いろいろジェンヌ 夢ありす

千里の道も一歩から 踏み出そう今

美術

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全7ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

[ 次のページ ]

憧れのジェーングレイ

日本へ来ることがあったら、絶対にお目にかかりたい。
何年も思い続けた、美しい絵。

今回やっと念願かなって、拝見させていただいた。
ずっと憧れていた割には、実は少々戸惑っていた。
その絵がやってきた展覧会が、怖い絵展。
えっ、ちょっと違う。
長いことわくわくしながら想像していたのは、
例えば、華麗なる英国女王とか、悲劇のプリンセスとか、欧州の王室史とか、
そんなタイトルで来るだろうと、勝手に思っていた。
そんな自分勝手な理由で、観覧を躊躇していた。

それでも、この機会を逃したら二度とお目にかかれないかもしれないと、
母も見たがっていたので、重い腰をあげた。

人気の美術展恒例で、一時間ほどならんでから入場。

歴史や聖書に疎い自分でも知っているような題材が多く、すべての作品を楽しめた。
自分は、音声ガイドは借りない派なのだが、とくにはてなになることはなかった。

夢のジェーングレイを目にして、その大きさにまずは驚き、年代の割には鮮やかな色彩に驚愕。
あの光沢はどのようにして保存されてきたのか。
ジェーンの純白のドレスと対比した暗色バック。
その暗色の中で、はっきりと映し出される個々の輪郭。
少女らしいジェーンのふくふくした手と、そこにひっそりとつけられた小さな結婚指輪。
ずっと彼女に従っていたであろう侍女たちの、失神する悲鳴や泣き叫ぶ声が聞こえそうだ。
ジェーンの幼さに戸惑う司祭や処刑職人たち。

やっぱり見てよかった。
タイトルがどうとか言っていた自分が恥ずかしい。
素晴らしい展覧会だ。
並んで見る価値がある。

クロード・モネのラ・ジャポネーズが修復後、世界初公開ということで、
用賀駅からてくてく歩いて、世田谷美術館へ。

用賀駅から砧公園までのいらか道は、百人一首の歌を辿りながらの楽しいお散歩コース。
好きな歌を見る度に、心はうきうき。
某おかき屋さんの紙袋と同じ、雅の世界。
百人一首好きの自分としては、あっという間の短い時間だ。

話題の美術展で、連休の真中という事もあり、大混雑を予想していたが、幸か不幸か、それほどの混雑はない。
上野の美術館ほどの混雑はみられない。

浮世絵と西洋美術の融合なのか、日本の作品と西洋の作品を見比べられる。
日本人としては、やっぱり日本美術が最高よね。
歌麿さんの美人画に置ける色気は、西洋画にはあるまい。
あの、はんなり感というか、しっとり感というか、細い線の中の艶。
広重さんの、日本人から見たアングルの取り方も、西洋絵画とは、ちと違うような。
国貞さんの、あのあくどいまでの存在感も、別の意味でのしみじみ感。

最大の目玉作品、ラ・ジャポネーズは圧巻。
まず、大きい。
色がきれい。
打ち掛けが、ぼこぼこと立体感溢れてる。
持った扇は、さすがフランス。三色旗色。
オスカル様の、自由、平等、友愛の色。
モデルは、モネの最初の奥様である、カミーユちゃん。
扇をひらひらとかざして、見返りカミーユ。

モネの作品が数点みられるので、ファンは必見。

グッズがまた、すてき。
白黒猫ちゃんの絵が可愛いので、メガネクロスをお買い物。
リラックマのラ・ジャポネーズもついつい買ってしまった。
和三盆のお菓子も。
チョコレートは、とけないように持って帰らないと。
一筆箋がなくて残念。
一筆箋コレクターとしては、ぜひほしかった。

昭和の日であった昨日、東京国立博物館を隅から隅まで堪能した。

平成館では、「栄西と建仁寺」
教科書では、臨済宗でおなじみの栄西。
建仁寺では、「ようさい」とよむそうだ。
数々のありがたいお坊様像や仏像の前では、いつも通り合掌。
ついでにお願いごともつぶやいたりして。

展覧会の最後に、俵屋宗達筆といわれる「風神雷神」
数年前にも見たような記憶がある。
風神も雷神も、表情が無邪気でかわいい。
天の暴れん坊ちゃんか。
お二方で下界を眺めながら、ちょっと悪戯してやろうかといった風情。
このキャラ、なにかに似ている。
そうだ、教室にもたくさんいる、小学生男子だ。
クラスに必ずいる、悪戯小僧ちゃんたちだ。
風神の髪は、風になびいてさらさら。
雷神の髪は、しっとりつややか。
シャンプーのコマーシャルに使えそう。
にじみを利用したきれいなぼかしが、筋骨隆々を際立たせる。
身体は立派なイケメンでも、心はかわいいヤンチャ坊主。
雷も風も、怖いけど、上手につきあえば、仲良くなれるかもしれない。

別室では、尾形光琳による模写がみられる。
宗達のものよりも、色鮮やか。

先日は、出光美術館で、酒井抱一の更なる模写をみた。
光琳よりもさらに鮮やかだった。

模写を重ねるごとに、現代にわずかずつ近づいていったのか。
良い意味で、プラスチック化しているのか。

鈴木其一の模写も都内で見られるらしいが、時間があるかどうか。

その他、有名な六道珍皇寺の小野篁像と、そのまた有名な井戸が描かれた曼荼羅に興味津々。
背の高いがっちりした欧米風の美男子だったのだ。
今もどこかの井戸に隠れているか。

