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5月もなかば、知人から花見に誘われた。
彼は5年ほど前、田舎暮らしに憧れて壮瞥町に移住してきたのだ。
そこは小高い丘があり、眼下に洞爺湖を眺め、青く晴れた空に
八分咲きのピンクの八重桜が美しい。近所の人も含め、6人ほどで
バーベキューを囲み、6匹のワンちゃんと共に、宴もたけなわになってきた。
知人の親友が私に向かって、「じゃあ、固めの酒と行こうじゃないか」
(えつ,聞いたことのない言葉だな、カタイ酒とヤワイ酒とあるのかな?)
目が点になった私は、「カタメの酒?何それ」と、聞いた。
一同から失笑がもれた。「プツ、両目の酒にするか?」
「おまえ、頭良いのか悪いのかわからん奴だな」
長い間の闘病生活で、人との関わりを断絶してきた私にとって、
こんなやり取りはいつもの事だ。(どうぞ好きなように言ってください)
ちなみにその友人は65歳なので、67歳の私の母と意外に話が合うのだ。
昔、何もなかった時代は、麦ごはんを食べたものだなどと2人で盛り上がっている。
そんな昔話に私はついていけない。
「固めの酒」がお似合いなのは、私と知人ではなく、私の母と知人の方だと思うのだが。
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