチキな「談話」の扱いは見たことがない。
長野記者が、その「談話」を使って、「理論も現代科学と相いれないとして非科学的との批判がある」と断罪した。それによってツイッターなどソーシャルメディアで叩かれ、晒し者にされ、デマ情報が拡散され、EMへの攻撃が激化したのだ。
 
 しかし、ちょっと待てよ、これって策略めいていないか。そこにある種の狡猾な悪意が感じられるのだ。
 通常、新聞で批判する当事者の談話を2行足らずで納めてしまうようなことはしない。説明を加えて読者に分かりやすく伝えることを心掛けるものだ。わかりにくい答えがあったら、それはどういう意味ですか、と再質問するでしょう。取材は、読者を代弁する役割もある。だから、取材をしないでネットのみに頼ってはこのような間違いを起こすのである。
 
朝日は罪作り
 そういう印象をもつのは、僕だけではない。仲間の記者に聞いても「ひどいねぇ」、「これは一発アウトだ」という。比嘉氏が、「重力波…」としゃべったかのような誤解を読者に与えてしまった。ツイッター上では、「水質浄化に重力波?」、「酷いことを言うね」、「詐欺的ビジネスだ」といったEM誹謗のコメントがあふれ、その批判はさらに数千、数万という桁違いのネットユーザーを巻き込んでエスカレートしていった。これを機にツイッターによるEM叩きが日常化していくのである。
 最近では、山形大学准教授の天羽優子氏がネットでEM排除の“署名”に動いている。ネット仕様の不具合で混乱を招いているらしいが、表現の自由だからと言って何をやってもいいわけじゃない。国立大学の教員が、ネットで他人や団体を排斥するようことが許されるのだろうか。行儀が悪すぎる。
 
長野記者のツイート
 さて、73日付の記事が出るほぼ1ケ月前、長野記者は「青森県内に(EMの)とっかかりは無いものか(ボソッ)」とツイートし、続いて「県内のEM使用例を探し、状況を研究する」と宣言、すると、EM批判に熱心なツイッター仲間から情報が寄せられていた。
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19日には「近く、(EM批判を)記事化します」とつぶやいてみせた。627日には、「せやけど、早くEM記事載せてくれへんかぁー」と、ぼやくのである。なかなか記事にならないことに苛ついている様子がうかがえる。
 長野記者のツイッターに反応しているのは、調べてみると、青森県内の関係者は見あたらない。629日には、「青森の現場でも、使用者はなんの疑いもないですね。結構、ショックを受けています」との発言をした。EMに効果があるから、「なんの疑いもない」のである。
 
評判は芳しくない。
 2012718日、記事の真意を確かめるため、青森に飛んだ。アポをとり青森総局長をまじえて面談した。そして取材を受けた方々にお会いし、記事を検証した。記事によって被害をこうむり、内容に疑問が生じれば、それを確かめるのは当然で、新聞社には説明責任がある。
 青森県庁の担当者は、記事に対して「(EMの)効果がない、とは思わない。(記事には)こちらも迷惑している」と言った。電話取材を受けた県の別の担当者は、「誘導尋問のようで、話してもいないことを曲げて書かれた」と証言した。
 また、小学校の女性教員は、電話取材を受けて「前の学校と比べて、EMは安全だし、簡単にプールがきれいになった」とEMの効果を伝えたら、「前の学校とプールの材質が違うのではないか」と荒唐無稽な言われ方をされた。「記者さんの常識のなさには、あきれたわ」と言った。
 また、ある中学の校長は、記事が出た2ケ月後に長野記者が女性を伴って学校にきたことを話してくれた。聞いてもいないのに、長野記者はその女性を「京都大学卒」だと紹介した。確か、なんとかという名前でした、と手帳を見ながら彼女のペンネームを口にした。そこで校長は思わぬことを口にした。
 それは校長が、長野記者の記事にちょっと不満を述べたら長野記者から「ちゃんと読んだ?アタマ、悪いんじゃないか」という意味の罵声を浴びせられた、というのだ。「いやあ、大変だなぁ」と眉をひそめた。「女性は函館から来たといったが、何もしゃべらなかった」と首を傾げた。
 京大卒って、聞かれてもいないのに人前でそのように学歴をひけらかすものだろうか。記者って、このように校長を一喝するだろうか。裏取材をしてみると、その評判は決して芳しくはないのである。
 八戸市の多賀台小学校でEMによるプール清掃のお手伝いしている高齢の元教師のボランティアの方は、記事が出る前に、長野記者から連絡をもらって県内各地のEMの利用状況を伝え、担当者の連絡先を教えた。
 「きっとまた、EMの環境活動のことを書いてくれるんだ」と思った。が、記事が出たことを学校関係者から知らされた。その期待は暗転した。
 「裏切られたような思いださ、ややっ、ひどいっ、なんでこんなことになんだべぇなぁ」と表情を曇らせるのである。

 
EM叩きの猛者がいた。
 記事が出た73日は、青森県内でその記事に反応する人はさほどでなかった。拡散に猛烈な力を与えたのはソーシャルメディアだった。ツイッターで火が付いてネットで話題となり全国的なトップニュースになった。
 その中で、青森県庁にメールを送りつけ、直接電話でクレームをつけた猛者がいた。国立天文台の准教授だ。その異常なほどの実態を次回以降、報告する。
続く
 
