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安井 郁先生の「道」という最後の著書に、4年を越える闘病生活での先生の思いが載っている。諸々のことがあり、その一部をここに取り上げたい。
“ 長い闘病を通じて、いつしかそれに対処する三原則ともいうべきものが私の心の中に生まれた。第一に感謝、第二に忍耐、第三に努力である。 長病みには人知れぬ苦痛があるが、泣いても喚いても仕方がない。じっと我慢して耐え抜くほかはない。 しかし、忍耐するだけでは消極的である。医学を信頼して身を委ねるとともに、患者の側にも積極的な努力が必要であり、それなくしては治療の目的は充分には達成されない。 この忍耐と努力の根底にあるのが感謝である。それが私にとってはきわめて自然に闘病の第一原則となった。 医師や看護師の献身。家族の看護や知友の心遣い。病臥する身となってから、私は、人の情のありがたさを、健康であったときよりもさらにしみじみと身に染みて感じた。 私の感謝は、人々の愛情や奉仕への感謝だけに尽きない。 病室は3階にあり、その窓から幾たびか日の出を見た。予測された時刻になると、太陽は寸分の狂いもなく現れ、真紅というよりも緋の色に輝きながら、やがて地平を離れる。この日の出の荘厳の相は、そして宇宙の法則の峻厳さは、私の心身を深い畏敬の念いをもって満たした。 空間的にも時間的にも果て知れぬ宇宙を支配し、それに秩序をもたらしている、ある偉いなる力。信仰厚い人々のようにそれを神と呼ぶことは私にはできないが、自分もまたその偉いなる力によって生かされていることを固く信じるようになった。それへの感謝を忘れず、有限の生命の極みまで充実した生活に励みたいと願っている。” 安井先生から、若き日に魯迅の言葉を色紙に戴いたが、さまざまな人生の流転の中で、今はもう手元にない。同じ時代から見続けてきた、谷川先生の「春風吹いて、また生る」の書があるので、復活の言葉としてそれを掲載しておきます。 |
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私は、無学です。
でも、思うことは同じだな…と思いました。真理は、ひとつなんですね!表現の仕方を知らない私は、笑えます("⌒∇⌒")
でも、教えてくださって、ありがとうございますm(__)m
なんか、光が見えました("⌒∇⌒")
2016/2/26(金) 午後 4:45
> cb2**atumot*tさん
いつもご訪問を、感謝します。わたしも無学です。学や知識という化粧は要らないですよね。今になって分かります。貪欲の愚かさと、心の柔らかさが大事なことを、いつも自覚していることなんじゃないでしょうか。すると自然に謙虚になり、感謝が心に溢れてくるように思います。
2016/2/26(金) 午後 7:01 [ おおかわ地蔵堂 ]