青い空の調べ

.夢失き人に夢と希望を、夢追い人に愛と勇気を・・・

童話

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おさななじみ

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まーくんと、みーちゃんは、幼なじみ…。
幼稚園の帰りぎわは、いつも手をつないでお迎えを待ちます。
それぞれのママがお迎えにくると、二人しか知らない合言葉を小さな声でささやくのです。

『777○○○○○。 まーくん、うわきしちゃダメよー』
『わかってるよ。 777○○○○○。 またあしたねー』

二人のママは微笑んで見ています。


ある日…。
まーくんのパパの都合で、まーくんは知らない遠い街へ引っ越してしまいました。
みーちゃんは、まーくんに会えなくなって、さみしくて毎日しくしく泣いていました。
・・・・・・・
・・・・・
・・・

あれから10年…
美和子(みーちゃん)も高校生になりました。
そして今日は七夕です。
織姫と彦星が年に一度だけ再会する日。
美和子も心の片隅に残されている、まーくんとの想い出を胸に抱いて夜を待ちました。

『まーくん、元気かしら…』

もう今は、まーくんが何処に居るのかも分かりません。
美和子は夕空に手を合わせて祈りました。

《 お星さま。 もう一度だけ、まーくんに逢わせて下さい…。 》

その時、突然、美和子の携帯に着信音が響きました。
時刻は7時ちょうどです。
送信者は、正樹(まーくん)でした。

そういえば美和子のアドレスは、幼き頃の二人の合言葉…。
【 777○○○○○ 】だったのです。










忘れかけていた小さな記憶を紐解く鍵を、誰もが心の片隅に仕舞い込んでいる…。
それが何であるかを見い出すことが出来る人は、きっと本人以外には存在しない。



【画像は『えすけっとくらぶ』イラスト・カット素材集より】

信くんの魔法の鼻

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画像【あけぼの山農業公園】





7月に3才になったばかりの信くんは、生まれつき耳が聞こえません。
パパもママも心配して、信くんを毎日のように病院へ連れていきます。
ところが信くんは病院がキライです。
なぜなら病院は、信くんの鼻をつくようなイヤな臭いがするからです。
信くんは耳が聞こえない分だけ、お鼻がビンカンなのです。

ある日、ママが朝ごはんを作っているとき、玄関のチャイムが鳴りました。
それは隣のオバサンでした。
ママは玄関先で隣のオバサンとお話をしています。
お話は、いつまでもつづいています。

そのとき信くんはイヤ〜な臭いを感じました。
それは窓から吹き込んだ強い風が、ガスコンロの火を消して、ガスが漏れている臭いでした。

信くんはママのところへ駆け寄って、ママのお尻を何度も叩きました。
ママは信くんが、ふざけていると思って、オバサンとのお話を止めようとはしませんでした。

信くんは泣きました。
泣きながらママのエプロンを引っ張って、キッチンまでママを連れていきました。
そこでママは初めてガス漏れに気付いて、あわててガス栓を止めたのでした。
信くんはママを助けたのです。
信くんにとってママは、この世で一番に大切な人なのです。

ママは喜んで信くんを抱きかかえて、近くの公園へ信くんを連れていきました。
この公園には、色とりどりの美しい花が、たくさん咲いているのでした。
信くんは、この公園が大好きです。
赤色、黄色、紫色の花たちは、とってもよい香りを信くんにふりそそいでくれるからです。
お花たちも信くんが大好きで、いろいろな香りで信くんとお話をするのです。
その時の信くんの喜びは、ママの胸に抱かれた時と同じ喜びなのでした。

信くんの鼻は魔法の鼻。
大好きなママを助ける魔法の鼻。
大好きなお花たちと語り合う大切な鼻…。

信くんは耳が聞こえないことを、まだ知りません。
けれども信くんは、相手の心を香りによって聞き取ることが出来る、立派な鼻があるのです。
信くんは、それだけで、とっても幸せなのでした。