関連:
「検証 朝日新聞とツイッター」 -そこまでやるか、EM叩き-
 第1回:「ニセ科学」糾弾の急先鋒:

http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm150716.php

「検証 朝日新聞とツイッター」 -そこまでやるか、EM叩き-
 第2回:大阪大学、菊池氏に汚された口蹄疫感謝状:

http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm150805.php
EM関連論文・報告:
Effective microorganisms and their influence on vegetable production - a review
http://www.jhortscib.org/Vol88/88_4/2.htm


微生物の代謝を利用した重金属汚染土の浄化効果
https://web.archive.org/web/20150223234658/http://www7.civil.kyushu-u.ac.jp/geotech/pp_geoenv/09-2.pdf

Laboratory Scale Bioremediation of the Yamuna Water with Effective Microbes (EM) Technology and Nanotechnology
http://www.omicsonline.org/2155-6199/2155-6199-3-160.pdf


長崎県 EM 菌活用による内海湾の浄化について
(幡鉾川河口の環境回復を図る)
http://www.doboku.pref.nagasaki.jp/keiji/gijutuhappyo/h16/ronbun/11.pdf

三重県 閉鎖性水域(英虞湾)における水質浄化実験
http://www.eco.pref.mie.lg.jp/earth/100150/em/doc-report/1-3.pdf

Functions of effective microorganisms in bioremediation of the contaminated harbor sediments.
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22217081


比嘉照夫教授の連載より
94回 水系改善と生物多様性の回復(3)
http://dndi.jp/19-higa/higa_94.php

95回 水系改善と生物多様性の回復(4)
http://dndi.jp/19-higa/higa_95.php

96回 水系改善と生物多様性の回復(5)
http://dndi.jp/19-higa/higa_96.php

97回 水系改善と生物多様性の回復(6)
http://dndi.jp/19-higa/higa_97.php
2回:大阪大学、菊池氏に汚された口蹄疫感謝状
http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm150805.php
 「ニセ科学」というレッテルで、EM(有用微生物群)の環境活動が、膨大なデマ情報と誇張のツイッター・アビューズにさらされている。ツイッター・アビューズとは、ツイッターでの悪意のある誹謗・中傷のことを言うのだが、近年、ますますエスカレートして社会問題になっているのだ。陰湿でしかも悪意に満ちた投稿が連続すると、もう誰にも止められない。それは集団的なイジメのようなものだ。このまま放置すれば人を死に追いやる危険すらあるのではないか。このようなツイッターによるEMイジメの実態を3年余りにわたって取材をしてきた。その現実を報告しようと思う。
 
EMをこき下ろす菊池氏
 初回に引き続き大阪大学教授、菊池誠氏である。ある方の連絡で菊池氏の講演の一部始終を録音したテープを聞いた。この発言の要旨を何人かの知人に見せたら、「デタラメを言っている、ひどいなあ」と表情を曇らすのである。あとで詳述するが、菊池氏の講演終了後、参加者の中学教員が立って「(そういう発言は)訴訟になるのではないか」と質す一幕があった。中高生がいるというのに聞くに堪えない発言を心配したようだ。
2013
1012日、岡山理科大の正門横の教室で、付属の中、高の生徒、教員、それに岡山理科大に通う学生、一般市民を対象とした「公開講演」が開かれた。司会は、菊池氏を招いた岡山理科大の講師が務めた。菊池氏の肩書は大阪大学サイバーメディアセンター教授、演題が「ニセ科学のある風景」となっていた。菊池氏の講演は、とくにEMに関しては学術的というより、その多くは偏見と悪意にみちていた。宮崎県の口蹄疫対応について「EMは害にしかならない」、「科学っぽい商売」などとのデマ情報を並べ、EMを“断罪”していたのである。菊池氏が、「EM菌」に触れたのは講演の終盤で、その取っ掛かりからEMをこき下ろした。
 
「どんどん暴走」と比嘉氏を名指しで攻撃
 菊池氏は、まず全面否定から入った。「EM菌は琉球大学の比嘉という先生が提唱されたもので数十種類の微生物を調合させたというものです」と説明を加えて、「ま、そんなものは作れっこないんで、これは間違っている」と、EM(有用微生物群)の存在そのものを「作れっこない」の一言で蹴散らした。
 菊池氏の舌鋒は、次にEMの開発者で琉球大学名誉教授の比嘉照夫氏に向けられた。菊池氏は「だんだん暴走していくんですね。比嘉さんが暴走していく」と暴走というフレーズを繰り返した。そして、菊池氏は、「EM菌は農業を含めほとんどすべの効果が検証されていません」と決めつけると、すぐに「検証されていないんですよ」と強調し、「検証されていないというのは大変恐ろしい」と煽るのである。
 EMの効果は歴然であり国内外で数多くの検証データや成果が報告されている。菊池氏の講演会では毎度のことだが、比嘉氏の人格否定までして貶めようとする動機はなんなのか、と首をかしげざるをえない。
 
