娘が買ってきた赤カブを酢漬けにしました。赤い皿に赤かぶ盛って、夜明けを待てば、まだ雪知らぬ野良仔猫、戸を叩いて餌ねだる。仔猫がミルクと餌を食べ終えた頃、六時のニュース、祖母、母、従姉、伯母の猫四匹が同じ視線で並びます。●猫にも縄張りがあり、一番可愛がってた、伯母の「月光」が、久しぶりに現れて、仔猫の首に手をかけてひっくり返しました。乱闘。しかし、「月光」と呼ぶと「ニャー」と可愛い声で返事します。小さい頃はストーブにあたって、マタタビボールにじゃれていた「月光」です。もう大人なんだから…といい聞かせても、猫は猫です。過去は闇です。犬ほどのコミュニケーションは取れません。 とはいっても、タロコは、震災時の横浜避難は覚えていないでしょう。あの時、車で輸送してくれた末娘の義弟は今、石垣島にいますが、沖縄の物産イベントで横浜の実家にきます。沖縄に遊びに来て…と言われたとか、兄も妹も、何度か沖縄に行ってますので、行かせてやりたいですが。昔、親友がフランス経由でアフリカに行く時、パリからエア・メールをくれて、寂しいから来てくれと書いてあった。行きたいな…と思ったけれど、何やかにやで行け
ず、あきれた事に、貯めていた旅費も、四方八方にばらまいてしまった。十一月だったと思う、ジープを運転してサハリなんとかの上着を着て、「市内一回りすっぺ」と乗せてくれた時、寒くて歯の根があわなかった。サハリを脱いで肩にかけてくれた時、うーん、なかなかロマンチックだと思ったけど、そこから先に進まないのが、野郎ばかりの男子高、懐かしくも、悲惨な青春でした。屋久島から届いた最後の葉書を見ながら、日記帳にはさんでおいたあのエア・メールが無い事に気づきました。もちろん日記帳も捨てられてありません。などなど、もう10時です。捨てられたもの、盗まれたもののなんと多い事。気分は、モンテクリスト伯です。
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