その他、別室にて、上村松園の「?撫」や高村光雲の「老猿」、大好きな小林古径などがみられた。
日本考古の部屋では、長々と、これでもかというくらい、ゆっくり、じっくり古代史オタクぶりを発揮した。

その後、キトラ古墳をみるために、一時間以上も並んで待つぶ事になったのだ。

神技絵師 伊藤彦造

弥生美術館で伊藤彦造センセに堕ちた。

ペン一本で描き上げる大和魂。
といっても、けして武骨ではない。
彦造先生の描く日本男児は、妖しく美しい。
そう、まるで大好きな宝塚スターのように。
とにかく、美形なのだ。
敵への怨念ギラギラの瞳には、少女漫画のように星がきらめいている。
鍛え上げられた武士の腕や脛は、すっとして白く艶かしい。
大衆剣豪小説いわゆるチャンバラ小説の挿絵のはずなのに、少女雑誌のイラスト画のようにやわらかくやさしい。
なるほど、先生は一時期、少女雑誌にも描いていらしたらしい。

そんな妖艶な絵を描く伊藤彦造先生。
剣豪である伊藤一刀斉の末裔で自らも剣を振っていたそうだ。
お写真を拝見すると、醤油顔の穏やかそうなお育ちの良さそうな。
ステキな方だ。
しかも、百才まで人生を謳歌したなんて、あこがれの理想の人生だ。
こんな魅力的な挿絵師がいらしたなんて。
ご本人曰く、画人ではなく武人であったらしい。
わたし的には、画壇の王子様だ。

たくさんの妖艶な武人たちが、展示室を彩る。
往年の宝塚スターである、春日野八千代さんや葦原邦子さんによく似た侍がいる。
レトロでノスタルジックな美術館によくあっている。
弥生美術館に入るとすぐに耳にやさしく入ってくる、BGMとよくとけあっている。
東京大学があり、弥生土器がみつかった土地に馴染んだ、あのメロディーにのって、伊藤彦造先生の描いた美形たちが、活動写真のように動いてみえる。
耳の奥で、フィルムのまわる音が聞こえたのは、気のせいか。

大浮世絵展

三連休の中日は超混んでいた。
江戸東京博物館の隣は両国国技館で、しかもその日は初場所初日。
両国界隈の賑わいはすごかった。
展覧会の入り口ゲートで、本日混雑しておりますというお言葉も。

ほとんどの展覧会がそうであるように、入り口付近だけが異常な混みようで、中程になるとそれほどではなかった。
見どころともいえる歌麿や写楽のあたりは、なぜかそれほどの混雑でもなく、タイミングによってはゆっくり見られたものもあったくらいだ。

当日は、見返り美人やポッペンちゃんは見られなかったが、目をみはるような美しさで溜息が出た。
浮世絵というと版画、という感じだが、肉筆画もあり、当時の絵師の心意気が伝わってきた。
自分的に好きな鳥居清長のすっとしたスタイル美人、歌麿のなにげに艶やかな美人、妖怪すらも美しい北斎、その謎に取り憑かれてしまいそうな写楽、美しい笑いの国芳などなど。
清長の着物の柄は、今日のイタリアンファッションのよう。
歌麿の美人大首絵は、ベルばらMC九巻の表紙のようだ。
北斎の妖怪は、キモカワか。

江戸の庶民を魅了した浮世絵が今、当時は計り知れなかったであろう高値で取引されているという。
蕎麦一杯分の値段で買えた摺り絵が、こんなことになろうとは、当時の関係者は思いもしなかっただろう。
絵師も彫り師も摺り師も版元も、空の上から吃驚仰天しているだろう。
もしかしたら、蔦屋重三郎だけは予想していたかもしれないが。
その蔦屋から売り出された写楽、様々な写楽本の通り、写楽独特の画法に見入ってしまった。
人差し指の曲がり具合がなかなかステキだ。
この指の曲がり方もベルばらの絵に近いと勝手に思っている。

当時から既に遠近法を取り入れているものもあり、存在そのものを描く事と景観を描くものに描きわけていたのかもしれない。
江戸時代の後半は、きっと西洋画が抜け荷等でこっそり大量に入っていたのだろう。
島田先生の小説のように、長崎のオランダ商人や使節が日本人名で実は描いていたりして。

美術全集や雑誌でおなじみの浮世絵が次々と並んでいるので、混んでいてもあっという間に時間が過ぎ、ふと気がつくと、そこはもう出口だった。
最近の美術展はどれもこれも混んではいるが、美術ファンが増えている証拠なのでいい事だと思う。
なにげなく足を運んだ美術展で美術に嵌れば、人生がまたひとつ楽しくなるはずだ。

日本美術の細い線の美しさを堪能した。
その繊細な線は、日本の美しさであり、日本人の細やかなおもてなしに繋がっているのだと思う。

全7ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

いまならもらえる!ウィスパーWガード
薄いしモレを防ぐパンティライナー
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
いまならもらえる!ウィスパーうすさら
薄いしモレを防ぐ尿ケアパッド
話題の新製品を10,000名様にプレゼント
ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事