|
前回からの「ブンナカの質問」の続きです:
ブッダは、「識別作用が消滅するなら、もはや苦しみが生起するということはあり得ない」と言ったのだが、では「識別作用」はなぜ生まれたのか? それは「心地いい経験」を寄せ集めて、それを未来も持続したいためであった。その「心地いい経験の寄せ集め」が〈記憶〉となって、「識別作用」を作り上げるのである。
さて、自分の心地いい経験の寄せ集めか、あるいは他人の心地いい経験への羨望が、未来にもっともっと何かをやりたいという欲望を育成する。その〈今〉以外のものになりたいという「未来への心理的な時間」が、「識別作用」を育成し、〈今〉と〈未来〉との間の果てしない葛藤連鎖を生み出すのである。そして、そこに「死に近づく恐怖」もまた生まれるわけである。すなわち、それが物事であれ何らかの観念であれ、未来に〈持続〉したい何ものかがある時、「死に向かう恐怖」が生まれるのではなかろうか。それが、ここでブッダが言う「老衰へのこだわり」のすべての意味ではあるまいか。そしてブッダ及びブッダに従う人々は、一般の人々の眼からは、「世の常の恐怖」からは完全に抜け出した人たちのように見えたのである。
#next_pages_container { width: 5px; hight: 5px; position: absolute; top: -100px; left: -100px; z-index: 2147483647 !important; } |

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用




