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徳性開発

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自己生長と公的発展

『のぞみ』という徳目は、前向きな精神を育むためのもので、積極的人生観の基礎ともいえる徳目です。

 ただこれは闇雲に突き進むものではなく、なんでもかでもやればいいというものでもありません。

 悪事を前向きに行われても困りますし、コツコツと罪を重ねられても迷惑な話であります。

 ですからここでは二つの基準に元づいて、前向きな精神を『のぞみ』という徳目の下に進めてみたいと想います。

 この二つの基準とは何かといいますと、一つには自己生長という基準であり、今一つには公的発展という基準であります。

 この前向きな精神を個人的な自己生長の基準に当てはめるならば、個性の開花における普段の努力精進になるでしょう。

 またこの前向きな精神を公的発展に当てはめるならば、公の中での率先垂範ということになるでしょう。

 ここに二つの基準を用意した理由は、実にこの二つの基準が理解できず、混同している迷妄者が世の中には如何に多いかということを明確にしたいからです。


 




徳性【謙虚】  徳目『のぞみ』

集中力と解除力

現代は科学の発達によって情報機関も理路整然と整備され、物珍しい何かを見つけたなら、すぐにでもそれが得られるし、すぐに行える便利な世の中になりました。

 それゆえにその利便性の弊害も出ているのです。

 多種多様な楽しみがあるがゆえに多くの人は貴重な余暇を虚しく潰しております。

 多趣味であることが悪いという意味ではないのですが、ここぞという大切な場面では、一本筋の通った集中力が発揮できるか(持続できるか…)といえば、そういうわけにはいかないでしょう。

 これは多趣味であってもドップリと嵌まり込んだ悪習慣となれば、容易に開放してくれないという現実が、そこかしこにあるわけです。

 とはいえ、一社会人であるがゆえに、人間関係における付き合いも無視できない問題です。

 そうした中で適所に安定した集中力を発揮するためには、やはり常日頃から精神的訓練が必要だということです。

 『ととのえ』という徳目は、集中力と解除力を育む徳目で、意識散漫を避けるための一極集中と、盲信を避けるための解除力を学ぶ(磨く)ところであります。









事前の準備

謙虚の徳性には、『そなえ』という徳目があります。

 この『そなえ』とは何かといいますと、一言でいえば事前の準備をするということです。

 何に対する事前の準備かといいますと、これすなわち夢を実現させるための事前の準備であるということです。

 そのために必要なものは、想い描くという習慣であります。

 実はこの想い描きこそ、希望という名で言われてきた描力そのものなのです。

 人生は未来の見えない暗闇を暗中模索するかのごとく言われてきたわけです。

 事前に希望という名の前照灯(ヘッドライト)で道(人生)を照らさずに突き進むなら、まさに手探り状態の人生となります。

 その場合は突然、目前に現れる障害には成す術もなく、そのまま(見えないまま)衝突してから、その衝撃に驚き、立ち往生するしかないのであります。

 しかし事前に未来を予想して、現れてくるであろう障害が見えたなら、その障害が実際に出てくる以前に、あれこれと対策を練っておけるのです。

 この時の発想を習慣化し、描力を磨いておくことで、自らの夢を実現するための基礎精神が育まれ、『そなえ』の…

人生の意義

人は何のために生まれてきたのか、また何ゆえに生きているのか…。

これらの人生の意義を考えたことがある人は、けっこう多いのではないでしょうか…

しかしその解答を導き出した人となると、本当に一握りの人間のみに限られてまいります。

 この人生の意義を見い出して生きるのと、見えないまま生きるのとでは、大げさではなく天地ほどの差が出てくるものなのです。それだけ人生の意義を見い出すことは至難の業なのでしょう。

 謙虚の徳性の中の『こせい』という徳目は、この人生の意義を見い出すための徳目です。

 さらに人生の意義を深め広げたならば、本来の魂の純粋個性まで導き出すことになるでしょう。

 この純粋個性を見い出した者は、ある種の悟りを開いた境地ではありますが、それでも小乗の悟りであり、個我の悟りの段階です。

 しかし人はこの『こせい』の徳目を通さずには、本当の自らの使命役割を担ってはゆけないのです。

 他者に押し付けられた使命役割ではなく、自らの意志で見い出した使命役割であるからこそ、本人の主体性において全責任を負えるのであります。

 そうした強き人…

思い 想い 念い

『おもい』という徳目は、誠に重要なキーポイントであります。

 謙虚の徳性の中でも、ひときわ注目に値するでしょう。

 人は『おもい』によって地上に生まれ、『おもい』によって人生を渡り、この『おもい』によって、やがて死してゆくのです。

 『おもい』そのものが人生の舵取りをするわけで、この大切な舵取りを自らの意志で操作させなければ、いつしか人は荒ぶる感情に舵取りを奪われ、知らぬ間に操り人形にされてしまうでしょう。

 それだけ『おもい』という徳目は重要不可欠であるのです。

 この『おもい』を大きく分類すると次の3つに大別できます。

 ? 思い

 ? 想い

 ? 念い

 …となります。

 その他さまざまな感情を表現する『おもい』もありますが、だいたいこれら3つの中に集約されていきます。

 この3つの『おもい』の、それぞれの意味内容を学び、時に応じ処に応じ人に応じて使い分けることが、徳性開発における謙虚の徳性の中の『おもい』という徳目段階なのであります。

 これからこの3つに分類した?思い?想い?念い…の内容を順番に説明して…

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