懸命の口蹄疫対応についてEM側を罵詈雑言
 菊池氏が、講演の中でその恐ろしいEM事例として問題にしたのは、20104月に宮崎県で発生した口蹄疫での対応だ。
 確かに比嘉氏は、自ら現地に出向いた。そして、その対策について具体的な方法を提示した。が、菊池氏が問題にした発言はデタラメだった。
 沖縄のEM研究機構(喜屋武尚社長)や名古屋に本社があるEM生活(比嘉新社長)、東京からはNPO地球環境共生ネットワークの職員ら総勢14人が現地入りし、現地の対策本部や新富町の役場から許可を得てEM活性液を現地で大量に培養し、悪臭抑制、感染拡大抑制のため、動噴や散水車で散布したのだ。現地の対策本部の関係者や当該市役所や町役場の方々も不眠不休で奮闘された。みんな一緒に力を合わせたのだ。
 ほぼ2ケ月、新富町の現場に入ったEM研究機構の研究部長、奥本秀一氏は、この菊池氏の発言内容を見て、「現場を見ていないのにどうしてこんな発言になるのか、恐ろしいのはむしろ菊池氏の発言の方ではないでしょうか」と言った。
 彼は、山口大学農学部を卒業し青年海外協力隊員として中米ホンジュラス共和国に赴任、任期満了後、コスタリカの熱帯農業研究教育センターに留学し修士課程を終えて同センター及びコスタリカ大学で、有用微生物を利用した生物防除の研究と有機農法の開発と普及に従事した。いわば、微生物研究のキャリアを持つ工学博士なのだ。どこぞの学者のように運営交付金で保証されながら涼しい研究室で個人攻撃する者と気構えが違うのである。今から20年前、コスタリカで比嘉氏と出会って以来、比嘉氏に師事、EM研究機構に入社した。


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 その奥本氏が宮崎県に入った5月下旬といえば、殺処分の対象は15万頭を超えていたという。殺処分後の埋却地の確保が難航した。そのうえ殺処分が進んでいくなかで埋却したあとの用地からの悪臭がひどくなっていた。気温が上昇し腐敗臭が鼻を突く。近隣住民から苦情が殺到するという新たな事態に直面していたのだ。埋却地が確保できても悪臭による近隣住民からの反発が強まれば、肝心の埋却作業そのものが暗礁に乗り上げる懸念があった。対策本部の必死の説得でワクチン接種がほぼ終了したものの、梅雨入りを控え家畜の殺処分、埋却措置の時期と重なりまさに正念場を迎えていたのである。
 
凄惨を極める埋却処理現場
 口蹄疫ウイルスは、牛や豚等の鼻や口に付着し体内で増殖を始める。牛では7-10日程度の潜伏期を経て発病するが、感染した牛からは息やよだれによって大量のウイルスが撒き散らされ、別の牛に感染していく、とされている。
 この強い感染力のために口蹄疫発症の報告をうけて感染した家畜をただちに殺処分し、体内のウイルスを死滅させることで感染拡大の防止を図らなければならない。家畜伝染予防法(家伝法)に基づく防疫マニュアルでは、発生農家から、10キロ以内の牛豚の移動は一切禁止、20キロ以内についても搬出禁止、いわゆる屠場への出荷も市場に牛を出すことも禁止となる。
 EM側がその防疫マニュアルを無視するわけはない。マニュアルには現場での緊急事態にすべて対応できるということでもない。凄惨を極める埋却処理に伴う悪臭対策についてはお手上げ状態だった。
 ウイルスに感染した牛や豚を殺処分する時の家畜農家の皆さんがどんな思いだったのか。しかし、法律では殺処分した家畜は、所有者の自前の畑に埋却しなければならない。当時の農水副大臣(のちに農水大臣に就任)で現地の対策本部で陣頭指揮にあたった山田正彦氏の苦悩もそこにあった。
 所有者の土地にこだわると、埋却が遅々として進まない。埋却を終えた家畜が数百頭で、埋却ができないで残された家畜が数万頭という事態にも直面していた。埋却が遅れると、大量のウイルスが飛散し続ける。そのため、埋却は途中から国有地や公共の土地を手当てして行われるように切り替えられた。山田氏の英断だった。
 地元市町、宮崎県知事らとの調整は難航した。ワクチンの接種を受け入れるか、どうかの対立、補償額の算定とギリギリの折衝、ワクチン接種や殺処分を担う獣医師の確保の難題、交通規制や移動車両の消毒など、その現場の対策はし烈を極めていた。
 その中で最も深刻だったのが悪臭問題だった。市販の消臭剤を大量にまいたら、それまでの悪臭に加え化学消臭剤の臭いがまぜこぜになって異様な悪臭となった。埋却の場所をやっとの思いで確保しても埋却場所からのひどい悪臭で近隣住民からの苦情が殺到し、埋却作業が滞る事態となっていたのだ。
 