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僕は君の心に宿る精霊
君の魂の故郷からやってきた…

いまの君に どうしても
知ってもらいたいことがある
君がスッカリ忘れてしまった
あの日あの時のことを…

さあ出掛けるよ
僕の手を離さないで
すべてを想い出すんだ
《アー オー エー アー》
心の扉よ開かれよ!!!
《エー ウー イー アー》
君の過去(あしどり)よ よみがえり来たれ〜



ふりかえる君の胸の中に
やさしい あの人が微笑む
大切に仕舞いこんだ記憶(メモリー)
あふれる虹色の涙

愛は君を強くするね
流した涙は誰のために…



もっと深い愛を知るために
君は旅立ち(転生)を告げた
数多くの困難を
必ず乗り越えて帰ってくると…

僕たちは そんな君を見送りながら
君のために誓い合ったね
苦しい時には
必ず助けにゆくよ…と



合い言葉は いつも
《アー オー エー アー》
心の内に向かって
《エー ウー イー アー》

信頼が君と僕らの接点(キーポイント)
僕たちを忘れないでほしい…



広がる心の世界
よみがえる君の空間は
まばゆい光のカーテンが差し込み
君の総てを つつんでゆく…

頬を伝う君の涙は
心の世界(夢追い里)を さらに彩るでしょう



そろそろ帰らなければならない
君が暮らす世界(現実)へと



さあ飛び立つよ
《アー オー エー アー》
時の流れが速度を上げる
《エー ウー イー アー》
すべてを超えて21世紀へ



ほら 見てごらん
かわいい赤ちゃんを抱いて
微笑ましく見つめている二人を
一人は君のお父さんで
もう一人は君のお母さんだ
そして抱かれている赤ちゃんこそ
君の去りし日(在りし日)の姿なんだよ

ほら また見てごらんよ
ランドセルを背負った君が
力強いお父さんの腕に
抱えられたところだね

また ほら見てごらん
家族で笑い合ってる風景を…

いままで君は何度
これらの記憶を辿ったのかな



君は多くの記憶を辿り
つかれはてて眠りに着いた



またいつか逢おう
君が心を ふりかえりみたとき
僕たちはいつも そこにいるから



君の過去(あしどり)に光あれ
《アー オー エー アー》
君の現在(あゆみ)に喜びあれ
《エー ウー イー アー》
君の未来(ぜんと)に希望あれ



【画像は『えすけっとくらぶ』イラスト・カット素材集より】

ちょうちょう星

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僕は国立天文台に勤めて一年になる。
夜空の星を追い掛けてデータを採るのが僕の仕事。
星空が大好きで、とくに冬の星座たちはお気に入りかな…。
あの美しい星々のメッセージを世界中の人々に届けたい!!!
これが子供の頃から追い求めてきた僕の夢なんだ。

この気持ちを僕に抱かせたのは母さんであった。
母さんは幼い頃の僕を連れて、よく近くの川原まで星見に連れて行ってくれた…。


・・・ ・・・ ・・・ ・・・
・・・ ・・・ ・・・
・・・ ・・・
・・・
あの日の夜も、母さんは僕を連れて川原へ行った。

『ねぇママー、あのおっきなホシはなーに?』
『あれはね、ちょうちょう星って言うのよ』
『おそらにも、ちょうちょうさんがいるの?』
『そうよ。あのちょうちょうさんは春を連れてきてくれるの』

夜空を見上げている母さんの瞳は、とても綺麗だった。
僕はこの時に、それまで疑問に思っていたことを母さんに聞いてみた。

『なんでボクにはパパがいないの?』

母さんは少し困ったような顔をしたけど、すぐに答えてくれた。

『パパはね、お星様になったのよ』
『えっ、おホシさまになったの?』
『そうよ、ほらあのちょうちょう星の隣に明るいお星様が見えるでしょう…』
『あのチカチカしてるおホシさんのこと?』
『そう、あの星がパパの星よ…』
『わ〜い、パパぁ。ボクがみえるかーい。おーい!』

