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自分は、古代史オタクである。
宝塚バウホール遠征の際に、古墳巡りも忘れなかった。
堺の百舌鳥古墳群。
有名な、大仙古墳は、二年前に訪れた。
今回は、堺東駅近くの、反正天皇陵を拝ませていただいた。
まずは、堺市役所の展望台で、百舌鳥古墳群を見下ろす。
天皇陵を見下ろすなど、少々気が引けるが、そこは許していただきたい。
反正天皇陵が眼下に構え、遥か生駒山や二上山が望める。
日本武尊も厩戸皇子も、生駒山を駆け巡り、狩りを楽しんだのか。
大津皇子は、二上山に眠るのか。
姉の大伯皇女は、弟を偲んで、二上山を仰いだのか。
天皇陵といっても、実際にはわからない。
本当に陵だったのか。
何か別のものだったのか。
陵だったとして、そこに眠る人物は、本当は何者か。
現代人には何もわからない。
堺市役所をあとにして、反正天皇陵へ向かうと、歩道橋の下に、反正天皇御陵道という碑を発見。
踏切を過ぎ、住宅街を行くと、こんもりとした森が現れる。
これが、反正天皇陵といわれるものか。
ここに眠っているのは、どなた様ですか。
反正天皇様ですか。
こぼれるような白い歯の、きりりとした凛々しい姿の瑞歯別皇子様ですか。
背の高い、美丈夫といわれた王子様ですか。
心の中で、何度も尋ねてみたが、答えは得られなかった。
王子様は、答えて下さらなかった。
知りたかったら、自分でよく考えてみよ、と、言われたような気がした。
陵に沿って、一周したかったが、住宅地が密着しているので、かなわなかった。
できるだけ近くを通って、堺東駅へ戻った。
途中、方違神社を参拝。
方向の神様に、日頃の幸運を感謝する。
細い路地でふと、陵の方へ目を向けると、夏空に白い雲が映えていた。
瑞歯別皇子の歯と同じくらい、白く爽やかな雲だった。
皇子の歯など、見た事ないはずなのに、なぜか、そう思った。
いつの日か、古墳のからくりが、わかる日が来る事を願う。
現代人にはわからないよ、と、白い歯の王子様に笑われているかもしれない。
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