元山田農水大臣渾身の『口蹄疫レクイエム』
 現場の状況は、元農水大臣、山田氏による『口蹄疫レクイエム』(KKロングセラーズ)が克明に捉えている。口蹄疫ウイルスに関する何か所はその本を引用した。奥本氏の証言やこの本を参考にしながらEMがどのような経緯で現地対策に加わるようになったのかについても説明しよう。
 埋却は、その場所によって違いがあるが、幅5m、深さ7m、長さは長いところで100m以上もあった。そんな長方形の穴を重機で掘って底と側面にシートを敷く。そこに殺処分した牛や豚を重機で一頭ずつ、二列に並べてその上に消毒用の石灰をまく。さらに牛豚の上にまた重ねるように二列に並べ石灰をまいて土をかぶせていくのだ。が、牛豚の死骸はそのまま埋められているため、上にのった土や家畜の重みで内臓が腐敗し、ガスが発生する。数日すると、腹が破裂して内臓もろとも不気味な音を立てながらガスが噴出し、体液や血液までも溢れ出る。地表一帯は異様な悪臭を放つ血の海と化すところも少なくなかった。
 
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比嘉氏へのSOSEM無償協力の要請」

 山田氏は、悪臭がさらにひどくなれば、地域の環境問題として大変な騒ぎに発展する恐れがある、としてその対策の必要性を痛切に感じ取っていた。
 そんな526日の時である。山田氏は、当時、えびの市に入っていた社民党の阿部知子代議士(民主党)から電話をもらった。阿部代議士によると、えびの市では酪農家がEM菌を使って口蹄疫を防疫できたと聞いて、実際の取り組みを見に来たといった。
「山田さん、わたしは医者だから言うけど、ウイルスは酸か、アルカリを強めれば死滅するのよ、だからこういう時には理にかなっていると思うわ」と阿部代議士。
 山田氏は、「そのEM菌で悪臭を防ぐことはできないだろうか」と持ち掛けた。阿部代議士の答えは、「えびの市の酪農家の畜舎は毎日EM菌を散布しているのでまったく臭いがしませんよ」というものだった。
 山田氏は、埋却後の悪臭で悩まされている旨を説明し、悪臭解決のために協力を求めたのだ。そして山田氏は「EM菌を大量に、それもボランティアで、しかも虫のいい話だが、無償で提供してもらうわけにはいかないだろうか」と頼んだ。
 阿部代議士を経由して比嘉氏に山田氏から直接連絡が届いた。無償協力のSOSだ。一刻一秒を争う緊急事態に比嘉氏は、その要請を受け入れた。その日の夜には、EM研究機構の取締役で責任者の新谷正樹氏、奥本氏が宮崎に到着した。EMに関心を寄せていた新富町の壱岐副町長と、山田氏が紹介する形で面談の場が用意された。
手際よく慎重な現場作業
 EMのボランティアの一陣が現地入りしたのは529日だった。台湾の地震災害での倒壊ビルの悪臭対策などの経験が生きた。また、口蹄疫対策というあらたな局面では比嘉氏の指導により手際よく作業に入ることができた
 新富町の役場近くにタンクを並べてEMの培養作業に入り、培養には温泉水が提供された。培養したEMの活性液を散水車で運び、悪臭がひどい埋却地を動噴で散布した。悪臭は数日で薄くなり効果が表れた。重機を動かす建設会社の社員や町役場の職員らがその効果を実感した。

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 新谷氏と奥本氏らは、二重の防護服に身を固め、蒸し暑い中を早朝から深夜11時過ぎまで働き詰めだった。新富町での悪臭対策は、500リットルのローリータンク30個、消防訓練用の2トンプール13槽設置、EM活性液をつくるEM1などの資材はEM研究所、EM生活から無償の提供を受けた。活性液は仕込み後6-7日で発酵培養、pH3.5で完成、連続培養の際は3-4日で完成した。
 埋却地へのEM活性液の輸送には2トン、4トンの散水車を利用し、現場は動力噴霧器で散布した。新富町での口蹄疫患畜、疑似患畜7444頭の埋却地は計18ケ所、そのうち7ケ所にEMを散布した。ワクチン接種後に殺処分した家畜10338頭の埋却地7ケ所はすべて散布した。埋却処理された家畜の82.9%にEM活性液が散布されたことになる。散布したEM活性液は150トンに及んだ。
 作業は630日に完了したが、埋却時にEMを散布した現場では地域住民より「クレームとなる悪臭の発生はなかった」と報告されている。町役場一緒にチームを組んだ町役場の課長からもEM側の取り組みへの謝辞と、EMの効果についての確かな評価が寄せられた。それぞれの現場における悪臭の抑制効果はモニター計測や宮崎県環境科学協会の分析などで調査分析しEMによる悪臭の抑制効果を立証した。
 宮崎の口蹄疫対策について、EM側の責任者である新谷取締役は「農林水産省、自衛隊、宮崎県、それに地方自治体の職員、農家さんが連日必死に頑張られてウイルスの感染拡大とまん延を防ぎました。私たちは、ボランティアとして新富町に入り町役場の方々と共に働き、苦労し、悪臭を抑制できたことは何よりだと思います」と話している。
  

