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フェルメールは大好きな画家の一人。
生涯残した作品はほんの少し。
にもかかわらず、日本では何点か公開されてきた。
これってすごいこと。
ある友人に言わせると、美術品というものは、ある程度富裕な国へしか貸し出さないらしい。
あまり頷ける話ではないけれど、世界中の美しいものを自国で鑑賞できるのはかなりラッキーなこと。
恵まれてるなーと思う。
今回のラッキーは「牛乳を注ぐ女」。
思ったよりも小さい絵にびっくり。
有名な絵なのでドーンと大きな額を想像していた無知な私は、人混みの中のこぢんまりした絵にアレレとなった。
大きさはアレレでも、その小さな絵の中の堂々たる女性の姿は偉大だ。
牛乳を注ぐ召使いの女性は、自分の仕事に誇りをもっている。
ジャグに添えられた両手は、やさしくあたたかく、そして強い。
肘まで捲り上げられた両袖と頭部をきっちりと被ったかぶり物。
家事のプロフェッショナルそのもの。
彼女が注いだ牛乳は、ひときわ甘くて香しそう。
当時のオランダのキャリアガールかな。
時代背景には詳しくないのだが、あの頃のオランダってちょっとしたバブルだったのでは。
絵画の中の庶民はみんな、ふくふくと太って(失礼!!)人生を謳歌しているようにみえる。
酒場の女将さんにチョッカイをだす爺さん、逢い引きする妙齢の男女、酔ってしどけない姿の熟女など、みんな楽しそう。
オランダの人は背が高いことで知られているけれど、絵の中の皆さんもほんとにどっしりとしていらっしゃる。
運搬したスタッフの方々はさぞたいへんだったでしょうって。
重そう・・・??
会場で買ったゴンチャロフのチョコレートがオススメ。
「牛乳を注ぐ女」の缶ケース入りで、そのケースはペン入れとしても使える。
ついつい複数買いして、親類知人に配っちゃった私。
新国立美術館でそんな楽しい時間を過ごしたのは、つい数日前のこと。
黒川紀章先生の訃報に茫然としてしまった。
合掌。
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