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タイに来て間もない頃、タイ北部のメーホンソンという場所にある「カレン族」の村を訪ねたことがあります。首に輪っかを巻いた女性がいる村。”首長族”の村です。
その時、「あ〜。ウルルンみたい」と感動したのと同時に、「こんなに簡単に会えるのね!」と、
拍子抜けしたものでした。
テレビ番組を通してみるカレン族の村は、山や谷をいくつも越えて、ワニや大蛇がいる川を渡って、やっと辿り付くイメージだったから。
そして、”人”を見学に行くという行為に、何か後ろめたさを感じたものでした。
それ以来、タイに住む少数民族とは、縁が遠いものになっていました。
道が続きます。時々現れる、小さな集落。これらの集落には、モン族が住んでいるのだそうです。
モン族。古くは、中国の雲南省に住んでいましたが、漢民族からの支配を嫌い、ラオスやベトナムに
南下。その後、19世紀半ば頃から、タイに移り住むようになったと言われています。
山や自然の中に宿る精霊を信仰の対象とし、山の急斜面を切り開いて、農業を営む生活を
しています。
私がこの山奥で出会ったモン族は、キャベツを栽培していました。
山の斜面は、転がり落ちていくような急斜面。その斜面一帯に、キャベツが栽培されています。
収穫したキャベツを道路に停めてあるトラックまで運ぶのは、背中にしょったカゴ。
てぶらで登り下りするのも大変そうな急斜面を20kgもあろうかと思われるカゴをしょって
登ってきます。
道路には、トラックで買い付けに来る業者さんの姿がチラホラ。
値段を聞いてみると、「1kg2バーツ」(1バーツ=2.7円)!
中くらいの大きさのキャベツが1個約1kgなので、1個6円〜10円ぐらいという計算になります。
キャベツを育てて、お世話をして、収穫して、たったの10円にしかならないのです。
この山岳地帯。かつては芥子の生産地として有名でした。そして、このモン族が育てる芥子は、
とても質がよかったと言われています。
現在、タイ政府や国際的な監視の目が厳しくなり、芥子に変わって、コーヒー豆や農作物を
栽培する事業開発が勧められています。このキャベツもその一環ということ。
ただ、1kg2バーツの売値が、彼らの生活をちゃんと支えていけるのか、とても疑問に
思うところです。
ヤフーの検索エンジンで「モン族」を検索。スポンサーサイトに表示されるのは、
美しい刺繍がほどこされたモン族の衣装。細かいステッチで丁寧に刺繍してあるモン族の
衣装は、確かに華やかでオシャレです。
この日は、お正月休暇中。子供達もお手伝いに畑に出てきていました。
夕刻、仕事が終わると、そこら中に散らばっているキャベツの葉を使って”雪合戦”。
子供達の何人かは、あの色鮮やかな刺繍の衣装を着ていました。
この子供達は、飛行機で1時間飛んだところにバンコクという大都市があることを
想像できるのだろうか...と、思うほど素朴で質素な暮らしをしているように見えました。
パータン山へ行く途中に、偶然出会ったモン族。男性は、中国人民服を着ている人もいます。
彼らはモン語を話していて、タイ語とは似ても似つかない言語。
私は本当にタイにいるの?と錯覚してしまうような場所でした。
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観光ルートには絶対乗りもしないでしょうが、とても奥行きのある良いお話です
とても素敵、ポチ☆・・彡
2012/2/27(月) 午後 5:56
男性が着ている中国人民服を見たときに、ハッとしました。この人たちの故郷は、中国なのかなって。ここは、「住めば都」じゃないのかなって。そして、中国が瞬きする瞬間にも変わっていっていることすら知らないのじゃないかなって。もちろん、自宅にはテレビもあるし、携帯電話も持っていましたが、そう錯覚するくらいの山奥でした。ポチ、ありがとうございます。
2012/2/27(月) 午後 6:03
子供たちがとても幸せそうに見えます。
2012/2/28(火) 午後 10:15 [ MBK ]
MBKさん:子供達、畑仕事のお手伝いが終わって、とても楽しそうに遊んでいました。この子たちは、タイの学校に通っている様子で、タイ語も話すことができました。
2012/2/29(水) 午前 9:40
山岳民族のトレッキング・・・チェンマイから、2泊3日・1泊2日コースで、2回行ったことがあります。
25年以上も前。その頃は、のどかでしたよ。
2012/2/29(水) 午後 8:42
billyさん:25年以上も前の山岳民族トレッキング。どんなに自然豊かでのどかだったか....羨ましいです!
2012/2/29(水) 午後 8:44