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浴びせられた暴言の数々
 EM側の経費をざっと計算すると、宿泊や交通費で450万円の出費に加え、資材の提供や人件費を含めると2000万円ほどの経費がかかっていた。それ一切が無償のボランティアなのである。それこそ、劣悪な条件下で不眠不休の作業をこなしその結果として防疫や悪臭等の対策に多大な成果を出したことに対して、その6月に大臣に就任していた元農水大臣、山田氏から比嘉氏に対して感謝状が贈られたのは当然のことだと思う。
「感謝状  比嘉照夫殿
あなたは平成224月以降に宮崎県において発生した口蹄疫のまん延を防止するための防疫措置の実施に尽力された功績はまことに大なるものでした。
よってここに感謝状を贈り謝意を表します。
平成2297
農振水産大臣  山田正彦」
 
踏みにじられた善意、汚された感謝状
 しかし、世の中にはひねくれた学者もいる。菊池氏は現場の苦労も知らず、知ろうともせずにその講演で続けて、このEM活動を侮辱し感謝状を問題にしているのである。EM側の労苦はこの一枚の感謝状だけである。報酬はない。それで、菊池氏はこんな暴言を浴びせているのだ。
「ちなみに政府の感謝状が出ています。全然役にたたないし、害にしかならないのに政府から感謝状が出ている」。
 
 何をもって「全然役に立たない」というのだろうか。どこが「害にしかならない」のか。
これは善意のボランティアへの冒涜だ。
 この講演のおしまいには、「結局、これは何かというと、不安のあるところには商売が成り立つというただ商売をやっているというだけなんですね。科学っぽい商売をしている」と言ってのけるのである。
 事実を歪めてEM叩きに狂奔する菊池氏の発言は、許されるべきものではない。許容の限度を超えている。こういう言動は菊池氏個人のレベルにとどまらず大阪大学のガバナンスの在り方にいきつく問題だろう。事実に基づく論評ではないのである。ウソで善意の人をめちゃめちゃに攻撃しているのだから。こういうウソやデマを中・高生相手にやるというのはどう料簡なのだろう。岡山理科大もそうだが、誰もがこれはやり過ぎと認識している。
 講演会を開催した岡山理科大は、この問題に対して事実を確認したうえで真摯に対応した。EM研究機構側に対して丁寧な文書で陳謝した
 
「(司会の講師としては)、具体的な講演内容の詳細は事前に把握しておらず、偶然に(EM批判が)2度(2013年、2014年)続いたとのことでした。
 学生には講演内容についても是非を判断させるべく、ディスカッションを行っており、本物を見極める指導をしているとのことでした。
 今回の件は、主催した者(講師)に他意はなかったとはいえ、貴社及び関係の方々に誤解を与え、不快な思いを抱かせたことに対して、お詫び申し上げます(略)」
 
「訴えられませんか」と中学教員
 さて、冒頭に述べたように講演終了後、ある付属中学の教員が、質問に立った。
「結構、具体的な例が出ていたので、科学的効果がないというのを先生が誰かに言ったりすると、訴訟になる可能性があるんじゃないかと思うのですが、どうでしょう」と指摘した。
菊池氏の回答を全文掲載する。
 
「あーーーーーなるかもしれないですね。僕はないです。言われたことがあるけれどいまだかつてでたことはないですね。一人、僕の友達で訴えられた人がいますけど、しかし、明らかにおかしいので。ちょっとそういう生臭い話をすると、名誉棄損みたいなやつっていうのは事実と関係なく成り立っちゃうので、だから『バカ』だとか言うと問題があるのですけれど、ある種のこういう根拠がないということに関しては、訴訟はしづらいと思いますけれど、こないだEMから何かきていました。うちの学長宛てに。訴えられても仕方ないみたいな紙が来ていましたけれど、うちの大学の弁護士は、これで訴えるとは思えないと言っていました。まあ、表現の仕方は問題があるので、名誉棄損は別途ありうるんですけれど、これは気を付けなきゃいけないんですけれど。こいつ(EM)には根拠がないとか言っている限りでは問題にならないと思います。訴えるぞ、と言われることはありますけれどやられたことはないです」。
 
 菊池氏は、「こいつ(EM)には根拠がないとかいっている限りでは問題にならない」と白状した。なるほどね、菊池氏に近い大学教員や朝日新聞の記者らが、現場も見ずに確認もしないで一方的に「根拠がない」って連呼するのは、そういう裏の事情があったのだ。EMを貶める常套句、それも訴えられる心配がないフレーズが「効果がない」だったのであろう。でも、本当にそうだろうか。
 
虚妄の「公正な論評」
 菊池氏のEMへの誹謗、中傷はこれまで繰り返されてきた。これらEMを誹謗する菊池氏の発言をめぐってEM研究機構側は大阪大学の学長に抗議文を出していた。それが2013910日に日付だ。岡山理科大での講演のほぼ1ケ月前であるが、それと前後して109日付で、国立大学法人大阪大学のサイバーメディアセンター長、西尾章治郎氏から回答が届いていた。
 
「(略)お申し出の教員(菊池誠氏)による情報発信につきましては、研究者の学術的信条に基づく自由な発言と考えられ、大学として議論をする立場にはございません。
また、その発言は、判例等で一般に認められている、いわゆる『公正な論評の法理』の範疇と判断されるものと考えております」。
 