いつも父さんが空から見守っていることが嬉しかった。
そんな僕を母さんは微笑みながら見ていたっけ。
・・・
・・・ ・・・
・・・ ・・・ ・・・
・・・ ・・・ ・・・ ・・・


あれから三年後に母さんは重い病気で亡くなった。
僕は父さんの星のすぐ横で瞬いている小さな星を母さんの星にした。

今では冬の星座を全て言い当てることが出来るけど、
オリオン座だけは、ちょうちょう星でいいよね…。
ちょうちょう星は、父さんの星であるシリウスを見つけるための目印だから。
そしてシリウスに寄り添うように瞬く母さんの星を見失わないために…。





【画像は『えすけっとくらぶ』イラスト・カット素材集より】

去って行ったコダマ

たつやは小学一年生。
今日も一時間目の授業が始まると同時に、机の上に両ヒジを立てて頬ズエをつきます。
いつも先生が黒板に向かってチョークで何かを書き始めたころ、周りの意識が遠のいて、たつやは一人で青い空を飛び回っています。

北風と競争したり、南風にゆられたり、とんできた迷子のフーセンとたわむれたり…。
たつやの空想は、いつもお空を自由に飛び回ります。

『ヤッホー…』
どこからともなく聞こえてきた声に引かれるように、たつやは遠くの山奥まで飛んで行きました。
その山の中腹には洞穴があり、その中に一人のオジサンが住んでいました。
オジサンはセッセと身支度をして旅に出掛ける準備をしていました。

『オジサン…何してるの?』
オジサンは面倒くさそうにチラっとたつやを見て…
『おらぁな、旅にでるんでぃ』
『どこに行くの?』
『そんなのぁ風にでもきいてくれぁ…』

そうこうしているうちに山の向こうから…
『ヤッホー…』という声が聞こえてきました。
オジサンは喜んで『おっ、仕事でぃ』と独り言を言いながら、洞穴の出口から身を乗り出して大声で応えました。
『ヤッホ〜オォ〜オ〜ホォ〜オ〜ォイ…ときたもんでぃ』
オジサンの仕事はコダマでした。

たつやは、久々の仕事で嬉しそうに遠くの山を見ているオジサンにまた聞いてみました。
『いつ帰ってくるの?』
『もう、けぇってこねぇ』
『どうしてなの?』
『おれぁな、最近の人間に嫌気がさしたんでぃ』
『なんでー』
『近頃の人間はな、山に入ってはゴミや空きカンを捨てていくんでな、神聖な山に礼儀も節操もねぇやなー』
『でも人間にもいい人も居るよー』
『てやんでぃ、近頃そんなの誰ひとり見当たらねぇ』

そのとたん何処からともなく鐘の音が聞こえてきて、突然の爆風に、たつやは引っ張って行かれました。 それは一時間目の授業が終わりを告げる鐘の音でした。

10分後、二時間目の授業が始まり、たつやはまた頬ズエをつきました。
そしてたつやはまたたくまに青い空を飛んで、幾つものイワシ雲を飛び越えながら、山奥に居るオジサンの元へ行きました。
するともう洞穴には何もなく、オジサンの姿も見当たりませんでした。

そのとき洞穴の外から一陣の風が舞い込んできて、一枚の紙切れが踊りながら地面に落ちました。
たつやはその紙切れを拾うと、そこにミミズが這ったような文字で一言だけ書かれていました。

《あ・ば・よ!》

コダマのオジサンは遠い世界へ、帰らぬ旅に出た後だったのです。










皆さんの土地には今でもコダマが返ってきますか?
もしコダマが返ってこないならば、皆さんの土地もコダマに呆れられたのかもしれませんよ(笑)
自然を大切に!!!

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