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十字架を背負い、ゴルゴダの丘に向かうキリストに、額の汗を拭くように自分のヴェールを差し出した伝説の女性、ヴェロニカ。そこにはキリストを愛するヴェロニカの愛が溢れているとともに、彼女へのキリストの愛が映し出されていたとも言われている。 ヴェロニカの遺顔布があると言われ、それには地上にいたイエスの顔に最も近い顔が写されていると伝承されている。以来、色々な芸術家たちがヴェロニカを取り上げて描いて来た。その中に、私の好きなルオーもいるわけである。 ルオー展が今、北九州市で開かれていて、ちょうど妻が博多に行っていたため、そこまで足を伸ばして見て来たとのことである。ルオーのヴェロニカ像は女性だが、彼女の眼は、地上にいた時のキリストの眼だとのことである。そう言われてみれば、「さもありなん」とも思う。 それは、圧倒的にこの世に囚われている眼ではない。禅は、「生きていながら死んでいて、死んでいながら生きている」と言うが、ヴェロニカの眼は、この世にいながら全く別なものを見つめているのである。そのことを、「圧倒的」と言うのであろう。圧倒的という言葉も、この世の価値観では、計り知れないものである。 |

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