いろいろジェンヌ 夢ありす

千里の道も一歩から 踏み出そう今

ベルばらss

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各原作にはまったく関係のない、妄想です。









「ははは、ほんとに御婦人たちはその話題が大好きなんだね。」
パーシー・ブレイクニー様が、パリの別邸にわたしと夫のベルナールを招待して下さった折、スカーレット・ピンパーネルの話題をふったら、彼はおかしそうに笑って答えられた。

夫は、同席しているマルグリット・サンジュスト嬢とつもる話に余念がなかった。
こんなご時世だから、ふたりとも心配な事もあるのだろう。
遠縁の間柄で、子供の頃から仲良くしていたらしいから。
マルグリットの従兄弟は、今や悪名高くなった、あのロベスピエールの側近である、フロレル・ド・サンジュストなのだから、ふたりとも悩みの種はつきないだろう。

深刻に話し込むベルナールとマルグリットをよそに、わたしとブレイクニー様は、スカーレット・ピンパーネルについての楽しい話に花が咲いた。

「それでね、ブレイクニー様。」
「マダム・シャトレ、ブレイクニー様はよしておくれ。パーシーと呼んで下さい。」
「おそれいります。それでは、パーシー、わたしのことも、マダムではなく、どうぞ、ロザリーとお呼び下さいませ。」
「ではロザリー、あなたが、スカーレット・ピンパーネルにそこまで興味津々なのは、何か理由がおありかな?」
「もちろんですわ、パーシー。実は、さるフランス貴族の奥様とお嬢様が、スカーレット・ピンパーネルに助けられて、イギリスに渡ったという噂を耳にしましたの。」

もちろん、その奥様とお嬢様というのは、ドゥ・トゥルネー伯爵の奥様とお嬢様であるシュザンヌさんのこと。
お手紙で、秘密と言われたから、たとえパーシーでも名前は言えない。

「ほう。美しい奥方と令嬢なのでしょうね。スカーレット・ピンパーネルも、美人には弱いのかな。はっはっはっ。」
「そうお思いになります?美人に弱いとしたら、スカーレット・ピンパーネルは男性ということですわね。」
「はは…そういうことになりますかな。」
「噂によりますとね、イギリス貴族ということですわ。」
「ほう、イギリスの。」
「そうなのです。パーシーは、どなたか、心当たりはございまして?」
「残念ながら、そのような英雄は、わたしのまわりにはおりませんな。」
「本当に?」
「お疑いかな?わたしのまわりは、遊び人ばかりですよ。」
「あら、慎ましくて教養ある誠実な方もいらっしゃるでしょう。」

わたしの言葉に、パーシーはきょとんとした。

「はて、そのような方とは…どなたかな?」
「オスカルさまですわ。あの方は、遊び人などではございません。」
「おっと、これは失礼。オスカル・フランソワを忘れてました。ロザリーの永遠の恋人でしたっけ?」
「はい、わたしにとって、神々しいほどの存在ですわ。」

オスカル様を思い出してうっとりするわたしに、パーシーは笑いながら答えた。

「では、イギリスへ戻ったら、あなたの事をよくお伝えいたしますよ、ロザリー。」
「ぜひお願いいたしますわ。ロザリーは、いつもオスカル様の事を思っていると、お伝え下さいませね。」
「はい、たしかに。」

いけない、話題が飛んでしまったわ。
わたしったら、オスカル様の事になると、ついつい夢中になってしまうのよね。

「ところでパーシー、スカーレット・ピンパーネルの正体は…」
「知っているなら、どうぞ、わたしに最初におしえて下さいな。」
「噂では、見上げる大男、身体は入れ墨だらけらしいです。裸で敵と戦うとか。でも、それでは、ただの野蛮人ですわよね。」
「面白い話ですな。イギリスでも、ご婦人方が、同じような事を噂してますよ。」
「インドのマハラジャ、トルコのスルタン、ベネティアのゴンドリエかもしれない。」
「プッ…!ほんとに面白い。ロザリー、あなたがこんなに愉快な方だったとは。オスカル・フランソワは、そんなあなたを可愛がっていたのでしょうね。」
「///オスカル様は、本当の男性だったら、わたしを妻にして下さると、おっしゃっいましたわ。」
「ははは、夫君には聞かせられないな。もっとも彼は今、マルグリットと、フロレルの話でいっぱいのようだが。」
「パーシー、先日は、洗濯女の反乱がありましたの。あの時、あなたはパリにきてらしたでしょう。」
「いつの話かな?」
「ふふ、とぼけるのがお上手。お願い、パーシー。わたし、誰にも言いませんから、スカーレット・ピンパーネルの正体をおしえて下さいな。」
「わたしが、彼の正体を知っているというのですか?」
「知っている…というか、パーシー、もしや、あなたは…」
「ほう、よくわかりましたね。」
「え?」
「そう、わたしこそ、スカーレット・ピンパーネル…」
「や、やっぱり?」
「と言ったら、どうします?」
「はぁ?」
「あっはっはっはっはっ…!」
「パーシー…」
「ほんとに、あなたは楽しい人だ、ロザリー。さすがは、オスカル・フランソワを魅了した春風さんだ。オスカルがいつも言ってますよ。ロザリーは春風のようだとね。」
「オスカル様がそんなことを?」
「そうですよ。春風のロザリー、わたしもお願いがありますよ。わたしもあなたと同様、スカーレット・ピンパーネルの正体は気になります。何かわかったら、まず最初に僕におしえて下さいね。そうと決まったら、今度はいつお会いしましょうか。ベルナールは売れっ子の新聞記者ですから、お忙しいでしょう。わたしが彼の予定に合わせますよ。」

わたしたちは、次の約束をして、その日は別れた。
なんだか、うまくはぐらかされた気もするけれど、パーシーもマルグリットもとてもいい方達だから、次に会うのが楽しみだ。

それにしても、スカーレット・ピンパーネルの正体は…。






原作やコミックや舞台とは無関係です。


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