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それはそれは素晴らしい世界だった。
飛行機も航空写真もなかった時代に、航空絵画ともいうべきか、空から京都を眺められるのだ。
屏風絵の前で、現在の京都の街並を思い出しながら、知っている寺社やお城や御所を探す。
夢中になって探していると、自分が絵の中の時代と空間に入り込んでいた。
まるで、都大路で迷子になったお上りさんのようだ。
そのままお上りさんは、祭りの喧噪や華やぐ遊里にあっけにとられて、ぽかんとしていた。
今も昔も、人々の表情は変らない。
屏風の中の人々は、ひとりひとり人格がある。
それぞれキャラがたっている。
いるいる、こういう人、って感じだ。
なかには、自分に似ている人もいて、ひとり赤面したりする。
数種類の洛中洛外図で時間と空間を越えた後は、中国のお偉い歴史上の人物さんたちが迎えてくれる。
自分にとって、一番有名なのは、太公望さん。
釣りの達人。
龍安寺の石庭の画像は圧巻。
四季折々の風情が美しい。
ふと思ったのだが、この四季はこれからもずっとあるだろうか。
ここ数年、春や秋が感じられない。
夏と冬の二季になりつつある。
どうしても四季と言うならば、夏、真夏、冬、真冬の四季になってしまいそうだ。
日本の四季は変りつつある。
そして、二条城の襖絵。
前にも何かの展覧会で見たおぼえがある。
松に鷹は壮大だ。
鷹の脚がふかふかで印象的だったのを憶えている。
京都のお菓子やグッズもいろいろ買えて、ちょっとした京都旅行の気分だ。
気分だけではなく、あの時代の京都にタイムスリップしたのだ。
たしかに。
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