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かつて夢先案内で知り合った三田知佳さん(夢先ネーム)の夢は、
『どの都道府県にも友達がいたら嬉しい…』という夢でありました。
彼女は高校生でしたが、当時から夢先案内人と認定してもいいほどの活動をしておりました。
主に手紙による文通で交流しておられるようでしたが、その文通相手の人数は半端ではなく、
夢先(僕)宛に届けられる手紙の数量を遥かに越えていたかもしれません。
その数の多さに関わらず、彼女が投函する封筒や便箋などの工夫には、いつも驚かされたものです。
たんにペンの色を変えるだけには留まらず、文面がロウ付けされていたり刺繍文字になっていたり、
便箋自体が簡単な折り紙や小さな本になっていたり、その他に手作りのオマケ付きで、
毎回々々楽しい工夫が満載でした。
彼女は他に吹奏族(音の出るものなら何でも楽器として持ち寄り、
集まった皆で一つの音楽を奏でる集い)にも参加するために、日本各地を飛び回っていたようです。
手紙による悩み相談や、直接相手に会って元気付けてあげたり…と、誠に忙しい高校生でしたね(笑)
また彼女はユメ日記なるものを付けておりました。
その内容は登場人物が多いのが特徴で、とてもユニークで楽しいものが多かったようです。
ある日、そんな彼女に素敵な彼が出来たのです。
彼女は京都に住んでいましたが、彼は山を越えた大阪の人で、
彼女に会うために大阪から歩いて京都まで出かけるような人でした。
どちらかといえばアウトドア派で、山登りでも、たった一人で野宿するような逞しい彼でした。
そんなある日、彼女が熱を出して寝込んでいると、それを知らないはずの彼から突然TELがあり、
一言『大丈夫か?』と言われたそうです。
彼女は『うん、大丈夫!』と言うと、彼は『そうか、良かった…』と言って電話を切ったそうです。
以心伝心とは、こうしたことを言うのでしょうね(笑)
心で深く結ばれた二人には、煩わしい説明は必要ないのです。
相手の喜びが自分の喜びであり、相手の悲しみが自分の悲しみなのですね。
これは自分の意見よりも相手の気持ちを尊重し優先させられる人同士が分かり合える、
心の一体感です。
【画像は『えすけっとくらぶ』イラスト・カット素材集より】
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