 西尾氏は、「公正な論評の範疇」だという。それでは岡山理科大での講演について、もう一度抗議文を提出しましょうか。菊池氏は、口が滑ったのかもしれない。大学の弁護士に相談したら、「これで訴えるとは思えない」という学内の相談事を公けにさらしているのだから別の意味で問題になる。
 岡山理科大での講演は、西尾氏の回答からわずか3日後の1012日だ。タイミングが悪いというか、不謹慎というか、ここまでやると確信犯のようだが、軽率だ。
 
 ところで、西尾氏が言うところの「判例等で一般に認められている、公正な論評の法理」ってどういうことを指しているのか。そんな難しい言葉を並べ立てなくても暴言は許されるものではない。国立大学法人法によると教職員の身分は国家公務員ではないが、いわばみなし公務員にあたる。菊池氏の場合、その言動は大阪大学の倫理規定に縛られるはずだ。 その第6条、(倫理行動基準)によると、「教職員は大学の教職員としての誇りを持ち、かつその使命を自覚し、次に掲げる事項をその職務に係る倫理の保持を図るために遵守すべき基準として、行動しなければならない」と述べ、具体的な基準としては次のように定めてある。
 
(1) 教職員は、他者に対して不当な差別的取り扱いをしてはならず、常に公正な職務の執行に当たらなければならないこと。
(
中略)
(4)
 教職員は、勤務時間以外においても、自らの行動が大学の信用に影響を与えることを常に認識して行動しなければならない。
 
 ウソをついてはいけないとか、他人をデマ情報で攻撃して不快な思いをさせてはいけないとか、政府からの感謝状に泥をぬってはいけない、とか、そんな記述はないのである。国立大学の教授がそんなことをするという前提にたっていないからだ。が、他者に対して不当な差別をしてはならない、とある。菊池氏の発言はそれに当たらないのかどうか、学長にぜひ聞いてみたい。
 まあ、しかし、あえて倫理基準を持ち出すまでもなく教職に身を置くものとしては、イジメよりひどい、デマ情報による個人攻撃、誹謗、中傷の類、それはやってはいけない、ことになっている。そういう分別がないと言わざるを得ないのだ。
まして、「こいつ(EM)には根拠がないとか言っている限り問題にならない」とうそぶいて、その狡猾さをあらわにするのだから性質が悪すぎる。
 
菊池氏の“仲間”
 菊池氏の言動は、国立大学の教授としていや一人の社会人として多くの問題をはらんでいる。菊池氏と同じEM批判をしている教員に、大阪大学時代の“教え子”で長崎大学の准教授(現在、埼玉の文教大学)EMを悪徳商法などと危険視する神田外語大学の准教授、それに法政大学教授ら複数人がいて、講演や授業、それに日々のツイッターでEM叩きを繰り返している異常な実態が浮かび上がっている。
彼らはある種のグループ的存在で、そこに朝日新聞の長野剛記者がつながって、長野記者がEMを貶めるような記事を書き、その科学者然とした談話に菊池氏や長崎大の准教授らが登場する。それらひとつひとつを検証していく。
続く
 
関連:
「検証 朝日新聞とツイッター」 -そこまでやるか、EM叩き-
 第1回:「ニセ科学」糾弾の急先鋒:

http://dndi.jp/mailmaga/mm/mm150716.php
DND大学発ベンチャー支援情報 2015/07/16 http://dndi.jp/

「検証 朝日新聞とツイッター」-そこまでやるか、EM叩き-

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その1:「ニセ科学」糾弾の急先鋒
 
 「ニセ科学」というレッテルで、EM(有用微生物群)の環境活動が、膨大なデマ情報と誇張のツイッター・アビューズにさらされている。ツイッター・アビューズとは、ツイッターでの悪意のある誹謗・中傷のことを言うのだが、近年、ますますエスカレートして社会問題になっているのだ。陰湿でしかも悪意に満ちた投稿が連続する。それはもう集団的なイジメのようなものだ。このまま放置すれば人を死に追いやる危険すらあるのではないか。このようなツイッターによるEMイジメの実態を3年余りにわたって取材をしてきた。その現実を報告しようと思う。
 
攻撃ツールの「ニセ科学」
 「ニセ科学」を口にして正義ぶってイジメに加担する学者や新聞は、「科学かぶれ」と思って信用しないことにしている。「ニセ科学」を糾弾するグループがネットの表や裏で、ひねた薄笑いを浮かべながらEM叩きに狂奔する姿が見え隠れしているからだ。
その急先鋒が、大阪大学教授の菊池誠氏だという。長髪でロックな風貌が自慢らしい。彼によると、「ニセ科学」は、怪しさいっぱいで恐ろしく極めて危険で、無差別殺人事件を起こしたオウム真理教のようで、その例が「EM」で、開発者で琉球大名誉教授の比嘉照夫氏は、「どんどん暴走する」許しがたい存在となるらしい。
EM
や比嘉氏のことは、僕はよく知っているから、そのどこが危険なのか、どうしてこれほどの攻撃をうけるのか、まったく理解ができない。なにか、問題を起こしただろうか。なんにもないのである。そんなに疑うのなら現場にきて確認すればよい。
「ニセ科学」を論じるのは結構だ。それが全うな研究というのなら、おおいにやればいい。事実を確かめる、そこから始めてもらいたい。確認もせずに現場にもいかず高みから眺めるようにして、「ニセ科学だ」などと、科学の番人のような態度で気に食わないから懲らしめてやろう、というのはいただけない。それこそ、「ニセ科学者」だ。僕からいわせれば、「科学者のようにみせかけているけれど、科学者ではないものがニセ科学者、その発言の多くには根拠がない」となる。集団でイジメに加わる「ニセ科学者」は、それこそ許しがたい存在となる。
 
