(旅の記念樹…一人旅回想録)
【鳥取砂丘】
(太古より続く恋詩)
【 手に取りし 砂はサラサラ 流れゆく 人の心も かくなるべきかな 】
九州からの帰り道、僕は中国地方の山陰道を海岸沿いに走り、出雲で一泊いたしました。
翌朝、出雲大社・一畑薬師・松江・美保関・弓ヶ浜・大山などを周遊…。
そうして夕刻ころに辿り着いたのが鳥取砂丘でした。
想い返せば鳥取砂丘は、二度目の訪問です。
社会に出たばかりの頃に、友人が突然…
『砂丘へ行こう!』
と言い出し、引きずられるまま夜行日帰り砂丘ツアーに出掛けたわけです。
高速道路を走らずに、ひたすら一般道を9時間かけて、やっとの思いで辿り着いた砂丘でした(笑)
二人とも眠い目を擦りながら早朝の砂丘を呆然と眺めた…その記憶が蘇えってまいりました。
あれから幾年月が過ぎた夕刻の今、時間を超えた想い出がシンクロしたようでした。
9月の半ば過ぎで陽光も低く傾き、人影まばらな丘陵は誠に感動的でした!!!
砂丘の砂は、しなやかな潮風を受けて、サラサラとさざめいておりました。
天候は穏やかで夕凪が落ちついた景観を演出していたことを、僕は今も鮮明に覚えております。
子供たちが無邪気に走る姿、恋人たちが寄り添って歩く姿、老人たちが支え合いながら沖を眺望する姿…。
どれをとっても素敵なスナップ写真が撮れそうな気がしました。
砂丘といえども砂漠とは違った雰囲気があり、優しく寄せる白波と、しなやかに流れる潮風が、
太古より続く恋詩(こいうた)を、繰り返し歌い継いでいるようにも感じたものです。
【 しずしずと 砂丘に寄せる 白波の 恋する想い いつぞ叶わん 】
沈みゆく陽光の中で、永遠に繰り広げられるであろう恋詩を心に響かせながら…。
僕は砂丘に別れを告げました。
再び訪れる日が来ることを、そっと心に誓いながら…。
【 砂丘より 見下ろし海の 鮮やかさ 心に刻み われ帰路に立つ 】
夏のジュエリー/松田聖子
http://www.youtube.com/watch?v=K-7jMVwJsFU
【画像は『えすけっとくらぶ』イラスト・カット素材集より】
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