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女性の癌

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子宮がん検診

内緒さんからの質問がありましたので、一部引用して記事にします。
 
==子宮頸がんの検診を受けました。
その際、先生からは何も言われなかったのですが
検査結果が悪い場合もありますか?==
 
 ご質問から しばらく時間が経過していますので、もうそろそろ結果が出て
安心されているころかと思います。
 
 子宮がん検診は 基本的には 子宮頸がんの検査です。
発生する場所を選んで 細胞を少しこすって採取します。
それを 顕微鏡で観察します。
たいていは病理検査の専門の施設に送りますので、2週間で結果が出ます。
 
 内診時に あきらかな 癌病変が見えましたら その場で 少しお話することもありますが、
もともと 肉眼で見えないほどの 初期の段階で 早期発見 早期治療を目指すものですから、
内診を受けた時点では 何も言わないのが 普通です。
 
 結果の出る2週間は なんともいえません。
顕微鏡の結果で 「癌」と診断されたり、「癌の一歩手前」と診断されるもので、
検診の日に 何も言われなくても 悪い結果がでることは 十分考えられます。  
 
 まあ、たいていは、大丈夫ですけどね。   せいこ

みなさん 連休はいかがでしたか?

 さて、うつる頚癌の続きです。

 頚癌は直接うつるわけではありません。
 
 まず、子宮癌についてお話しましょう。子宮癌には二通りあって、一つは子宮体癌、もうひとつは子宮頚癌(子宮腟部癌ともいいます)。
子宮体癌は子宮の中の子宮内膜細胞にできる癌で、50才以上に多く、子宮内膜の細胞ですので、腺癌といいます。
子宮頚癌は 子宮の出口のところ、子宮頚部(または子宮腟部)にできる癌で、20才から30代に多く、子宮頚部の細胞ですので、扁平上皮癌といいます。

 子宮の発生理由は不明ですが、子宮頚癌(もしくは腟部癌)は、ヒトパピローマウイルス(HPV)が大きく関与することが解ってきました。
HPVは、性行為によってうつります。ところが、男性には癌が発生しません。これは、子宮頚部という細胞の特徴だといえるでしょう。
男性に癌が発症するとしたら、陰茎癌なのでしょうが、陰茎の細胞はHPVに対して丈夫なのでしょうね。
女性にHPVが感染すると、頚部の細胞に傷がつきます。この傷が将来癌細胞に変化していくのです。
だから、HPVに感染したからといって、全員が頚癌にかかるわけではありません。
傷をうけた頚部細胞のうち、たまたま癌化しやすい細胞があると、その細胞は癌細胞になって、勝手に増殖を始めます。
そして、回りの細胞まで、癌細胞に変化させ、どんどん数を増して増殖するのです。これを癌というのです。

 子宮癌に検査にHPVの検査が追加されることが多くなってきました。細胞が癌化する前に、癌になりやすい=HPVを
持っているかどうかをチェックしようとする試みです。もちろん、HPVが(+)ならば、確実に頚癌になるわけでもないし、
HPV(−)でも、頚癌にならないわけではありません。

 さて、HPVの検査が広まるのに時間がかかったのはなぜでしょう?
それはあきらかに男性では癌化しないからだと私は思います。HIVのように、男性主体に死にいたる病ならば早くから取り上げられ、
女性に癌化をおこすHPVについては、「あきらかな関連性がまだ認められていないから」と、後手後手に回っていたのです。
そのために、命をおとした女性が、いったい何千人になるのでしょう?

 昔から、性行為の相手が多い、または、結婚する前に多かった女性は、子宮頚癌になりやすいといわれていました。
それは、じつは、男性がHPVに感染していることを知らずに、撒き散らした結果なのです。
これを性行為感染症といわずに何というのでしょう?

 今現在でもHPV感染症は性行為感染症として大きくとりあげられて居ません。男性に陰茎癌が発症するならば、
大騒ぎになるでしょう。ここのところが、男女差別として、私が悔しく思っていることなのです。

 昨日の夕刊の1面に大きく出ていました。見出しは
「子宮頸がん 知って予防を」「若い女性の死亡急増」
となっていましたが、不思議に思われませんでしたか?
うつるってご存知でしたか?

 いつか記事にしようと思いつつためらわれていたのですが、子宮頸がんは予防できるのです。それは、生活習慣で起きる肺がんや胃がんとは違って、「子宮頸がんはセックスでうつる」からなのです。いわば、性行為感染症なのです。

 致死性の高いHIVと同様に、子宮頸がんも性行為感染症のなかに含まれるべきなのですが、いまだに男性優位の日本の状況では、感染する子宮頸がんについては、大きくとりあげてもらえませんでした。けれども、もう、20年近く前から、「きっとこれは感染症に間違いない」と研究が進められていたのです。

 とりあげられなかった理由は、「男性に発症しないから」だと私は思います。ひどい男女差別です。私が黙っていたのも、男女差別について語るのが嫌だったからです。


 子宮頸がんのうつる過程は、ウイルスが関係します。ある種のヒトパピローマウイルスはセックスによって男性に感染すると、症状は出ません。しかし、無感染の次の女性に感染します。女性の子宮腟部という子宮の出口に当たる部分にこのウイルスは済み付き、そこの細胞を一部壊します。そして隣の細胞へと破壊を続けるとともに、壊して変形した細胞を増殖させて数を増す、つまり腫瘍として大きくなっていくのです。これは悪性腫瘍の特徴です。がんです。

 救われるのは早期発見早期治療が可能なことです。今日は時間がないので、また、書きます。(ああ、悔しい)

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