菊池誠氏の言葉のトリック
菊池氏は、201375日付の東奥日報夕刊1面のインタビューで、EMについてこんな発言をしていた。新聞でも容赦なく、危険を煽るのだ。


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記 者-「なぜ、ニセ科学糾弾の急先鋒に?」
菊池氏-「オウム真理教の地下鉄サリン事件に衝撃を受けたのがきっかけ。科学のように見せかけているけれど科学ではないものが、ニセ科学です」
記 者-「どんな例が?」
菊池氏-「琉球大の先生が言い出したEM菌はとても深刻なニセ科学です(略)」

 う-む、菊池氏は、言葉の天才かもしれない。オウム真理教の地下鉄サリン事件のあとに深刻なニセ科学の例としてEMを取り上げれば、知らない読者は、EMはオウム真理教のように怪しげで危険なものと勘違いしてしまうではないか。それを意図しての発言としたら、卑劣すぎる。
 地下鉄サリン事件、20年の節目を迎えてこの3月には日本記者クラブで、オウム真理教事件にかかわった専門家が連続のシンポジュームを開いた。僕も参加したが、教団内で新聞では語られない凄惨な事実がいくつも報告されていた。未曽有の無差別殺人事件を起こしたオウム真理教と、善意のボランティア活動を主体としたEMを同列に扱うというのは、どういう神経なのか。EMが危険な団体であるかのような悪評をふりまくためにオウム真理教事件を「ニセ科学」の枕詞として持ち出したのだろう。性質の悪いトリックだ。
 地下鉄サリン事件で犠牲になった方々への冒涜にもなろう。その「ニセ科学」とやらで、どんな被害が起こったのか。菊池氏はその説明責任がある。ご自身が問題にする、ワンフレーズポリティクスにも通じるというのはこの「ニセ科学」という表現にこそあてはまるのではないか。天に唾するようなものだ。
 菊池氏の参加したシンポジュームのグループが、ツイッターでそれも連日、EMを攻撃している。一見、個別にみえるツイッター上のつぶやきが、実は裏で計画的に練られた集団的なイジメの様相を呈しているのだ。
 
信ぴょう性が疑わしい「福島民友」
菊池氏が講演会でなどでEMを話題にすると、「大変危険、極めて、危険」と言って不安を煽る。繰り返すが、しかし、それでどんな被害や問題があったのか、という肝心のところには触れない。「かもしれない」と尻切れトンボなのだ。
 有用微生物群のEMについては、僕自身が生活の中で使っている。自分で培養しながら庭木の手入れ、葡萄や野菜の栽培、トイレやお風呂の清掃などに役立てているが、その効果に何ら疑問を挟む余地はない。効果がないと思うなら、使わなければいいだけの話だ。商品ってそういうものではないか。おかしな商品なら淘汰されるのは時間の問題、使っていいから購入するのだ。それを騙されているとか、きれいになる根拠って? 使ってもいないのにそんなことをいう方がおかしい。安全なEMでプールがきれいになる、というのだから、塩素剤を使うよりそのほうが安心に決まってる。掃除をする児童、生徒にも安全だ。
 菊池氏はEMの河川への投入に触れ、「これには全く検証がないのは驚くべきことだ。改善する理由もなければ改善が見られた例もほぼない」としてその効果を頭ごなしに否定する。
が、調べるとすぐに、EMには河川が改善したという成果報告や論文の類の根拠はたくさんある。検証した報告書も存在する。逆に、菊池氏が騒ぐような「EMで河川が汚れた」という事例は見つからないのだ。
 どこの川がEM投入で汚れたのか、悪臭が増えたのか、そこまでいうのなら菊池氏はその現実を指摘しないと、菊池氏ご自身が「ニセ科学者」になってしまうのではないか。あるのなら具体的な河川の名前を挙げて問題にすべきだ。
 菊池氏は、河川が改善しないという根拠に、福島県が県の初の見解として発表した、という福島民友の2008年の記事を持ち出している。この記事のどこを見たのだろうか。ネット上の風評に頼ってはいけない。
 菊池氏が根拠にしている福島県が発表というのは、それは事実ではない。新聞が書くからそれを真実と鵜呑みにするような安易な科学者じゃないと思うが、よく調べるとこれは作り話のようなもの。朝日新聞の吉田調書にみる世論誘導の典型なのだ。
 福島県当局が議会で、亀岡義尚議員の質問に「見解でもない」と記事を否定している。見解でもなければ発表でもない。福島民友の報道については、県会議員、県庁職員、県環境センター、講習会の参加者、それに福島民友の報道部長らに取材した。
 その結果、わかったことは、「発表」の席に記者はおらず見解を示す報道資料もなかった。発表じゃないのだから記者がいるはずがない。記事は、福島民友が独自ネタとして書いたにすぎない。全国紙の他社は一行も触れていないのだ。記者クラブに確認しても発表という形跡はなかった。


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   問題は、『EM菌投入河川の汚濁源』という見出しにある。記事の中に、EMを投入したら汚濁源になる、という明確な論拠がみあたらないからである。福島民友の報道部長に、EMを河川に投入すると汚濁源になる、という見解を発表した、という記事の内容について、記事の中に「汚濁源になる、という見出しを裏付ける事実関係は?」と質した。
 僕の取材に対応した部長は、「いや、この見出しは、県の担当者の発言です。ほら、だから見出しに二重の『 』がつけてあるじゃないですか」という。県の担当者が語ったという話で、汚濁源になるという根拠はなかった。その部長に、これは作文のような記事ですね、と指摘した。部長は、「取材には確固たる自信がある」などとお決まりの文言を並べていた。
「汚濁源」というのも、これもあくまで推測なのだ。資料というのは、講習会に参加した人向けの質問に対する答えを「QA」でまとめたもの。
 Q5は、「河川などに投入した微生物資材はどうなるか?」
そのアンサーとして、まず、「微生物資材の投入で在来の微生物と競合して微生物の増殖が一時的に活発になり、その過程で水の浄化効率が高まると考えられる」と、微生物の投入が河川浄化のメカニズムによい効果をもたらすことを指摘しているのだ。川の生態はそういうものだ。EMによって悪臭が消え、アユや鮭が戻ってきた、というニュースが相次いでいるのはそのためだろう。
 このQAの奇妙なところは、微生物資材で水の浄化効率が高まると言っておきながら、おしまいのところで、「河川などにとって汚濁源になってしまうと考える方が、素直な考え方です」という。素直かどうか、それは誰の考えなのかの明示もない。つまり推測なのだ。微生物が河川浄化のメカニズムでよい働きをする、というのは科学的にみて事実だろう。
 そもそもこれはどうみても発表資料といえるものでもない。実験もペットボトルでのお粗末なものだった。福島民友の報道部長とのやり取りは、この連載で後日、詳細に報告する。
 さて。「ニセ科学」は危険で恐ろしい、と菊池氏は言うが、こういう福島民友のデマ情報が一方的に拡散されることのほうが、危険で恐ろしい。
 
「汚濁源」の記事を乱用
福島民友の記事をEM批判の根拠に何度も乱用しているのは、朝日新聞のウェブ論座などに寄稿したフリーのライター、片瀬久美子氏だ。最近は、菊池氏のお株を奪ってEM批判の急先鋒の座に君臨しはじめている。
 また毎日新聞の元科学部長で水と緑の地球環境本部長の斗ケ沢秀俊氏もその一人だ。
斗ケ沢氏は、国会内に設立された超党派の議員組織「有用微生物利活用推進議員連盟」会長の野田毅代議士あてにEM批判のメールを送った。「科学的に効果が検証されていない」と言い、「企業の商品であるEMの宣伝を国会議員がするのはよくない」という内容だ。その根拠として使ったのがこの福島民友の記事だ。
しかし、ネットから拝借するのは間違いの元だ。それも他紙の記事を確認もしないで流用するその姿勢が情けない。常識で考えても議員連盟が商品の宣伝をするわけがない。そういう事実はどこにもないのだ。
 さらに酷いことに斗ケ沢氏はEMの活動を記事にしないことを編集局長に提言した、とこれまたツイッターで流した。毎日新聞がそういう方針だとは思わないが、ツイッターをみたフォロワーに不信と誤解を与えてしまうことになる。
 新聞社は報道の自由を尊重する。取材をして事実を報道するのが新聞社の使命だ。記事を書かないというのは自殺行為である。毎日新聞の伝統と矜持が揺らぐではないか。彼は、続けて佐賀県内の市長にも同様のメールを送った。それらのやりとりをこまめにツイートするのだから、それらはEM側への妨害のなにものでもない。
 ある代議士が国会の環境委員会で質問に立った。その時にも福島民友の記事が使われた。代議士は次の選挙で落選したが、追及の場面はYouTubeで広まった。福島民友がどのように悪用されたか、引用が長くなったが、菊池氏もその一人なのだ。
 
みんなで拡散、連続攻撃の毒矢
EMは汚濁源」とみんなで言いふらし、ツイッターで拡散する。1万人を超えるフォロワーを抱えるインフルエンサーが、繰り返しリツイートするのだからその影響はたちまち数百万ものポテンシャルリーチを生むわけだ。ネットは、熱を帯びてエスカレートし、そのまま連続的に追撃の手をゆるめることはしない。
 危険で恐ろしいのは、「ニセ科学」というオレンジの服を身にまとわせ目隠しのまま凄まじい数のツイッターという毒矢を浴びせかけることではないか。

(次回に続く)
 
関連記事:
EM
による河川浄化のしくみ:
http://www.emro.co.jp/em/science/water_disposal/

EM
に関する学会発表・論文:
http://www.emro.co.jp/treatise/

日本橋川浄化活動:
http://www.chiyoda-suika.or.jp/cont2.html

世界に広がるEM技術:
http://emro.co.jp/service/overseas/index.html

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